金沢工業大学が文部科学省「数理・データサイエンス・AI教育プログラム(リテラシーレベル)プラス」に選定

金沢工業大学

「KIT数理データサイエンス教育プログラム」が、

文部科学省の「数理・データサイエンス・AI教育プログラム(リテラシーレベル)プラス」に選定。

データサイエンス・AIを活用し、社会課題を解決できる人材を育成

 

金沢工業大学が実施する「KIT数理データサイエンス教育プログラム」が、8月4日(水)に文部科学省の「数理・データサイエンス・AI教育プログラム(リテラシーレベル)」に認定されました。さらに、先導的で独自の工夫・特色を有するものとして、「数理・データサイエンス・AI教育プログラム(リテラシーレベル)プラス」にも選定されました。リテラシーレベル プラスに選定されたのは11大学で、私立大学は金沢工業大学、北海道医療大学、久留米工業大学の3大学です。

 

現在、デジタル・トランスフォーメーション(DX)により社会の変革が進んでいます。その変革の大きな要因の一つがAIの技術であり、もう一つがビッグデータの収集・活用の進展です。来たる未来社会Society5.0では、さまざまな社会課題を解決するために、AIに加えてセンサの技術、そしてビッグデータを分析・有効活用するためのデータサイエンスの能力を身につけた、新しい製品・サービスを生み出せる人材が求められています。

 

金沢工業大学では、2022年度よりデータサイエンスの3科目を全学部全学科の必修科目とし、デジタル社会の読み・書き・そろばんとなるデータサイエンスの基礎を全学生が学習し、所属学科の専門分野でその力を十分に発揮します。あわせて、これまでの数理科目に加えて、データサイエンスとAIの素養を身につける「KIT数理データサイエンス教育プログラム」を整備し、Society5.0をリードする人材を育成します。

 

KIT数理データサイエンス教育プログラム

「KIT数理データサイエンス教育プログラム」は、社会におけるAI・データの利活用方法、データリテラシーなどについて学ぶ体系的な教育プログラムで、2020年度以降の入学生全員を対象としてスタートしています。1年次に開講される「修学基礎A」「AI基礎」「プロジェクトデザイン入門(実験)」「プロジェクトデザインⅠ」「ICT基礎」の科目を通して、

・データ・AIの活用領域、利活用のための技術、最新動向

・データを読む・説明する・扱うスキル

・データ・AI利活用における個人情報、データ倫理、AI社会原則等の留意点

について学びます。

2022年度入学生からは、カリキュラムに「データサイエンス入門」「 〃 基礎Ⅰ」「 〃 基礎Ⅱ」といった科目を追加し、さらに教育内容を充実させていきます。

 

また、「AI応用Ⅰ」「IoT基礎」「ロボティクス基礎」「ネットワークセキュリティ」などの13科目を選択科目として履修することで、数理・データサイエンス・AIを活用するためのデータを操作する実践的な知識・スキルを身につけられます。

 

このプログラム導入により、全学生が必修科目を通してデータサイエンスについて学ぶほか、選択科目を履修することでデータ操作のためのプログラミングや、センサやロボットを操作するための基礎知識、ネットワークセキュリティについての多様なスキルを身につけられるようになります。さらに、学科ごとの専門分野にデータ計測・分析を活用・応用できるようになり、企業や自治体と連携した共同研究やコーオプ教育など、金沢工業大学が進める社会実装型教育研究の高度化につながることが期待されます。

 

KIT数理データサイエンス教育プログラム(2022年度カリキュラムを含む)

 

            

「数理・データサイエンス・AI教育プログラム」について

このプログラムは、文理を問わず全ての大学・高専生が、正規課程にてリテラシーレベルの数理・データサイエンス・AIを習得することを目標とし、大学等の卒業単位として認められる数理・データサイエンス・AI教育プログラムのうち、優れたプログラムを認定する国の制度です。本制度には8月4日現在、78 件の教育プログラムが認定されています。

 

また、認定された教育プログラムの中から、先導的で独自の工夫・特色を有するものが「数理・データサイエンス・AI教育プログラム(リテラシーレベル)プラス」に認定されました。リテラシーレベルプラスに選定されたのは11大学です。

 

金沢工業大学の「リテラシーレベル プラス」選定理由として、下記の2点が挙げられています。

・数理解析に特化した企業と共同で教材開発することにより、教材にも産業界の視点を取り入れている

・1年次に全員が当該プログラムを履修することになっている

 

「数理・データサイエンス・AI教育プログラム」には、上位のレベルも設けられる予定であり、今後、公募され次第、上位レベルへの申請も予定しています。

 


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