就業状況と仕事に対する本音についてのアンケート調査報告<株式会社Agoora>
就業中の仕事に満足しているのは全体の約半数、理由は職場の人間や給与等が大きく影響
株式会社Agoora(本社:東京都杉並区、代表取締役社長:阿部智生)が運営する職業仕事のポータルサイト『ジョブ図鑑』( https://job-zukan.jp/ )では、2022年1月時点で就業をしている20歳~35歳以下の方300人を対象にアンケート調査を実施し、設問ごとに集計した結果がまとまりましたので、お知らせします。
詳細URL: https://job-zukan.jp/column/report/12822/
調査概要
目的 :ジョブ図鑑のサイト利用者に対して、より適切な対応が可能となるよう、就業中の仕事に対する満足度、就きたいと思う職種、仕事選びにおいて重視すること等、仕事に関する意向や実態を把握するための情報源の抽出
実施 :ジョブ図鑑 編集部
回答方法:Webアンケート調査
調査日時:2022年1月26日~1月28日
調査対象:
[予備調査]全国の15~35歳以下の男女計1,000人
[本調査 ]2022年1月時点で就業している方687人
回答者数:300人(男性 144人 / 女性 156人)
※本調査内容及びグラフはご自由にご利用いただけます。ただし、転載・ご利用の際は、出典元に『ジョブ図鑑』( https://job-zukan.jp/ )を記載のうえご利用ください。
サマリー
・就業中の仕事に満足している人は全体の約4割強
・就きたいと思う職種で男女ともに最も選択されたのは「事務・管理」
・就きたくないと思う職種で男女ともに最も選択されたのは「営業」
・仕事選びにおいて最も重視されているのは「給与・賞与」
・子どもの頃から希望していた仕事に就けている人は2割
詳細
Q1:現在の年収はどれくらいですか?いずれかお選びください。
今回のアンケートでは、201~300万円の年収層が22.33%(67人)で最多、次いで年収301~400万円が22%(66人)と続いた。最も比率が少なかったのは、年収701~800万円の1%(3人)。
回答者300人のうち全体の約80%(240人)が年収500万円以下、年収500万円以上は全体の約20%(60人)という結果になった。年収600万円以上の人の割合としては、全体の11%(33人)にとどまっていた。
Q2:現在就業中の仕事に満足していますか?いずれかお選びください。
現在就業中の仕事に満足しているのは全体の46.33%(139人)で、満足していないと答えたのは53.67%(161人)と過半数だった。
年収別に見ると、最も満足している割合が高いのは年収601~700万円の84.6%(11人)、最も満足している割合が低かったのは年収901~1000万円の20.0%(1人)となった。
また、年収400万以下の場合、満足している割合が4割に満たず、一方で満足している割合が6割を超えているのは401~800万円と幅広い年収だった。
これらから、年収額と仕事に対する満足度は、決して比例するわけではないことが分かった。
Q3:前の質問で「満足している」を選択した方にお伺いします。仕事に満足している理由を教えてください。
・昨今の世情でもあまり心配にならないでいれている。低いが、安定したお給料をもらえている。人が優しい(東京都 女性 31歳)
・給与、ライフワークバランスに不満がないから(千葉県 男性 35歳)
・念願叶って好きな仕事をしているから。辛い時もあるけど頑張れます。(千葉県 女性 34歳)
・やりがいがあり、残業代がきちんと出るから(京都府 女性 29歳)
・仕事は大変だが、人間関係がうまくいっているため。(東京都 女性 35歳)
・大学で勉強したことを生かせている(愛知県 男性 25歳)
・資格を活かせているから給料が悪くはないから(静岡県 女性 30歳)
・雰囲気の良い職場だから(兵庫県 女性 33歳)
・学べること、挑戦させてもらえること(東京都 女性 32歳)
・福利厚生が充実しているから(北海道 女性 30歳)
・倒産する可能性が低く毎年確実に昇給がみこめる点で満足しています。(和歌山県 男性 33歳)
・リモートができるから(東京都 男性 30歳)
人間関係が良好
給与面が良い
ワークライフバランスが良好
仕事自体のやりがいがある
福利厚生が良い
これらのいずれかを満たしている場合、仕事に満足しやすいことが分かった。
Q4:前の質問で「満足していない」を選択した方にお伺いします。仕事に満足していない理由を教えてください。
・成長出来ていると感じない(新潟県 女性 22歳)
・やり甲斐があまり感じられない。今後携わるであろう仕事に魅力を感じない(埼玉県 女性 30歳)
・職場の人間関係があまり良好でない、休日が少ない(長野県 女性 33歳)
・職場の人間関係が悪く、仕事をしていても充実感がない。不安しかない。(沖縄県 男性 32歳)
・仕事量は多いが、賃金がすくない(神奈川県 男性 32歳)
・1つの事しかできないから。もっとスキルアップしたい(長野県 女性 34歳)
・残業がなく給与が低いため、妻と子供を養うには心細いから。(神奈川県 男性 30歳)
・17年務めているが昇給、ボーナスが2、3回しかない(静岡県 男性 35歳)
・正社員でないから。(富山県 女性 35歳)
・給料減らされたから。上司・先輩がパワハラ気質。希望の仕事をさせてもらえない。(兵庫県 男性 28歳)
給与面が悪い
人間関係が不良
ワークライフバランスが劣悪
仕事自体のやりがいがない
パワハラなどがある
これらのいずれかに該当している場合、仕事に満足していないことが分かった。
Q5:あなたが就きたいと思う職種を教えてください。
就きたいと思う職種で最も割合が高かったのは「事務・管理」の29.67%(89人)で、最も割合が低かったのは、「素材・科学・食品・医療品技術職」の2.67%(8人)となった。
男女比で見ると、男性からの支持が多かった職種は「事務・管理」「営業」「専門職」「医療・福祉・介護」、女性からの支持が多かった職種は「事務・管理」「医療・福祉・介護」「教育・保育・公務員・農林水産」「サービス・販売・外食」。
男女ともに共通して最も支持された職種は「事務・管理」で、回答者300人のうち、89人から選ばれている。「事務」は今後、AIの進化等によりなくなるリスクがある職種と危惧されている一方で、比較的従事しやすい職種として、男女問わず多くの方から好意的に認識されているようだ。
Q6:あなたが就きたくないと思う職種を教えてください。
就きたくないと思う職種で最も割合が高かったのは、「営業」の43%(129人)で、最も割合が低かった職種は「専門職」の7.67%(23人)だった。
男女比で見ても「営業」職は男女ともに最多票を集めており、非常に敬遠されていることが明確となった。
また、「営業」職に次いで、女性側は「ITエンジニア」、男性側は「医療・福祉・介護」なども相当に敬遠されていた。これらは、いわゆる3K「きつい、汚い、危険」な職種と認識されているようだった。
Q7:あなたが就きたいと思う職業を1つだけ教えてください。
複数人が挙げた職業は主に以下の通り。※降順
公務員 |
20人 |
エンジニア |
16人 |
医師 |
9人 |
看護師 |
5人 |
コンサルタント |
4人 |
プロスポーツ選手 |
4人 |
経理 |
4人 |
薬剤師 |
4人 |
プログラマー |
3人 |
アパレル |
3人 |
クリエイター |
3人 |
保育士 |
3人 |
職種よりも詳細な、仕事に対する調査対象者の意向として、公務員とエンジニア中心に興味が集まった。安定を得られる公務員と、今後なくなる可能性の低いエンジニア職が選ばれるというのは、先行き不透明な中で手堅く生きたいという意思を感じる結果となった。
Q9:仕事選びにおいて重視することを教えてください。3つまでお選びください。
仕事を選ぶ上で最も重要視されているのは、「給与・賞与」で68.33%(205人)、男性97人、女性108人と大多数だった。次いで、「仕事内容」が50.67%(152人)となっており、男性68人、女性84人から重視されていた。
3番めは、「職場の雰囲気」で28%(84人)、男性32人、女性52人。前述の設問で、「現在就業中の仕事に満足している」と答えた方からの意見でも目立った、職場の雰囲気や人間関係が良好という点は、勤務地や福利厚生・待遇よりも大切だと考えられているようだった。
仕事選びにおいて、給与・賞与や仕事内容が突出して重視されており、さほど優先度は高くないものの、職場の雰囲気や勤務地も気にする傾向が高いことが分かった。
Q10:子どもの頃から希望していた仕事に就けていますか?
子どもの頃から希望していた仕事に「就けた」という方は全体の20%(60人)で、男性が18人、女性が42人と性別で倍近い差が生じる結果となった。
一方、「就けなかった」という方は35.67%(107人)、男性が57人、女性が50人で同程度の割合。残りの44.33%(133人)は、「特にない」とのことだった。
年収別に見ると、年収が500万円以下の場合は子どもの頃から希望していた仕事に就けなかった比率が特に高い傾向になった。また意外なことに、高年収であっても子どもの頃から希望していた仕事に就けなかった比率が目立った。
Q11:前の質問で「就けた」を選択した方にお伺いします。子どもの頃から希望していた仕事に就くために行った努力や考え方などを教えてください。
子供の頃から希望していた仕事につくために行った努力や考え方については、以下のような回答が挙がった。
・医療系大学に行けるよう勉強をした。(東京都 女性 31歳)
・資格取得に必要な要件を満たしている大学、大学院に入学。資格を取得するための勉強と、日々のトレーニングを行った(神奈川県 男性 31歳)
・今は違うが以前は保育士をしていたため,保育士になるためピアノを習いに行き,子どもたちが好きな番組などをチェックして歌を覚えたりしていた。(愛知県 女性 33歳)
・専門学校に通い、国家資格を取得した(千葉県 男性 32歳)
・人とたくさん関わった(千葉県 女性 31歳)
・毎日勉強して頑張った。(東京都 男性 35歳)
希望していた仕事に就くために、国家資格の取得をはじめ、必要な要件を満たせる大学や専門学校へと進学したという声が目立った。
職業の選択肢を含む様々な将来の可能性を広げるためにも、子どもの頃はまず学業を頑張っておくことが大事だと言える。
総括
今回の調査では、過半数の方が就業中の仕事に満足しておらず、子ども時代に夢見た仕事に就けたのは全体の2割程度にとどまっていた。
また、給与面や仕事にやりがいがある、人間関係など雰囲気の良い職場の場合、仕事に満足しやすいという意見が非常に現実的だった。
これらを踏まえると、就転職の際は「人間関係が良好な職場」かつ「やりがいのある仕事」で、「給与・賞与は自身の想定の範囲内」となる条件を満たす就業先を見つけることが成功の秘訣となるだろう。
■アンケート調査の詳細について
ジョブ図鑑のWEBサイトでは、働く皆様からの仕事に対する生の声、就きたいと思う有名企業など、より詳細な内容をレポートにして公開しています。
https://job-zukan.jp/column/report/12822/
■ジョブ図鑑について
ジョブ図鑑は数ある職種、職業を仕事内容・年収給与・就くための道筋などの面から特集し、紹介している「職業仕事の情報ポータルサイト」です。
新たな職業が世に出てくる度、コンテンツを拡充し、現在・将来の仕事にお悩みの方に役立つ様々なヒントをユーザーにお届けします。
参考)今回実施したアンケート調査の主な設問内容
Q1:現在の年収はどれくらいですか?いずれかお選びください。
Q2:現在就業中の仕事に満足していますか?いずれかお選びください。
Q3:前の質問で「満足している」を選択した方にお伺いします。仕事に満足している理由を教えてください。
Q4:前の質問で「満足していない」を選択した方にお伺いします。仕事に満足していない理由を教えてください。
Q5:あなたが就きたいと思う職種を教えてください。以下の表を参考に、あてはまるものをすべてお選びください。
Q6:あなたが就きたくないと思う職種を教えてください。以下の表を参考に、あてはまるものをすべてお選びください。
Q7:あなたが就きたいと思う職業を1つだけ教えてください。
Q8:あなたが就きたいと思う有名企業はどこですか?会社名を1つだけ教えてください。
Q9: 仕事選びにおいて重視することを教えてください。3つまでお選びください。
Q10:子どもの頃から希望していた仕事に就けていますか?
Q11: 前の質問で「就けた」を選択した方にお伺いします。子供の頃から希望していた仕事に就くために行った努力や考え方などを教えてください。
■サイト概要
サイト名 :ジョブ図鑑
サイトURL :https://job-zukan.jp/
主なコンテンツ :職種・職業に関する仕事内容や年収、就くための条件などの情報
■本件に関する問合せ先
株式会社Agoora
担当:ジョブ図鑑
窓口:https://job-zukan.jp/contact/
■会社概要
商号 :株式会社Agoora
所在地 :東京都杉並区高円寺南4-7-1 藤和シティコープ高円寺南302
設立 :2011年4月
代表者 :代表取締役社長 阿部 智生
企業URL:https://agoora.co.jp/
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このプレスリリースを配信した企業・団体
- 名称 株式会社Agoora
- 所在地 東京都
- 業種 情報サービス・コンテンツ
- URL https://agoora.co.jp/
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