(独)農研機構中央農研は「夢の舞」、「みやびもち」の水稲2品種を開発しました。
平成24年11月26日
独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 中央農業総合研究センター
1.中山間地域向け水稲新品種「夢の舞」を開発 -いもち病抵抗性と耐冷性に優れる早生の良食味品種-
2.熟期が早く、倒れにくい多収の水稲もち新品種「みやびもち」を開発 -うるち米品種との作期分散に期待-
■ ポイント(夢の舞)
・「コシヒカリ」より熟期が早く、冷害やいもち病1)に強い多収の水稲新品種「夢の舞」を開発しました。
・冷害やいもち病が問題となる中山間地域の稲作経営に貢献することが期待されます。
■ 概要(夢の舞)
1.農研機構 中央農業総合研究センターは、水稲新品種「夢の舞」を開発しました。
2.「夢の舞」は、育成地(新潟県上越市)における出穂・成熟期が「コシヒカリ」より3日程度早い早生品種です。
3.「夢の舞」の多肥条件での収量は、「ひとめぼれ」に比べて10%ほど多収です。
4.玄米の外観品質は「ひとめぼれ」より優れ、食味は「ひとめぼれ」とほぼ同等で「コシヒカリ」に近い良食味です。
5.いもち病抵抗性は「ひとめぼれ」よりも強く、耐冷性2)は「ひとめぼれ」と同等の
“極強”です。
6.耐冷性、いもち病抵抗性が強く、多収の品種特性から、冷害やいもち病が問題となる中山間部の稲作の振興に資することが期待されます。
予算:運営費交付金
品種登録:出願番号 第27027号(平成24年8月21日品種登録出願公表)
■ ポイント(みやびもち)
・「コシヒカリ」より早く収穫でき、収穫作業が競合しない、水稲もち新品種「みやびもち」を開発しました。
・短稈で倒伏に強く、多収です。
・つき餅の食味が良く、また、柔らかいおこわができます。
■ 概要(みやびもち)
1.農研機構 中央農業総合研究センターは、「コシヒカリ」より早く収穫できる早生の水稲もち新品種「みやびもち」を開発しました。
2.育成地(新潟県上越市)における「みやびもち」の出穂期と成熟期は、「コシヒカリ」よりも10日以上早く、「コシヒカリ」より先に収穫することができます。
3.短稈で倒伏抵抗性が強く、「ヒメノモチ」、「峰の雪もち」に優る多収です。
4.つき餅の食味は「ヒメノモチ」、「峰の雪もち」と同等か優ります。また、おこわの食味は、総合評価は「ヒメノモチ」並で、「ヒメノモチ」よりも柔らかいおこわができます。
5.島根県および新潟県の農業法人において、それぞれ数十haの作付けが計画されており、つき餅、おこわ等への利用が期待されます。
予算:運営費交付金
品種登録:出願番号 第27026号 (平成24年8月21日品種登録出願公表)
※詳細はPDFにて掲載
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このプレスリリースを配信した企業・団体
- 名称 農研機構 中央農業総合研究センター
- 所在地 茨城県
- 業種 水産・農林業
- URL http://www.naro.affrc.go.jp/narc/
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