酒文化研究所アンケート調査【酒飲みのミカタ7月】

酒文化研究所

家庭での晩酌は、一日の疲れをいやす大切なひととき。しかし、忙しい現代では晩酌と晩御飯はほとんど同時一体化している。むしろ、晩酌を終わった後に多彩な飲酒ライフが展開されている。本調査では晩酌後の飲酒実態に焦点をあてました。

2013.7.12.

株式会社酒文化研究所

酒飲みのミカタ7月【アフター晩酌の酒】酒文化研究所

“酒飲みのミカタ”~7月号

 酒文化研究所が実施するアンケート調査「酒飲みのミカタ第7回」は、「アフター晩酌の酒」を取り上げました。 

「サザエさん」の時代は、つまみを食べながら晩酌をスタートし締めでご飯という流れが多かったようですが、現代では晩酌と同時に食事もする方が一般的です。むしろ食事が終わってからも酒を飲むという人が多いので、今回はアフター晩酌の酒に焦点を当ててみました。(※1)回答者は「さけ通信」の読者モニターで、「ほとんど毎日酒を飲む」と言う方が7割、酒のヘビーユーザーであり、酒に関心をもっている方々です。

アフター晩酌をしている人は3人に2人

 晩酌が終わった後もよく酒を飲むことがあると答えた人は41%、ときどき飲む人が25%と3人に2人は晩酌後もお酒を飲んでいました。年齢別に見てみると、晩酌後も飲む人が最も多いのは40代で80%、30代以下と50代では70%となっています。男女別では、よく飲むと答えた人は女性51%、男性38%と女性の方が多くなりました(図表1)。女性のアフター晩酌の飲用シーンは食後に片付けや入浴などをすべて済ませてからという回答が多く、飲酒を好む女性の場合にはゆっくりと晩酌ができず、すべての家事を終えてから飲むことが多いというのが実態のようです。

 晩酌後にも飲むと答えた人によく飲むお酒の種類を聞いたところ、晩酌のときとは全く違う酒類を飲む人が76%、晩酌のときと同じ酒をそのまま飲むという人は18%でした(図表2)。晩酌後には、飲むお酒を替えるという人が4分の3ということから、晩酌とアフター晩酌では、酒の楽しみ方に気持ちの切り替えがあるようです。

飲まれるのはウイスキーと焼酎

 実際にアフター晩酌をするのは「入浴をすませてから」「洗い物など片づけをしてから」「家族が寝てから」「自分の部屋で」などいったん生活のリズムに区切りをつけてから飲むという答えも見られました。晩酌後によく飲むお酒の種類を聞いたところ「ウイスキー」が33%、「焼酎」が32%とアルコール度数の高い蒸溜酒が上位を占めていました。以下は、「ビール」・「ワイン」が19%、「日本酒」14%と続きます。年代の特徴をあげると、「ウイスキー」や「焼酎」を飲む人が多くなるのは、40代~50代でどちらも4割に達しています。一方で、30代以下の若い層では、「洋風リキュール」6%、50代では「日本酒」27%など選ばれるお酒に年代ごとの特徴も見られます(図表3)。

「TV」「インターネット」「会話」がアフター晩酌の3大パートナー

 晩酌後にお酒を飲みながらしていることで最も多いのは、「テレビや録画した番組等を見る」で77%。以下は「インターネットで動画やホームページを見る」が40%、「パートナーとの会話」が28%、「新聞や本を読む」が25%「音楽を聴く」16%、「SNSをする」が9%となりました。

アフター晩酌派は飲みすぎに注意する必要もあり

 最後にアフター晩酌の有無と飲酒量の関係を聞いてみました。晩酌後は飲まないと答えた人では、厚生労働省の定義による適量飲酒の範囲(飲酒量2単位以内)が86%でしたが、アフター晩酌をする人は、3割の人が適量を超えていました(図表5)。毎日アフター晩酌をしている人は飲みすぎに気をつける必要もありそうです。

※飲酒1単位は日本酒180ml、ビール500ml、焼酎100mlウイスキー70ml、ワイン300ml程度。厚生労働省は一日の適性飲酒量として2単位以内を推奨。

■調査概要

調査時期2013年6月28日(金)~2013年7月5日(金)

調査対象酒文化研究所の酒好きモニター(N=1208)

有効回答204(回答率17%)

調査方法インターネットによる自記入式アンケート調査

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