【ラグビーワールドカップの歴史】1987年第1回大会 大友信彦

公益財団法人 ラグビーワールドカップ2019組織委員会

【ラグビーワールドカップの歴史】1987年第1回大会 大友信彦

2015年9月18日いよいよラグビーワールドカップ2015イングランド大会が開幕します。今年の大会に先立って過去の大会のハイライトを大友信彦さんに紹介していただきます。

 1987年第1回大会

「初のラグビーワールドカップで新時代を印象付けたオールブラックスWTBジョン・カーワンの90m独走トライ」

  第1回のラグビーワールドカップは1987年に開催された。1930年のサッカーワールドカップ創設から遅れること57年、予選は行われず、全16チームが主催者招待という形で参加した。優勝したのは地元ニュージーランド代表オールブラックス。1次リーグは3試合で190得点をあげる攻撃力を見せ、決勝トーナメントもスコットランド、ウェールズ、そして決勝ではフランスを大破。初代世界王座についた。身長190cm、22歳の若き巨漢WTBカーワンは、イタリアとの開幕戦で自陣から90mを爆走する衝撃トライでラグビー新時代の到来を告げた。準決勝のフランス対オーストラリアで、終了直前、フランスが自陣から攻め、FBブロンコがあげたトライはラグビー史上ベストトライのひとつとして今も語り継がれる。

  日本は初戦のアメリカに競り負け、イングランドに大敗。オーストラリア戦ではCTB朽木英次が2トライをあげるなど優勝候補に食い下がったが、全敗に終わった。(文◎大友信彦)

日本代表の成績(プール予選3敗)

監督:宮地克実  主将:林 敏之

日本18 - 21アメリカ

日本7 - 60イングランド

日本23 - 42オーストラリア

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