石原康利教授の発表論文がMagnetic Resonance in Medicine誌「The top 30 MRM papers」に選出

明治大学

2014年6月2日

学校法人明治大学

理工学部・石原康利教授の発表論文がMagnetic Resonance in Medicine誌創刊30周年を記念した「The top 30 MRM papers」に選出

 明治大学理工学部機械情報工学科の石原康利教授の発表論文「A Precise and Fast Temperature Mapping Using Water Proton Chemical Shift, Magnetic Resonance in Medicine, Vol. 34, Issue 6, 1995」(水プロトン化学シフトを用いた高速・高精度な生体内温度分布画像化法)が、「Magnetic Resonance in Medicine」誌の創刊30周年を記念した「The top 30 MRM papers」に選ばれました。

 この賞は、1984年から2014年の30年間に同誌に掲載された約9,000編の中から、トムソンロイター社「Web of Science」の論文引用数による300編への選出を経て、ISMRM(International Society for Magnetic Resonance in Medicine)メンバーによる投票により、MRI(Magnetic Resonance Imaging;磁気共鳴診断装置)の発展に大きく寄与した論文に授与され、選ばれた30編にはノーベル賞受賞者を初めとした研究者の発表論文が含まれています。欧米以外の機関から選出されたのは、石原教授の論文のみとなります。

 計測工学、医用工学、画像工学を融合した種々のシステムに関する研究活動を行っている石原教授の受賞論文は、生体内の温度分布を正確かつ高速に画像化する手段を提案したこと、および、この方法がどのMRIでも実行可能なため多くの医者・研究者が論文を引用したこと、また、現在、がん・腫瘍を超音波やレーザーを用いて加温・焼灼治療する場合、温度モニターとして標準的な方法になりつつあることから、特に臨床面への寄与が高く評価されました。

■石原 康利(いしはら やすとし)

所    属:明治大学 理工学部 機械情報工学科 教授

略    歴:株式会社東芝総合研究所(研究開発センター)、東芝メディカルシステムズ株式会社、長岡技術科学大学電気系准     教授、明治大学理工学部機械情報工学科准教授を経て、2012年より現職

研究分野:機械工学、計測工学、医用システム、医用生体工学

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