米国のエアフィルタメーカー フランダース社を買収

ダイキン

ダイキン工業株式会社は、子会社のアメリカンエアフィルタ社(本社:米国ケンタッキー州ルイビル市)を通して、米国のエアフィルタメーカー、フランダース社(本社:米国ノースカロライナ州ワシントン)を430百万米ドル(1米㌦=118円換算で507億円)で買収することを決定しました。

2016年2月9日

ダイキン工業株式会社

エアフィルタ事業で米国、グローバルでリーディングカンパニーへ

米国のエアフィルタメーカー フランダース社を買収

ダイキン工業株式会社(本社:大阪市、代表取締役社長兼CEO:十河政則)は、子会社のアメリカンエアフィルタ社(American Air Filter Company Inc.、以下AAF社 本社:米国ケンタッキー州ルイビル市、代表:Philip Whitaker)を通して、米国のエアフィルタメーカー、フランダース社(Flanders Holdings LLC. 本社:米国ノースカロライナ州ワシントン、代表:Peter Jones)を買収することを決定しました。買収価格は430百万米ドル(1米㌦=118円換算で507億円)で、同社の出資者であるインサイト社(Insight Equity Holdings LLC.  本社:米国テキサス州サウスレイク市、代表:Ted W. Beneski)から全持分を取得し、必要な手続きを経た上で、2016年4月に買収を完了する予定です。

フランダース社は、米国でトップシェアのエアフィルタメーカーで、特に製薬や食品分野などクリーンルーム向けの高機能・高付加価値商品に強く、業務用から住宅用まで幅広い分野で商品ラインアップを有し、全米に販売網を展開しています。ニューヨークやシカゴなど米国の主力市場の近くに製造拠点があり、リードタイム・物流コストの面で高いコスト競争力を持っています。

一方、ダイキングループのエアフィルタ事業は、これまでAAF社や日本無機株式会社(本社:東京都中央区)が、北米・欧州・中国・東南アジア地域と日本に生産拠点を構え、ビルや工場空調向けの業務用エアフィルタや、プラントの集塵システムなどエンジニアリングの分野で事業を展開してきました。AAF社は、グローバル各地域に密着し、幅広い市場のニーズに応じた商品の開発・生産・販売・サービスを行っています。

この買収で、フランダース社の事業をAAF社に統合することにより、フランダース社の強みであるクリーン機器やハイエンドのエアフィルタ商品を、AAF社がグローバルに展開する販売網を活用し拡販することが可能になります。また、AAF社は、エアフィルタで世界最大の市場といわれる米国でトップメーカーになると同時に、グローバル市場でもリーディングカンパニーの地位を獲得します。

本件により、当社グループのエアフィルタ事業は、売上高1,000億円を超える事業となります。空調、化学に次ぐ第3の柱として、住居やビル・工場の空気環境改善をはじめ、大気汚染の抑制など環境問題の解決、快適な空気環境の創造など世界的に高まるニーズに応え、将来的には主力である空調事業とのシナジーを生み出してまいります。

※エアフィルタとは

エアフィルタは、空気中のゴミや塵、ほこりや汚染物質を除去し空気清浄を行うために使われるもの。居住空間の空気の浄化だけでなく、工場での有害物質吸引を防止することによる人の安全確保や、金属加工の現場や半導体製造におけるクリーンルームなど不純物の混入が許されず、純度の高い品質が求められる現場の空気環境を保つため重要な役割を果たしている。

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