EY Japan、経済安全保障リスクマネジメント支援体制を拡充
有事における未来リスクシミュレーションの提供開始
EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:近藤 聡、以下、EYSC)は、これまで提供していた「経済安全保障を起点とした企業経営リスクマネジメント支援*1」に、新たに企業が有事に想定すべきリスクシナリオをシミュレーションし、対策を検討する「国際情勢の未来リスクシミュレーションに基づく実践的BCP(事業継続計画)立案支援」を本格的に追加提供します。
世界の大国や地域は、軍事のみならず経済においても、独自の規制や複数国間の枠組みを構築するなど、自国に有利なルール形成を進めています。さらに昨今、感染症のまん延や紛争などにより、さまざまな地政学的なリスクが企業活動に直接的な影響を及ぼし、業績に直結する事態が増え続けています。日本の企業が産業競争力を維持するためには、複雑化するさまざまな有事を想定し、世界の動向を踏まえた守りと攻めの対応が不可欠です。また、日本においても、経済安全保障推進法案が今年5月に成立し、重要物資の安定的な供給に向けたサプライチェーンの強靭(きょうじん)化、先端的な重要技術の確保といった観点で、企業は政府が今後定める規制措置に対応していくことが求められます。
EYSCは、このような状況に鑑み、各国政府の情報機関やシンクタンクにおいて、安全保障分野における有事シミュレーションや外交シミュレーションに携わってきた専門家が、さまざまな歴史的な意思決定の変遷や国際関係理論などに基づいて、企業が直面する可能性のある未来のリスクシナリオを立案する「国際情勢の未来リスクシミュレーションに基づく実践的BCP立案支援」を提供します。
「国際情勢の未来リスクシミュレーションに基づく実践的BCP立案支援」について
非連続かつ経済合理性をないがしろにする新たな現実を生み出す地政学リスクの中で、持続的な成長を続けるには、受け身ではなく、能動的な機先を制する対応を計画しておく必要があります。その際に重要になるのは、各国にて水面下で行われている政策協議について、質の高い一次情報を把握し、政策化される前の段階で予兆を把握し、経営へのインパクトとして解釈する経済インテリジェンスです。また、リスクシナリオも教科書的な事象ではなく、各国の重要人物の発言、政府機関などが発信する情報、世界各地で発生する事故などを分析し、想定される有事から企業が直面する可能性のある未来のリスクシナリオに対する実践的なBCPを立案します。また、シナリオが発現した場合、各企業の特性に合わせた影響分析、および、影響を回避あるいは最小限に抑えるために採るべきアクションのロードマップ化についても支援します。
*1経済安全保障を起点とした企業経営リスクマネジメント支援について
サービス名称 |
経済安全保障を起点とした企業経営リスクマネジメント支援 |
サービス概要 |
企業が他社に先んじて成長するためには、各国の経済安全保障政策に基づく方針や規制に対応する「守り」の対応だけでは十分ではありません。経済安全保障の動向や情勢を迅速・的確にとらえ、自社の対応を業界ルールにしていくなど、経済安全保障をテコに国際情勢を成長機会に転換する「攻め」の対応も必要です。EYSCは、企業の競争優位を確保する「守り」と「攻め」の両方を包含するコンサルティングサービスを提供しています。 |
担当する主なプロフェッショナル |
EYSC ストラテジックインパクト パートナー 西尾 素己 ホワイトハッカーとしてサイバーセキュリティ業界の最前線で従事したのち、NIST*2標準の導入、輸出管理をはじめとした経済安全保障に係るあらゆる経営アジェンダを支援。
EYSC ストラテジックインパクト アソシエートトパートナー 矢部 壮一郎 10年以上にわたり、主に防衛省などの政府機関における国防・安全保障アジェンダに関連する戦略策定・オペレーション変革などのコンサルティングに従事。
EYSC ストラテジックインパクト ブラッド グロッサーマン CSIS*3のアジア政策本部であったパシフィックフォーラムCSISのExecutive Directorを13年間勤め、核抑止、台湾有事、北朝鮮有事への対応策について、アジア太平洋地域の政府高官や研究者の安全保障ダイアログをリード。
EYSC ストラテジックインパクト 泙野 将太朗 国際機関の駐日事務所において外交政策情報の収集の経験を持つ。英国にて国際関係学修士号を取得後、主に企業に対する経済安全保障管理支援や有事シナリオプランニングに従事。
EYSC ストラテジックインパクト 菊池 咲 米系金融機関で信用リスク分析・管理に従事した後、米国にて国際政治・核抑止を研究し、国際関係修士(安全保障専攻)を取得。企業に対する有事シナリオプランニングに従事。
EYSC ストラテジックインパクト 高瀬 淳嗣 防衛省のインテリジェンス・オフィサーとして、軍事情勢分析や有事作戦シナリオ策定に従事。ロシアなど複数国の大使館付駐在武官として勤務し、広範なネットワークを構築。
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提供サービス |
●国際情勢の未来リスクシミュレーションに基づく実践的BCP立案支援(本日発表のサービス)
●経済安全保障インテリジェンスに基づくアセスメント・対策ロードマップ立案支援 企業の国際情勢に対するレジリエンスを向上させることを目的とし、個別の状況に合わせた現状のアセスメントから、対応計画の策定、実際の導入まで一気通貫で支援します。アセスメントでは、法制化されている各国政府や国際機関による最新の法規制やガイドライン、各国議会やシンクタンクで議論されている最新の政策動向に基づいて、企業のバリューチェーン、およびオペレーション基盤の観点で250項目以上の経済安全保障要件を特定しています。また、企業それぞれの事業の特性に合わせ重要論点を特定し、経済安全保障情勢に対する構造的な弱みと、この情勢を機会に転換しうる強みを明確にした上で、効率的な対応を提案します。
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*2 NIST:米国国立標準技術研究所(National Institute of Standards and Technology)
*3 CSIS:戦略国際問題研究所(Center for Strategic and International Studies)
サービス詳細については以下のページをご参照ください。
経済安全保障戦略策定 ― Geoeconomics Strategy
〈EYについて〉
EY | Building a better working world
EYは、「Building a better working world~より良い社会の構築を目指して」をパーパス(存在意義)としています。クライアント、人々、そして社会のために長期的価値を創出し、資本市場における信頼の構築に貢献します。
150カ国以上に展開するEYのチームは、データとテクノロジーの実現により信頼を提供し、クライアントの成長、変革および事業を支援します。
アシュアランス、コンサルティング、法務、ストラテジー、税務およびトランザクションの全サービスを通して、世界が直面する複雑な問題に対し優れた課題提起(better question)をすることで、新たな解決策を導きます。
EYとは、アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドのグローバルネットワークであり、単体、もしくは複数のメンバーファームを指し、各メンバーファームは法的に独立した組織です。アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドは、英国の保証有限責任会社であり、顧客サービスは提供していません。EYによる個人情報の取得・利用の方法や、データ保護に関する法令により個人情報の主体が有する権利については、ey.com/privacyをご確認ください。EYのメンバーファームは、現地の法令により禁止されている場合、法務サービスを提供することはありません。EYについて詳しくは、ey.comをご覧ください。
〈EYのコンサルティングサービスについて〉
EYのコンサルティングサービスは、人、テクノロジー、イノベーションの力でビジネスを変革し、より良い社会を構築していきます。私たちは、変革、すなわちトランスフォーメーションの領域で世界トップクラスのコンサルタントになることを目指しています。7万人を超えるEYのコンサルタントは、その多様性とスキルを生かして、人を中心に据え(humans@center)、迅速にテクノロジーを実用化し(technology@speed)、大規模にイノベーションを推進し(innovation@scale)、クライアントのトランスフォーメーションを支援します。これらの変革を推進することにより、人、クライアント、社会にとっての長期的価値を創造していきます。詳しくはey.com/ja_jp/consultingをご覧ください。
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このプレスリリースを配信した企業・団体
- 名称 EY Japan株式会社
- 所在地 東京都
- 業種 企業向けサービス
- URL https://www.eyjapan.jp/index.html
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