モンツァのプロローグで ポルシェ919ハイブリッドが素晴しいデビュー  FIA世界耐久選手権、LMP1

2017年4月4日

ポルシェジャパン株式会社

モンツァのプロローグで ポルシェ919ハイブリッドが素晴しいデビュー  FIA世界耐久選手権、LMP1

ドイツ. ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:オリバー・ブルーメ)のLMP1チームは、2017年FIA世界耐久選手権(WEC)に出場するほぼ全ての車が参加したモンツァでの2日間の合同テスト「プロローグ」において、素晴らしいデビューを果たしました。ミラノ近郊のこの高速サーキットでのテストでは、世界選手権タイトルを保持するニュー919ハイブリッドとともに、トヨタニューTS050ハイブリッドなどが初公開されました。ポルシェおよびトヨタは、ともに2台でテストを行いました。2017年のクラス1プロトタイプでは、シーズンのハイライトであるル・マン24時間レースでの2社による熱戦が大いに期待されます。

プロローグにおける総合ベストラップタイムはトヨタが記録しました。現世界チャンピオンのニール・ジャニ(スイス)は、土曜日に5.793kmのサーキットを1分31秒666で走り、ポルシェ919ハイブリッドの最速ラップを記録しました。ジャニは新たにチームに加わったアンドレ・ロッテラー(ドイツ)、そしてLMP1チームに復帰したニック・タンディ(イギリス)と1号車をシェアし、この3名は2日間で331周(1,906km)を走破しました。

2号車のハンドルを握るアール・バンバー(ニュージーランド)は、1号車と同様に、土曜日夕方の予選シミュレーションで1分31秒823の最速ラップを記録しました。マーク・ウェバーの座を引き継いだバンバーは、ティモ・ベルンハルト(ドイツ)、ブレンドン・ハートレー(ニュージーランド)と組み、プロローグで329周(1,894km)を走破しました。

LMP1担当副社長であるフリッツ・エンツィンガーはプロローグについて「チームの努力により、過酷な条件で見事な成功を収めることができました。ポールリカールの耐久テストでの最高の結果に続き、モンツァでもすばらしい成果を挙げることができました。ポルシェの2日間のテスト結果は抜群です。スリル満点の世界選手権をご期待ください」と語りました。

チーム監督のアンドレアス・ザイドルは「私達はプロローグを2つのテスト段階に分けました。土曜日は車のセットアップに焦点を合わせて、その改善に成功しました。夕方の雨は、コンディションの変化における迅速な対応の練習に役立ちました。日曜日はレースのシミュレーションを行い、タイヤの磨耗チェックと、ピットストップなどレース専用のルーティンを確認しました。低ダウンフォースの空力構成になって初のトヨタとの顔合わせとなり、両社にとって非常に興味深い週末になりました。テストで完全な判断はできませんが、あらゆるタイプのサーキットコンディションで接戦となることが予想されます。シルバーストーンの4月16日のシーズン開幕戦に向けてポルシェの準備は万端です」とコメントしています。

1号車のドライバー

ニール・ジャニ(33歳、スイス):「ここで実際のシミュレーションを行い、特にさまざまなサーキットコンディションへの対応において非常に良い結果が得られました。楽しいプロローグとなりました。特別な雰囲気を兼ね備えた伝統あるモンツァで、大勢のファンと交流もできました。このサーキットはいかなるミスも許されないという側面もあります。それがいっそうスリリングでした。」

アンドレ・ロッテラー(35歳、ドイツ):「プロローグは、ポルシェ ワークスドライバーとしてLMPチームと一緒に初めて公の場に出る機会となり、あらゆる人々から歓迎を受けました。実際のレースと同様のコンディションを初めて経験して重要なステップアップとなりました。新しいレーシングスーツを着た僕の写真を撮るために近づいてくるファンも大勢いらっしゃいました。対応には少し慣れてきましたがポルシェは特別なブランドで、全てのレーシングドライバーのあこがれです。エキサイティングなシーズンが楽しみです。」

ニック・タンディ(32歳、イギリス):「プロローグはレース前の準備としては最高です。十分なテストを行いましたが、本番のプレッシャーはまた別のものです。レースと同様に走り、シーズンの前にすばらしい感触を得ることができました。」

2号車のドライバー

アール・バンバー(26歳、ニュージーランド):「ポルシェ チームは919ハイブリッドを大幅に進化させました。モンツァのプロローグでは、過酷なコンディションの中で多くのことを学ぶことができました。土曜日のセッションの雷雨で走った経験は、雨の中でのレースで非常に役立つでしょう。」

ティモ・ベルンハルト(36歳、ドイツ):「非常に有益なプロローグでした。入念な用意を行いシルバーストーンへの準備は万全となりました。ル・マンについてチェックしなければならないことが少し残っているだけです。すばらしい環境、そしてサイン会を盛り上げてくれた大勢のモータースポーツとスポーツカーファンのおかげでチーム全員がモンツァのテストを楽しむことができました。WECシーズンのためのすばらしいキックオフイベントとなりました。ブレンドンと僕は家族のように互いのことをよく知り合っています。そしてアールも完璧に溶け込んでいます。準備は万端です。」

ブレンドン・ハートレー(27歳、ニュージーランド):「準備が万全なことを確認できました。すばらしい雰囲気と大勢のファンを備えたモンツァはすばらしいサーキットです。実際のレースでここを走りたいと思いました。あらゆるコンディションにおいてトヨタと接戦でした。激戦の選手権になることが予想されます。これまでのテストではごく少ない台数で走っていたので、トラフィックに慣れることができたのも良かったです。」

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