FDI国際歯科連盟が持続可能な口腔健康管理に関する合意声明を発表

FDI国際歯科連盟(FDI World Dental Federation)

AsiaNet 95176 (0691)

 

【ジュネーブ2022年3月30日PR Newswire=共同通信JBN】

*業界の「適正実施規準」に道を開く

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FDI国際歯科連盟(FDI)は30日、口腔健康管理部門をより環境に優しい業務へと導き、最終的に業務のカーボンフットプリントの削減を目指す初の「環境的に持続可能な口腔健康管理に関する合意声明(Consensus Statement on Environmentally Sustainable Oral Healthcare)」(https://www.fdiworlddental.org/sustainability-consensus-statement )を発表した。同合意声明は、FDIが、業界の第一人者、医療従事者、学識専門家、立法当局、歯科協会など、影響力のあるさまざまな利害関係者を集めて主催した特別サミットで30日に発表された。

 

FDI会長で、モロッコのカサブランカにあるモハメド6世健康科学大学歯学部学部長のIhsane Ben Yahya教授は「健康管理部門が世界の温室効果ガス排出量の約5%を占めており、口腔健康管理がその重要な一因であることは、多くの人にとって驚きだろう」「歯科業界は、環境への影響を軽減する連帯責任を負っており、本日の合意声明はその達成に向けた最初の大きな一歩だ。この合意声明は、国連の目標に準拠し、持続可能な方法で口腔健康管理の向上に努めなければならないという口腔健康管理業界の認識の高まりを反映したものだ。口腔が健康になれば、地球もより健康になるということだ」と語った。

 

口腔健康管理は、移動・運搬に伴う二酸化炭素排出による大気汚染、廃棄物の焼却、リサイクル可能なパッケージの欠如、亜酸化窒素などの麻酔ガスによる温室効果ガス効果、水の大量消費などが環境負荷の要因となっている。合意声明は、現在の行動や慣行を支えている複雑な要因を特定し、Reduce(削減)、Recycle(再生)、Reuse(再利用)、Rethink(再考)の4つのRをベースとする改善戦略を推奨している。

 

合意声明は、良好な口腔健康管理を促進し、医療における不平等を減らすための、利用しやすい歯科検診と治療の提供に伴うある程度の環境への影響は避けられないと強調しつつ、「回避可能な」口腔健康管理の最小化は、良好な口腔衛生の推進、健康的な糖分の少ない食事、タバコの回避など、予防に重点を置いた良好な口腔健康管理の提供と維持の両方を通じて達成するのがベストだと主張している。

 

FDI歯科の持続可能性作業チームの責任者で英シェフィールド大学臨床歯科学部のNicolas Martin修復歯科学教授は「予防は治療に勝っており、臨床介入ニーズと関連する環境への影響を減らす最もインパクトのある現実的方法だ」「治療が必要な場合、口腔医療は耐久性のある詰め物の提供に重点を置き、より長持ちして交換回数が少なくて済む、あるいはそのいずれかの質の高い製品、材料を使用すべきだ」と語った。

 

合意声明は、International Dental Journalに30日掲載された簡潔な解説「持続可能な口腔健康管理 - 利害関係者の共同アプローチ(Sustainable Oral Healthcare - A Joint Stakeholder Approach)」(https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0020653922000338 )でも支持されている。

 

▽問い合わせ先

Michael Kessler

FDI Media Relations

Mob: + 34 655 792 699

Email: michael.kessler@intoon-media.com

 

▽FDI国際歯科連盟(FDI World Dental Federation)について

FDI国際歯科連盟は、世界中の100万人を超える歯科医の中心的代表機関の役割を果たしている。会員は、約200の各国歯科協会と130を超える国の専門家団体である。 FDIは、世界を最適な口腔衛生に導くとのビジョンを掲げている。www.fdiworlddental.org/

 

▽「歯科の持続可能性」プロジェクトについて

FDIの「歯科の持続可能性(Sustainability in Dentistry)」プロジェクトは、開業医、患者、サプライチェーン自体を対象に、歯科の二酸化炭素総排出量を削減する取り組みを動機付け、鼓舞するために立ち上げられた。同プロジェクトは、歯科業務や患者をより環境的に持続可能なものにするための一連のツールやリソースを生み出す。多くの利害関係者の協力によりつくられた合意声明の成果は、持続可能な調達と供給手順達成のための指針および目標である「適正実施規準」の形になる予定。これは、サプライチェーン全体の共同署名者により署名される予定である。

 

同プロジェクトは、創設パートナーのコルゲート、GSKコンシューマー・ヘルスケア、デンツプライシロナ、P&G、TePeが後援している。www.fdiworlddental.org/sustainability-dentistry

 

ソース:FDI World Dental Federation

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