天智天皇が名付けた 不老長寿の果実「ムべ」が旬を迎える 10月18日に令和最初の皇室献上

滋賀県

2019年10月18日

滋賀県

天智天皇が名付けた 不老長寿の果実「ムべ」が旬を迎える

10月18日に令和最初の皇室献上

滋賀県近江八幡市で栽培され、「食べると長生きする」という言い伝えがある不老長寿の果実「ムべ」が10月中頃~11月中旬にかけて収穫の時期を迎えます。ムべは、アケビ科の果物で秋に赤紫色の実をつけ、果実は白く、黒い種を包む透明のゼリー状の果実が優しい甘みをもち、食すことができます。

ムべの皇室献上は天智天皇に始まり、1982年に途絶えましたが、近江八幡市にある大嶋奥津嶋神社が2002年に復活させ、以降毎年献上しています。10月17日に同神社の深井宮司らが近江八幡市役所で小西理近江八幡市長とともに、15個のムべが入った竹かごをヒノキの箱「行器(ほかい)」に入れる作業を行いました。「令和の時代も、天皇皇后両陛下が(ムべを食べて)御健康で御安泰であることを願っています」と話した同宮司。宮司の長男(禰宜)ら4人が18日に上京し、宮内庁にムべを献上しました。

■ムべの由来

ムべの名前の由来は、天智天皇が、蒲生野(現在の滋賀県東近江地域)へ狩猟に訪れた際に、8人の男子をもつ長命な老夫婦に出会い、長寿の秘訣を尋ねたところ、その老夫婦が「これを食べているからです。」と手渡したムべを食べ、「むべなるかな」=「もっともだ」とおっしゃったことが由来とされています。

■ムべ農園

前出のむべ農園(http://www.nube.jp/mube-picking.html

滋賀県近江八幡市津田町75-5(津田内湖干拓地内)

11月1日~11月10日まで(火~木曜日休み)ムベの収穫を体験できます。

■近江八幡市周辺の観光地

・八幡堀(安土・桃山時代に豊臣秀次の八幡山城居城のもと、城下町の繁栄を支えた水動脈。かつては琵琶湖の水運の要所として多くの船が行き交い、現在は、水郷めぐりで桜並木や紅葉など、四季折々の美しい景色が楽しめます。)

・教林坊(紅葉の時期には、境内の約300本の紅葉の古木が真っ赤に染まり、周囲の竹林とのコントラスが圧巻です。)

・安土城跡(言わずと知れた織田信長の居城跡。国指定の特別史跡。本能寺の変後、焼失し、現在は石垣だけが残るロマンある城跡です。)

■近江八幡市周辺の近日開催イベント

・ボーダレス・エリア近江八幡芸術祭 ちかくのたび(http://www.no-ma.jp

 2019年9月21日(土)~11月24日(日)

・戦国ワンダーランド滋賀・びわ湖オープニングイベント(https://sengoku.biwako-visitors.jp/

2019年10月22日(火・祝)

■近江八幡市

滋賀県のほぼ中央に位置し、琵琶湖で最大の有人島である沖島を有しています。ラムサール条約の登録湿地である西の湖は、琵琶湖で一番大きい内湖であり、ヨシの群生地である水郷地帯は琵琶湖八景の一つに数えられています。古くから農業を中心に栄えてきましたが、中世以降は陸上と湖上の交通の要衝という地の利を得て、多くの城が築かれました。また、織田信長の改革精神により開かれた楽市楽座は、豊臣秀次の自由商業都市の思想に引き継がれ、さらに近江商人の基礎を築きました。

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プレスリリース添付画像

不老長寿の果実「ムべ」

氏子の畑から良い果実を宮司が選定

「ムべ」の断面(食べられるのは中央のゼリー状の部分)

竹かご入れ(献上準備)

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