株式会社ブリヂストンは、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構（以下、JAXA）、トヨタ自動車株式会社（以下、トヨタ）と共に国際宇宙探査ミッション（本ミッション）へ挑戦します。本ミッションは、JAXAとトヨタが「人類の活動領域の拡大」と「知的財産の創出」を目的に3月に発表したもの※１であり、当社は「有人与圧ローバ」（以下、ローバ）が月面を走破するためのタイヤ（接地体）の研究を推進していきます。

　当社はローバに装着する接地体について、2000年代にJAXAと共同検討を実施し、トヨタとは技術パートナーとして連携してきました。このたび、本ミッションの中で新たな技術課題として認識された「月面での接地」を解決するため、地球上のあらゆる路面に対する当社の知見と技術力を評価いただき、JAXA、トヨタとのチームの一員となったことを誇りに思い、国際宇宙探査という未知なる世界への挑戦に取り組んでいきたいと考えています。

　当社は、月面で接地体が果たすべき４つの役割り（重量を支える、駆動力・制動力を伝える、方向を転換・維持する、路面変化に追従する）を実現するしなやかで強靭な接地体の開発に挑戦することで、本ミッションに貢献します。

　4月10日（水）に米国コロラドスプリングスで開催された第35回スペースシンポジウムでのJAXAのセッションにおいて、当社執行役員で当社子会社ブリヂストン アメリカス CTOであるニザール・トリギィが登壇し、以下のように述べました。

　「このような挑戦にチームの一員として参加させていただくことをうれしく思います。当社は、企業理念の中で「進取独創」と掲げているように、創業より、将来何が起こるかを想像しより一層社会の役に立つ様々な「創造」に積極的に挑戦してきており、これまでもあらゆる環境にも適応する革新的な製品・ソリューションを実現してきています。今回の挑戦もその一環として、積極果敢に取組んでいきたいと考えています。」

　当社は、「最高の品質で社会に貢献」を使命として、全世界に事業を展開し、質の高い製品・サービスを提供してきました。今後もイノベーションと先進技術の挑戦を通じて、新たなモビリティの実現に貢献していきます。