クラリベイト・アナリティクスが高被引用論文著者2018年版で、影響力のある科学研究者およびその機関を発表
研究者の発見を加速するための知見や分析を提供するグローバルリーダーであるクラリベイト・アナリティクスは、高被引用論文著者(Highly Cited Researchers)2018年版を本日発表しました。
2018年11月27日
クラリベイト・アナリティクス・ジャパン株式会社
クラリベイト・アナリティクスが
高被引用論文著者2018年版で、
影響力のある科学研究者およびその機関を発表
~論文の引用分析により選出、日本からは90名が選出~
*米国時間2018年11月27日に発表されたプレスリリースの抄訳です。
研究者の発見を加速するための知見や分析を提供するグローバルリーダーであるクラリベイト・アナリティクスは、高被引用論文著者(Highly Cited Researchers)2018年版を本日発表しました。
今年で5年目を迎える本発表は、10年以上にわたり絶え間なく高い評価を得ている、影響力ある研究者を、引用分析により特定しています。Web of Scienceの論文データに基づき、論文の被引用数による上位1%論文著者を選出しています。
Clarivate AnalyticsのSenior Citation Analyst、David Pendleburyの説明
「今年は新たに、クロスフィールドのカテゴリーが追加されました。これは複数分野で大きな影響力を持つものの、特定の分野で十分な高被引用論文がない研究者を選出するためです。例えば最近では、免疫学者が同時に生化学者や分子生物学者でもあったり、化学者が物質科学者や技術者である場合もあります。新しいクロスフィールドカテゴリーの導入により、従来の学問分野の壁を取り除くことで、高被引用論文著者を時代の流れに即したもの、かつ関連性のあるものにしたいと考えています。」
選出結果の傾向:
・ 自然科学および社会科学の21の研究分野において、4,000人以上の高被引用論文著者が選出されています。
・ 高被引用論文著者は米国が最多で2,639人、英国が546人、また中国は482人と急速その数を伸ばしています。ハーバード大学はトップのランキングを維持しています。
・ ESIで用いられる21の研究分野において高被引用論文著者として選出された4,058人のうち、194人(4.8%)がESIの二つの研究分野に名前が記されています。北米、ヨーロッパ、アジア、そして中東からの24人の研究者は、3つの分野において名前が記されています。
・ 約2,000名の研究者が、複数の分野で影響力のある論文を執筆し、優れた実績を上げていることで選出されています。(2018年からの新たな取り組み)
・ 今年の発表でも、影響力が最も高いと評価される研究者を引き続き選出しています。この中には、ノーベル賞受賞者17名(うち今年の受賞者2名)が含まれます。
・ 日本からの選出者を機関別に見ると、最多は理化学研究所の12名、東京大学の10名が次に続いています。
・ 中国からの選出が増加しており、ドイツを抜いて第3位にランクインしています。また、中国科学院は機関別選出数の第4位にランクインしています。
・ 高被引用論文著者は60カ国以上から選出されていますが、そのうち80%以上が下表の10カ国から選出されています。また70%が上位5か国に集中しており、トップレベルの研究者が著しく集中していることがうかがえます。
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高被引用論文著者 国別選出数トップ10
1. 米国 (2,639)
2. 英国 (546)
3. 中国 (482)
4. ドイツ (356)
5. オーストラリア (245)
6. オランダ(189)
7. カナダ(166)
8. フランス(157)
9. スイス (133)
10. スペイン (115)
高被引用論文著者 機関別選出数トップ10
1. Harvard University, USA (186)
2. National Institutes of Health - (NIH), USA (148)
3. Stanford University, USA (100)
4. Chinese Academy of Science, China (91)
5. Max Planck Society, Germany (76)
6. University of California Berkeley, USA (64)
7. University of Oxford, UK (59)
8. University of Cambridge, UK (53)
9. Washington University in St Louis, USA (51)
10. University California Los Angeles - (UCLA), USA (47)
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Scientific & Academic ResearchグループのCEO、Annette Thomasは以下のように述べています。
「自国や自機関の研究活動やその先進性を認識することは、効率的かつ加速的な進歩のために重要な活動です。 2018年の高被引用論文著者リストは、最先端領域を研究し、社会のための知識とイノベーションの獲得に貢献している研究者、また世界をより健康で安全かつ豊かで持続可能なものにするために貢献するような世界でも数少ない研究者を特定するのに有効なリストです。」
研究者の特定にあたっては、クラリベイトのビブリオメトリクスの専門家によるデータと分析結果が活用されています。高被引用論文著者リスト、および選出方法については下記をご覧ください。
Web of Scienceについて
Web of Scienceは、世界で最大かつ最も信頼されている、中立の引用索引です。科学、社会科学、芸術および人文科学領域における世界的な発見と引用分析を支援しています。1900年にまで遡る14億以上の引用索引を、主要な政府および学術機関、研究開発企業などの1日あたり数百万ユーザーが利用しており、Web of Scienceの引用ネットワークは、Journal Impact Factor、InCitesおよびその他の信頼できる引用影響力測定の基盤となっています。Web of Scienceは、研究者、研究機関、出版社、資金提供者が、過去1世紀以上にわたる一流の書籍、会議議事録、雑誌等の研究出版物の引用影響力を発見し、評価するための情報を提供しています。
クラリベイト・アナリティクスについて
クラリベイト・アナリティクスは、イノベーションを加速できる知見や分析を提供するグローバルリーダーです。過去150年にわたる事業継続を通して、Web of Science™、Cortellis™、Derwent™、CompuMark™、 MarkMonitor®、Techstreet™など信頼のある製品ブランドを築いてきました。これらの製品は科学と学術研究、特許調査と工業規格、商標およびドメイン名管理、ブランド保護、製薬およびバイオテクノロジーなどの分野で今日のイノベーションの様々なライフサイクルをサポートしています。クラリベイト・アナリティクスは起業家精神に基づく新しい独立した会社となり、お客様のアイディアがより速く革新的なイノベーションとなるようにソリューションを提供してまいります。
詳しくはClarivate.jpをご覧ください。
本件問合せ先
クラリベイト・アナリティクス
〒107-6119 東京都港区赤坂5-2-20 赤坂パークビル19階
TEL: 03-4589-3102
marketing.jp@clarivate.com
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このプレスリリースを配信した企業・団体
- 名称 クラリベイト・アナリティクス・ジャパン株式会社
- 所在地 東京都
- 業種 その他情報・通信業
- URL http://www.clarivate.jp
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