LGイノテック、第2世代の「5G-V2X通信モジュール」で 自律走行部品市場の先取りを狙う

LGイノテック

 

LGイノテックが開発した「5G-V2X(車・モノ間)通信モジュール」。

 

AsiaNet 99888

 

LGイノテック、第2世代の「5G-V2X通信モジュル」で

自律走行部品市場先取りを

超高速5Gでの通信をサポ・・・安全自律走行「必須要素」

タのダウンロド速度が4倍高速に・・・部品のサイズは最大20%小型化

「差別化された顧客創出する自律走行自動車向けの革新的部品けていきたい

 

 

【ソウル(韓国)2023年4月7日PRNewswire】LGイノテック(代表チョン・チョルドン)は7日、車とモノ(V2X・Vehicle to Everything)の遠距離でのデータ送受信速度を大幅に改善した、Qualcommのチップをベースとする第2世代の「5G-V2X通信モジュール」の開発に成功したと発表した。

 

今回、超高速5Gでの車両通信を本格的にサポートする製品を開発したことによって、LGイノテックは自律走行自動車部品市場の攻略を加速化することができるようになった。

 

超高速5Gでの通信をサポ・・・安全自律走行「必須要素」

 

「5G-V2X通信モジュール」は、5G移動通信技術で車と車との間(V2V)、歩車との間(V2P)、路車との間(V2I)のデータの送受信をサポートする部品で、安全な自律走行を実現する上で不可欠な要素とされている。

 

通信チップ、メモリ、RF(Radio Frequency、無線周波数)回路などを組み合わせたモジュールタイプで、主に車の内部やルーフ側の車両通信機器に搭載され、車の近くにある基地局から走行に必要な大量のデータを受信する。

 

業界では、1台の自律走行車が1日に生成するデータ量は平均約4TB(4,000GB)に達すると予測している。4TBは、90分の映画(1本平均0.5GB)を8,000本ダウンロードできる容量だ。 このように膨大な量のデータを処理する上で鍵となるのは「速度」だ。

 

例えば、自律走行車が進入しようとしていた道路で事故が発生して渋滞が起こった場合、このような渋滞状況が先進運転支援システム(ADAS)にすぐに反映されれば、速やかに迂回ルートを探すことが可能になる。

 

しかし、データの伝送に遅延が生じれば、事故が発生した道路に進入してしまい、二次事故に繋がる可能性を排除できない。 リアルタイムの状況変化への素早い対応が求められる自律走行分野において、5G技術が注目を集めている理由もここにある。

 

このため、従来のLTEの代わりに5Gをベースとする通信モジュールを採用する方向へと、世界の自動車業界でパラダイムシフトが起こるだろうとの見方が支配的だ。

 

タのダウンロド速度が4倍高速に・・・部品のサイズは最大20%小型化

 

LGイノテックは2019年に、第1世代の車載用5G通信モジュールを世界で初めて発売している。 今回開発した第2世代のモジュールは、従来品に比べてV2Xデータのダウンロード速度が35Mbpsから150Mbpsへと4倍以上高速になっている。

 

LGイノテックは、直射日光や発熱などによる高周波5Gの信号ロスを最小限に抑えるため、温度制御アルゴリズムを高度化した。 その結果、90℃の高温下でも品質が損なわれることなく、5Gでの車両通信を提供する。 このような耐久性の向上により、1〜1.5kmに及ぶ遠距離での車とモノの通信カバレッジを、5Gネットワークを用いて安定的にサポートすることが可能になった。

 

これだけでなく、LGイノテックの第2世代の「5G-V2Xモジュール」では、従来品に比べてサイズを最大20%小型化し、46mmX50mmのサイズを実現している。一般的なクレジットカードの半分ほどのサイズで、車の内外部を問わず、どこにでも搭載可能だ。

 

このようにモジュールのサイズを小型化しつつも、LGイノテックならではの高集積・超精密技術を活用して通信チップやメモリなど5G通信に必要な約800個の部品を一箇所にまとめた。

 

約480個の部品が実装されていた第1世代のモジュールに比べて、実装部品数が60%増加している。 これはすなわち、通信の品質と性能が改善されていることを意味する。

 

また、世界移動通信標準化技術協力機構(3GPP、3rd Generation Partnership Project)の最新の5G標準仕様(3GPP Release 16)が採用されているため、国や地形、車種に関係なく使用できる。

 

このように製品の互換性を強化したことで、LGイノテックは、自律走行部品の顧客を獲得する上で有利な立場に立つこととなった。

 

「差別化された顧客創出する自律走行車向けの革新的部品けていきたい

 

LGイノテックは、2025年までに第2世代の「5G-V2X通信モジュール」の商品化を目指し、国内はもちろん、欧州・米国・日本のグローバル完成車メーカーや車載用電装部品メーカーを対象とした積極的なプロモーション活動を推進している。

 

ユ・ビョングク電装部品事業部長は、「第2世代の『5G-V2X通信モジュール』は、完全自律走行の時代を切り開く中核部品になるだろう」とし、「LGイノテックは、『未来自動車のトータル・ソリューション・プロバイダー』として、差別化された顧客価値を創出する革新的な車載用電装部品を生み出し続けていきたい」と述べた。

 

一方、市場調査会社のテクノ・システム・リサーチ(TSR)によると、5G通信モジュールが搭載された車は、世界的に今年の170万台から2027年には2,180万台に増加が予想されている。

 

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ソースLG Innotek

 

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【写真説明】 LGイノテックが開発した「5G-V2X(車・モノ間)通信モジュール」。

 

(日本語リリース:クライアント提供)

 

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LGイノテックが開発した「5G-V2X(車・モノ間)通信モジュール」。

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