OPEC基金が5億米ドル超の新規世界開発支援を承認

OPEC国際開発基金

AsiaNet 99230 (3186)

 

【ウィーン2022年12月15日PR Newswire=共同通信JBN】石油輸出国機構(OPEC)国際開発基金(OPEC基金)は、2022年第4四半期の直近の理事会で、過去最高記録となる5億米ドルを超える新規融資を承認した。

 

承認された15件の新規プロジェクトは、OPEC基金が立ち上げた10億米ドル規模のFood Security Action Plan(食料安全保障行動計画)と今年初めに採択された同基金初の特化したClimate Action Plan(気候行動計画)を反映している。さらに新たな承認案件は、世界の同基金パートナー諸国のコミュニティー改善のためにインフラストラクチャー開発と投資を支援する。

 

OPEC基金事務局長のAbdulhamid Alkhalifa博士は「非常に厳しい年にあってOPEC基金は支援を大幅に増加し、その影響力を強めることができた。われわれの新たな承認によって切望されていた融資がもたらされ、われわれの戦略的優先課題に沿って食料、エネルギー、気候の安全保障といった緊急の世界的問題に対処していく。同時にわれわれは持続可能な開発への支援を加速して世界の人々の暮らしや福利を保証する必要性も認識している」と語った。

 

OPEC基金理事会は以下の諸プロジェクトを承認した:

 

▽エネルギーおよび再生可能エネルギーへのアクセス推進

 

ニジェール:Niger Solar Plant Development and Electricity Access Improvement Project(ニジェール太陽光発電所開発・電力アクセス改善プロジェクト)への2500万米ドルの融資は、10MWpの太陽光発電所の建設と配電網への統合により、8万世帯を全国規模の配電網に接続する。OPEC基金は同国の南部地方と首都ニアメーでの送電線の建設にも共同融資する。

 

バングラデシュ:3800万米ドルの民間セクター融資は、584MWの発電所建設を支援し、1000人以上の雇用を創出し、同国のエネルギー安全保障を強化する。

 

ウズベキスタン:2000万米ドルの民間セクター融資は、500MWの風力発電基地と160キロに及ぶ送電線への融資に貢献し、同国のエネルギーインフラストラクチャー近代化を援助する。

 

ウズベキスタン:もう1つの2000万米ドルの民間セクター融資は、500MWの風力発電基地と128キロに及ぶ送電線への融資を支援する。

 

タンザニア:Benaco-Kyaka Transmission Line Project(ベナコ-キャカ送電線プロジェクト)への6000万米ドルのトランシェ融資制度は、全国規模の配電網から同国北西部地方への信頼性のあるエネルギーサービスを実現するために、160キロ以上の送電線と変電所の建設を支援する。

 

▽食料安全保障

 

ベナン:1400万米ドルの補完融資は、現在進行中のAgricultural Development and Market Access Support Project(農業開発・市場アクセス支援プロジェクト)を支援する。このプロジェクトにより小作農家を含め、25万5000人以上に恩恵がもたらされると期待されている。同プロジェクトは農家の収入を増やし、食料安全保障を強化し、農村部の栄養摂取状況を改善する。

 

リベリア:Special Agro-Industrial Processing Zone Project(特別農工業加工区プロジェクト)への1000万米ドルの融資は、食料安全保障を強化し、中小企業(SMEs)への支援を提供する。

 

▽社会インフラストラクチャー、国際貿易、零細中小企業(MSME)支援

 

アフリカ:地域多国間開発銀行への5000万米ドルの融資は、アフリカ大陸諸国のインフラストラクチャープロジェクトを支える。

 

アフリカ:民間セクター機関への4000万米ドルの融資は、複数のアフリカ諸国間の農産物と肥料の輸出入を支援する。

 

コートジボワール:7000万ユーロのプログラムベース融資は、Economic and Social Reform Support Program(経済・社会改革支援プログラム)融資に貢献する。この予算支援は恵まれない人々に基本的社会基盤へのアクセス提供を目指す改革の推進を目的としている。

 

アフリカ:地域多国間開発銀行への5000万ユーロの融資は、一部の西アフリカ諸国での中小企業およびグリーンエネルギープロジェクトを支援する。

 

キルギス共和国:Reconstruction of Suusamyr-Talas-Taraz Road (Phase-IV) Project(スウサミル-タラス-タラズ道路復興(第4段階)プロジェクト)への1500万米ドルの融資は、同道路回廊の93キロ部分の復興と改修を支援し、地域貿易と観光の振興のために同国を隣国カザフスタンと結ぶ。

 

マダガスカル:National Clean Cooking Transition Program(全国クリーンクッキング移行プログラム)への融資と150万米ドルの供与で構成される3650万米ドルの融資パッケージは、現地の20万世帯にクリーンクッキングを提供し、1500ヘクタールの森林を再植樹するのを援助する。

 

モーリタニア:Kiffa Water Supply Project(キファ給水プロジェクト)への4000万米ドルの融資は、同国第3位の都市キファと周辺の農村地帯に飲用に適した水を供給するための水処理施設1カ所、ポンプ場4カ所、300キロ以上の水道管への融資に貢献する。

 

ボツワナ:2000万米ドルの融資は、特に女性が所有する現地の零細中小企業を援助する民間セクター機関を支援する。

 

▽OPEC基金について

OPEC国際開発基金(OPEC基金)は石油輸出国機構(OPEC)加盟国から非加盟国への資金供給を専門とする世界的な付託を受けた唯一の開発機関である。同基金は発展途上国パートナーや国際開発コミュニティーと協力し、世界の低・中所得国の経済成長と社会的発展を促進している。OPEC基金は1976年、開発を推進し、コミュニティーを強化し、人々を支援するためOPEC加盟諸国によって設立された。その業務は人間中心であり、食料、エネルギー、インフラストラクチャー、雇用(特に中小零細企業関連)、清潔な水と衛生、医療、教育などの不可欠なニーズに応えるプロジェクトへの資金提供に重点を置いている。現在までに125を超える国々の開発プロジェクトに220億米ドルを上回る融資を約束し、プロジェクトの総額は1870億米ドルと見積もられている。OPEC基金は2021年、格付け機関のフィッチから「AA +/安定的見通し」、S&Pから「AA/ポジティブな見通し」と格付けされた。われわれのビジョンは、持続可能な開発が全ての人々にとって現実となる世界である。

 

▽問い合わせ先

Basak Pamir

T+43151564174

B.Pamir@opecfund.org

 

Logo - https://mma.prnewswire.com/media/1899865/OPEC_Fund_Logo.jpg

 

ソース:OPEC Fund for International Development

本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。

このプレスリリースには、報道機関向けの情報があります。

プレス会員登録を行うと、広報担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など、報道機関だけに公開する情報が閲覧できるようになります。

プレスリリース受信に関するご案内

SNSでも最新のプレスリリース情報をいち早く配信中