スマート接触センサにアンプユニット(通信タイプ)を追加
2014年6月27日
オムロン株式会社
生産現場の高精度な検査データを簡単・高速に転送
スマート接触センサにアンプユニット(通信タイプ)を追加
オムロン株式会社(本社:京都市下京区、代表取締役社長:山田義仁)は、スマート接触センサE9NC-Tシリーズの品揃え追加として、プログラマブルロジックコントローラ等へ高速かつ簡単にデータ転送することが可能な、アンプユニット(通信タイプ)形E9NC-TA0を7月1日より発売します。
スマート接触センサE9NC-Tシリーズは、生産現場において製品の形状検査、公差・圧入量の確認などに幅広く使用いただくために、2013年4月に発売した、センサヘッドとアンプユニットで構成する高精度な接触式センサです。
自動車や電子機器の業界を中心に、生産現場において様々なセンサで取得した情報をビッグデータとして活用することやトレーサビリティの更なる向上が求められる中、従来の検査工程におけるOK/NG判定に加え、数値化された検査データの取得や、オフラインで検査した測定データの取得、さらには取得したデータを用いた演算処理の簡易化といったニーズが高まっています。
形E9NC-TA0では、こうしたニーズに応え、高速な産業用ネットワークEtherCATを経由し、当社のSysmacオートメーションプラットフォームの中核となるマシンオートメーションコントローラSysmac NJシリーズと接続することで、簡単かつ高速(最速1ms)に計測したデータを取得することを可能にしました。
また、Sysmac NJシリーズのデータベース接続CPUユニットを併用する事で、Microsoft SQL Serverへのダイレクトなデータ転送が行え、生産現場においてリアルタイムに収集した高精度な検査データを元に分析する環境を実現します。さらには、当社のタッチパネルNSシリーズ用のサンプル画面を準備し、設定の変更や段取り替え、予防保全に向けた仕組みの構築を容易にしています。
また、Sysmac専用のオートメーションソフトウェアSysmac Studio向けに提供するファンクションブロックを利用することで、製品の反り・ねじれ・厚みの測定など複雑な演算も、プログラムレスで簡単に実現します。
※Sysmacオートメーションプラットフォームとは、「One Connection」 により、マシンオートメーションコントローラを核に、入力機器から出力機器をシームレスにつなぎ、機械全体の制御をひとつのコントローラで実現するもの。また、IEC 61131-3に準拠し、「One Software」によりプログラミング機能、モーション動作設計機能、ネットワーク設定機能など接続機器をひとつのソフトウェアで対応することによりユーザに生産性革新を提供するもの。
【主な特長】
1.ネットワークに対応し、高精度のデータ転送を実現
EtherCATを経由することで、計測した0.1μmの高精度データをデジタルデータのまま伝送できます。
2.各種FB(ファンクションブロック)を使用することで簡単に8種類の演算が可能
Sysmac NJシリーズ用のFBを使用いただくことにより、最大値、最小値、反り、厚みなどの各種演算を上位機器上で簡単に実現できます。
3.複数台のアンプユニットが接続可能。簡単接続、省配線を実現
センサ通信ユニットにアンプユニットをワンタッチで接続可能。また、従来のアナログ出力タイプに比べ省配線のため、配線工数を削減できます。
※最大接続台数30台は、E3NW-ECTとNJシリーズをご使用頂いた場合の例(添付ファイル参照)
【主な仕様】
○項目/通信タイプ 形E9NC-TA0
○電源電圧/センサ通信ユニットを通してコネクタより共有
○表示分解能/最小0.1μm
○消費電力/電源電圧24V時 通常モード:2.040mW以下(消費電流85mA以下)
○表示灯/7セグディスプレイ(白色)
○しきい値設定/スマートチューニングまたはマニュアル設定
○機能/出力モード選択、プリセット、エコモード設定、バンク切替設定、原点使用設定、ディレクション設定、出力設定、表示桁数変更
○接続可能なセンサ通信ユニット/E3NW-ECT(EtherCAT用)/E3NW-CCL(CC-LINK用)/E3NW-DS(分散ユニット)
○センサ通信ユニットへの最大接続数(※1)/30台
○周囲温度範囲(※2)/動作時:0~55度 保存時:-30~+70度(ただし、氷結、結露しないこと)
○周囲湿度/動作時・保存時:35~85%RH(ただし、結露しないこと)
○重量/(梱包状態・本体のみ) 約65g・約25g
○材質/ケース:ポリカーボネート(PC) カバー:ポリカーボネート(PC)
○付属品/取扱説明書
(※1)最大接続数はセンサ通信ユニット形E3NW-ECTを使用し、オムロン製マシンコントローラNJシリーズと接続した場合の接続数です。
(※2)動作時の周囲温度範囲は、アンプユニット(通信タイプ)の連結接続台数により異なります。1~2台連結時のデータとなります。
【標準価格(税抜)】
アンプユニット(通信タイプ): ¥18,500
<お客様からの問い合わせ先>
オムロン株式会社 インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー
産業機器統轄事業部 汎用センサ事業部 事業推進部
担当:伊達 勇城
TEL:075-344-7022
オムロン株式会社は、独自のセンシング&コントロール技術を中核としたオートメーションのリーディングカンパニーとして、制御機器、電子部品、車載電装部品、社会インフラ、ヘルスケア、環境など多岐に渡る事業を展開しています。1933年に創業したオムロンは、いまでは全世界で約36,000名の社員を擁し、110を超える国や地域で商品・サービスを提供しています。制御機器事業では、モノづくりを革新するオートメーション技術や製品群、顧客サポートの提供を通じ、豊かな社会づくりに貢献しています。詳細については、http://www.omron.co.jp/ をご参照ください。
※Sysmacは、オムロン株式会社製FA機器製品の日本及びその他の国における商標または登録商標です。
EtherCAT(R) は、ドイツのベッコフオートメーション株式会社がライセンスを供与した登録商標であり、特許取得済みの技術です。
※Microsoft、SQL Serverは米国Microsoft Corporationの、米国、日本およびその他の国における登録商標または商標です。
本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。
このプレスリリースには、報道機関向けの情報があります。
プレス会員登録を行うと、広報担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など、報道機関だけに公開する情報が閲覧できるようになります。
このプレスリリースを配信した企業・団体
- 名称 オムロン株式会社
- 所在地 京都府
- 業種 電気機器
- URL http://www.omron.co.jp/
過去に配信したプレスリリース
情報制御と安全制御を進化させたコントローラー「NX502」を新発売
2023/4/17
オムロン、「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2023」に協賛
2023/4/13
ユビ電株式会社への出資について
2023/4/7
電子部品事業、「カーボンニュートラル」特設サイトオープン
2023/3/28