Omdia:大画面TFT液晶ディスプレイ、4月の出荷台数パンデミック開始以来過去最低を記録

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Omdia:大画面TFT液晶ディスプレイ、4月の出荷台数パンデミック開始以来過去最低を記録

【ロンドン2022年6月3日PR Newswire】

 

Omdiaの最新のLarge Area Display Market Tracker (https://protect-us.mimecast.com/s/DWtMCERZP5fl5rn3rCNJn5A?domain=omdia.tech.informa.com )によると、4月の大画面TFT LCDディスプレイパネルの出荷量が過去最低に落ち込んだ。パンデミックの影響だけでなく、欧州での戦争や中国でのロックダウンによる混乱が重なり、需要の足を引っ張った。

 

4月の大画面TFT LCDパネル出荷量は、前月比10%減、前年同月比5%減の7410万枚となり、2020年5月以降の歴史的に低調な出荷実績となった。(Omdiaでは、大画面TFT液晶ディスプレーの定義を、9インチ以上としている。)

 

OmdiaのLarge Area Display & Production担当主席アナリストのRobin Wu氏(https://protect-us.mimecast.com/s/piU6CJ6YPmfBEGyqGfzcW9P?domain=omdia.tech.informa.com )は、「パンデミックの悪影響が続く中、2021年第4四半期はモニターやノートPC向けのITパネル需要は堅調に推移した。しかし、2022年に市場の飽和状態が始まり、ITパネルの出荷は2022年第1四半期から第2四半期初期に減速し始めた」と語った。

 

Wu氏によると、4月のノートブック用パネル出荷台数は前月比21%減の1820万枚で、2021年11月のピークの2730万枚から33%減となった。

 

テレビの出荷台数は前月比9%減

 

2021年第3四半期以降、テレビ用パネル価格の低下が際立ち、低価格を追い風に、テレビ用液晶パネルの出荷台数は2021年12月にピークの2340万枚まで増加した。しかし、インフレ率の上昇、ウクライナ危機、中国でのロックダウンの継続により、需要が鈍化している。その結果、4月のTVパネル出荷量は前月比9%減の2170万枚となった。

 

多くのTVパネル価格が製造原価を下回り、パネルメーカーは2021年第4四半期からTVパネル事業が赤字になり始めた。しかし、最大の生産能力を持つ中国のパネルメーカーは、未だ生産工場の稼働率を下げていない。

 

「2022年第2四半期、さらに同第3四半期も需要回復の兆しはなく、需給状況は改善しそうにない。」とWu氏は指摘する。

 

さらにWu氏は「それでもIT液晶パネルは、パネルメーカーにプラスのキャッシュフローをもたらす可能性がある。しかし、価格が大幅に下落しているため、パネルメーカーのITパネル事業ではすぐに損失が出始めるだろう。そうなり始めてようやく、パネルメーカーはガラスの投入量を減らし、全体的な需給バランスは回復するだろう」と述べた。

 

Omdiaについて

 

Omdiaはテクノロジー産業に特化したリサーチおよびアドバイザリーグループである。同社は世界120カ国以上でビジネスを展開し、マーケットクリティカルなデータ、分析、アドバイス、カスタムコンサルティングを提供している。

 

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E-mail: fasiha.khan@omdia.com

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(日本語リリース:クライアント提供)

 

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