【NTTレゾナント × ユニマットRC】高齢者見守りサービス「goo of thingsでんきゅう」の新機能を共同開発
2020年12月8日
NTTレゾナント株式会社
株式会社ユニマット リタイアメント・コミュニティ
お知らせ
IoT×AI!高齢者の日常生活機能低下リスクを推定する
「goo of thingsでんきゅう」の新機能を共同開発
~IoT電球の点灯情報をAIが解析。高齢者とその家族の早期アクションを支援~
NTTレゾナント株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:楠木 健、以下NTTレゾナント)が運営するIoTサービス「goo of things」と、全国で高齢者介護事業を展開する株式会社ユニマット リタイアメント・コミュニティ(本社:東京都港区、代表取締役社長:中川 清彦、以下ユニマットRC)は、高齢者見守りサービス「goo of thingsでんきゅう」の新機能「でんきゅうAIレポート」を共同開発したことをお知らせします。
「でんきゅうAIレポート」は、高齢者宅に設置したIoT電球の点灯情報から抽出した高齢者の行動パターンの変化を基に、独自のAIで高齢者の日常生活機能(*1)の低下のリスクを推定する機能です。「でんきゅうAIレポート」の結果は、「goo of things」専用アプリ経由で高齢者を見守る家族に通知されます。これにより、高齢者の家族は、高齢者の安否確認だけでなく、高齢者が一人で日常生活を送る上で支障をきたすような健康状態に陥るリスクに、いち早く気付くことができるようになります。
1. 共同開発の背景
超高齢社会にある日本では、高齢者の健康に関わるさまざまな社会課題を抱えています。その1つである認知症についても、2012年は約7人に1人だった65歳以上の認知症高齢者数が、2025年には約5人に1人になるという推計(*2)もあり、対策が急がれています。
このような状況を受け、IoT電球を活用した高齢者向け見守りサービス「goo of thingsでんきゅう」を提供するNTTレゾナントと、介護施設の運営を始めとした介護サービスを全国で提供するユニマットRCは、両社の知見やノウハウを活用し、認知症対策の一助となるようなサービスの開発を目指すことに合意しました。
サービス開発にあたって、「goo of thingsでんきゅう」のIoT電球の点灯情報で得られる高齢者の行動パターン情報に着目。これを認知症発症の予見に生かすことができないか、試行錯誤を繰り返してきました。
この結果、今回は認知機能の低下の推定の一歩手前となる、「高齢者の日常生活機能の低下のリスク」を判定可能な「でんきゅうAIレポート」に至りました。
goo of things でんきゅうのあゆみ
2. 「でんきゅうAIレポート」概要
「でんきゅうAIレポート」は、高齢者宅に設置されたIoT電球の1カ月分の点灯情報から高齢者の行動パターンの変化を抽出し、日常生活機能の低下レベルを推定する機能です。日常生活機能の低下レベルは、 「でんきゅうAIレポート」独自の学習モデルを用いて 「要注意」「特に異常なし」の2段階で判定します。
本機能の解析結果は、「goo of things」専用アプリを通じて家族に通知されます。これにより、高齢者を見守る家族は、離れて暮らす高齢者の行動パターンの変化から、高齢者が一人で日常生活を送るのに支障をきたすような健康リスクの有無を、定期的に確認することができます。
でんきゅうAIレポート イメージ
「でんきゅうAIレポート」機能が付帯した「goo of thingsでんきゅう」専用IoT電球は、まずはユニマットRCの介護サービス利用者と一部の介護・不動産事業者向けに限定して、専用のIoT電球本体を9,800円(税抜)、利用料金を月額980円(税抜)で提供予定(*3)です。また、2020年12月中に一般ユーザー向けに販売開始する予定です。
3.「でんきゅうAIレポート」技術概要
「でんきゅうAIレポート」の開発にあたって、ユニマットRCと「goo of thingsでんきゅう」が持つ独自データと、NTTグループのAI技術を活用しています。
(1)技術概要
「でんきゅうAIレポート」の学習モデルの基礎となるデータには、ユニマットRCから認知症診断の有無を含む「goo of thingsでんきゅう」の利用者情報と、この利用者情報に紐づく「goo of thingsでんきゅう」の電球点灯情報を活用。このデータを、NTTグループ独自のデータ分析自動化技術「RakuDA ®(*4) 」で解析し、学習モデルを作成しました。さらに、AIによる学習と評価を重ねた上で、実用可能なレベルに達したことを確認済みです。
なお、「でんきゅうAIレポート」の判定結果とそのコメントは、ユニマットRC及び一般社団法人熊谷健康政策研究所所長・九州大学名誉教授の熊谷秋三氏の監修を受けています。
(2)熊谷氏コメント
今回のサービスでは、トイレに設置したIoT 電球を⽤いて独居⾼齢者の排泄⾏動から、これまで評価がされていなかった⽇常⽣活機能低下の有無をAI 判定することができた点は⾼く評価されます。今後は、対象となる⾼齢者の排泄障害や認知機能等を精査することで、⽇常⽣活環境下でのIoT 電球を⽤いた認知症様⾏動特性予測等の開発が期待されています。
4. 今後について
NTTレゾナントとユニマットRCは、「でんきゅうAIレポート」に関する実証実験を2021年に予定しています。実証実験を通じて、今回共同開発した「日常生活機能低下の推定」機能だけでなく、「日常生活機能低下の推定とその改善に向けたアドバイス」等を提示する機能の開発を目指して、引き続き開発を進めてまいります。
【参考】
■「goo of things」について(https://product.goo.ne.jp/got/)
「goo of things」は、「家族のつながりを創るIoTサービス」として、NTTレゾナントが2019年4月から提供しているサービスです。2020年2月からは高齢者向け見守りサービス「goo of thingsでんきゅう」を、2020年6月からは子ども向け見守りサービス「goo of thingsいまここ」を提供中です。
「goo of things」は、生活に密接したIoTデバイスを選択し、各種デバイスと簡単に接続できるよう最適化した専用アプリを展開することで、子どもから高齢者まで幅広い年代の生活に馴染むIoTサービスを目指しています。インターネットにつながるモノとgooの技術を連携し、新たな家族間コミュニケーションの形を創り出していきます。
■株式会社ユニマット リタイアメント・コミュニティについて
全国に310拠点と640を超える事業所を通じて高齢者を支援する介護事業を展開し、全国の高齢者の生活と自立を支援しています。また、高齢者をさらに支えるサービス 開発の一環として、自宅の生活と認知機能をサポートする高度な見守りサービスの研究を進めるなど、 高齢者がアクティブに、介護が必要になっても穏やかに、誰よりも自分らしく暮しつづけられるよう「介護」の枠にとらわれない、新しい事業を目指しています。
【補足】
(*1) 日常生活機能
「でんきゅうAIレポート」における「日常生活機能」とは、歩行や食事・排泄などの日常生活を営む上で必要となる基本的日常生活動作(Basic Activity of Daily Living:BADL)と、家事や電話応対、交通機関の利用などの高次の機能を意味する手段的日常生活動作(instrumental Activity of Daily Living:IADL)を指します。
(*2) 出典:『平成29年版高齢社会白書』(内閣府)、2020年12月に利用
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2017/html/gaiyou/s1_2_3.html
(*3) 既に購入・設置済みの「goo of thingsでんきゅう」には、「でんきゅうAIレポート」機能は付帯されていません。
(*4)「RakuDA®」は、大量のデータより効率的に精度の高い機械学習モデルの構築を実現するデータ分析自動化技術です。
※「RakuDA®」は、日本電信電話株式会社の商標です。
※ 記載されている会社名、サービス名および商品名は、各社の登録商標または商標です。
以上
本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。
このプレスリリースには、報道機関向けの情報があります。
プレス会員登録を行うと、広報担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など、報道機関だけに公開する情報が閲覧できるようになります。
このプレスリリースを配信した企業・団体
- 名称 NTTレゾナント株式会社
- 所在地 東京都
- 業種 情報サービス・コンテンツ
- URL http://www.nttr.co.jp/
過去に配信したプレスリリース
NTTドコモとの合併について
2023/5/25
文章作成アプリidraft、ダッシュボード機能の提供を開始
2023/5/10
OCN アプリがさらに便利に!ニュース機能を追加!
2023/3/27