「第4回グッドライフアワード」の環境大臣賞最優秀賞 等を発表する「シンポジウム&表彰式」を開催
2016年12月10日
環境省
「第4回グッドライフアワード」の環境大臣賞最優秀賞
等を発表する「シンポジウム&表彰式」を開催
最優秀賞の「一般社団法人農福連携自然栽培パーティ全国協議会」及び
優秀賞、グッドライフ特別賞、実行委員会特別賞の取組の発表・表彰ととも
に「環境×地域づくり」をテーマにシンポジウムを実施
環境省は、12月10日(土)に、「第4回グッドライフアワード」のシンポジウム&表彰式を、ベルサール八重洲(東京中央区)にて開催しました。環境大臣賞の最優秀賞には「一般社団法人農福連携自然栽培パーティ全国協議会」の「農福連携自然栽培パーティ」の取組が決定しました。
「グッドライフアワード」とは、持続可能な社会の実現を目指し、一人一人が現在のライフスタイルを見つめ直すきっかけを作るため、"環境と社会によい暮らし"やこれを支える地道な取組(ボランティア活動、サービス・技術など)を募集・応援する事業で、今年度で4回目を迎えます。
本アワードは、本年6月1日から公募し、全国各地から140件の応募の中からグッドライフアワード実行委員会での審査、ウェブサイト上での「国民投票」の結果を踏まえ、「環境大臣賞」として最優秀賞(1件)・優秀賞(4件)・グッドライフ特別賞(5件)を決定し、その他の優れた取組を「実行委員会特別賞」(24件)として選定しました。
シンポジウム&表彰式の開催にあたり、主催者挨拶で、中井 徳太郎(なかい とくたろう)環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部長は、「本アワードは『みんなの力で社会は変わる!』との理念を実現するための重要な施策と位置づけ、優秀な活動を表彰・紹介し、社会に広く普及することで、このような環境と社会の問題を同時に解決していくことを目指しています」と述べました。シンポジウムでは、「環境×地域づくり~先進事例から学ぶエコでソーシャルな取組とは?~」をテーマに、エコでソーシャルな活動を実践し、地域活性化に精通するトップランナーの方々をゲストにお招きして、第3回グッドライフアワード受賞者らを交えて、先進的な取組や活動が成功している秘訣などを話しました。
表彰式のステージでは、今回の各受賞者の代表が、活動のポイントやその魅力を各々プレンテーションしました。そして、「環境大臣賞の最優秀賞と各賞」(10件)を、比嘉 奈津美(ひが なつみ)環境大臣政務官より受賞者代表に、賞状と盾が授与され、「実行委員会特別賞」(24件)を東京大学名誉教授の山本 良一(やまもと りょういち)実行委員長より受賞者代表に、それぞれ賞状が授与されました。比嘉環境大臣政務官は、「温暖化で海水の温度が上がり、沖縄ではサンゴが白化してしまうという非常に悲しい海洋問題があります。この切羽詰まった状況の中、皆様のように心を持ってご活躍されている方々一人一人が、この地球環境を救っていくという思いで、これからも頑張って頂きたいとご期待申し上げます」と挨拶しました。最優秀賞の「一般社団法人農福連携自然栽培パーティ全国協議会」の佐伯 康人(さえき やすと)代表は「障害をもつ子どもたちが働く場所として、農業の自然栽培に辿り着きました。無農薬は田んぼの生き物が違っていました。障害者の働く給料も上がって、自然栽培で子どもや地域の安心安全を支えています。今後は日本のみならず多方面に発展させていきたいです」と受賞の喜びを話しました。 最後に、山本 良一実行委員長は、「皆様、おめでとうございます。温暖化がすごいスピードで進み、このままいくと非常事態に直面して産業・経済・日常生活にも影響が出るような深刻な問題です。しかし、これから先、益々若い方々が奮起して、皆さんの力で難問を突破できると思っています」と挨拶しました。
記
【実施概要】
◇名称:「第4回グッドライフアワード」シンポジウム&表彰式
◇日時:2016年12月10日(土)13:00~18:00
◇会場:ベルサール八重洲 (東京都中央区八重洲1-3-7 八重洲ファーストフィナンシャルビル3階)
◇主催:環境省
◇内容:
13:00~14:45
・開会式 主催者挨拶
・「グッドライフアワード」の紹介
・第3回環境大臣賞受賞の取組紹介
・シンポジウム「環境」×「地域づくり」~先進事例から学ぶエコでソーシャルな取組とは?~
「シンポジウム登壇者」※敬称略
・大南 信也 特定非営利法人グリーンバレー理事長/一般社団法人神山つなぐ公社業務執行理事
・武田 昌大 シェアビレッジプロジェクト村長
・大宮 透 小布施町地域創造研究所 主任研究員
・多田 千佳 東北大学大学院農学研究科 准教授 ※昨年度環境大臣賞受賞者
・峯川 大 認定NPO法人共存の森ネットワーク副理事長 ※昨年度環境大臣賞受賞者
・谷端 美紀 認定NPO法人共存の森ネットワーク ※昨年度環境大臣賞受賞者
・谷中修吾 ビジネスプロデューサー/BBT大学・BBT大学大学院MBA 准教授
15:00~18:00
・グッドライフアワード実行委員紹介
・「第4回グッドライフアワード」受賞者によるプレゼンテーション
・「第4回グッドライフアワード」の表彰式
「環境大臣賞」最優秀賞(1件)・優秀賞(4件)・グッドライフ特別賞(5件)
「実行委員会特別賞」(24件)の各受賞者への賞状授与
・講評、記念撮影
・閉会
【第4回グッドライフアワード 環境大臣賞受賞結果】
最優秀賞1件、優秀賞4件、グッドライフ特別賞5件 計10件
以下、「」内は取組主体、うち()内は活動拠点の都道府県 ※敬称略 ※各賞の順番は応募順
○最優秀賞(1件)
・農福連携自然栽培パーティ 「一般社団法人農福連携自然栽培パーティ全国協議会(全国)」
概要:障がい者が、耕作放棄地を無農薬・無肥料の自然栽培を実施し農作物を販売することで、
里地里山が回復し、かつ、障がい者雇用を創する、農業、福祉、健康が連携した取組。
○優秀賞(4件)
・全額市民出資による市民共同太陽光発電所事業 「一般社団法人市民エネルギー生駒(奈良県)」
概要:市民主体の再生可能エネルギーの普及促進と電力の地産地消を目的に、全額市民出資で太陽光発電所を3機設置。
事業収益を介護老人保健施設への太陽光発電設備の設置やこども園への園舎看板寄付、環境教育等に活用することで地域還元。
・相模湖・若者の森づくり 「NPO法人緑のダム北相模(神奈川県)」
概要:相模湖畔で荒廃する森林を整備するボランティアが、FSC認証(適切な森林管理を行い、その森林由来の木材・木材製品であることを認証する制度)を取得。質の高い施業を行うとともに、森林体験学校の開催等により、中高大学生等の多数の若者が参加する仕掛けを行いつつ、継続的な活動を実施。
・魚のゆりかご水田プロジェクト 「せせらぎの郷(滋賀県)」
概要:ほ場整備事業等により水路との連続性が失われてしまった琵琶湖周辺の田んぼに、再度、生き物の賑わいを取り戻すため、農家が集まり、魚道整備や田んぼオーナー制度、無農薬・無化学肥料栽培等を実施し、地域活性化を目指す。
・OKUTAこめまめプロジェクト 「NPO法人生活工房つばさ・游(埼玉県)」
概要:無農薬・無化学肥料で栽培されたお米を「提携三原則(全量買取・即金・再生可能価格)」で取引し農業の活性化を図る、NPOと企業が連携した取組。地域の遊休地で有機農業を行うことで生物多様性が高まり、里山保全に貢献。
○グッドライフ特別賞(5件)
・食用ヒョウタンで地域を救え!~瓢箪倶楽部秀吉の挑戦~
「岐阜県立大垣養老高等学校 瓢箪倶楽部秀吉(岐阜県)」
・「アーバン・シード・バンク里山BONSAI」プロジェクト
「株式会社環境ビジネスエージェンシー(東京都・神奈川県・静岡県)」
・柏崎市ECO2プロジェクト
「柏崎市市民生活部環境政策課(新潟県)」
・2県を繋ぐ森里海の連携「紀の川じるし」で流域の産業を元気に!
「公益財団法人吉野川紀の川源流物語(奈良県・和歌山県)」
・バラで被災地を変える~スーパー植物を利用した環境修復型農業~
「宮城県農業高等学校科学部復興プロジェクトチーム(宮城県)」.
※環境大臣賞(10件)と実行委員会特別賞(24件)の詳細は、グッドライフアワードHPをご参照ください。
http://www.env.go.jp/policy/kihon_keikaku/goodlifeaward/
(参考)グッドライフアワード実行委員会※五十音順・敬称略
「委員長」・山本 良一 (東京大学名誉教授、国際基督教大学客員教授)
「委員」 ・大葉 ナナコ(株式会社バースセンス研究所代表取締役)
・炭谷 茂 (社会福祉法人恩賜財団済生会理事長)
・中井 徳太郎(環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部長)
・藤野 純一 (国立環境研究所主任研究員)
・益田 文和 (株式会社オープンハウス代表取締役)
・南谷 えり子(JMギャラリー代表)
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