中国北部の古都で輝く無形文化遺産事業

天津市西青区宣伝部

 

中国北部の古都で輝く無形文化遺産事業

 

AsiaNet 100130 (0459)

 

【天津(中国)2023年6月10日新華社=共同通信JBN】中国北部・天津市にある1000年以上の歴史を持つ古都、楊柳青鎮で6月8日、無形文化遺産のお祭りが開かれました。

 

天津市西青区宣伝部(The Publicity Department of Xiqing District)によると、今年は6月10日だった「文化・自然遺産の日」を記念して、京杭大運河関連の無形文化遺産を紹介する大イベントが開催されました。

 

5日間にわたるイベントには、中国東部から北部にまたがる大運河沿いの省級地域である北京、天津、河北、山東、河南、安徽、江蘇、浙江から100近い無形文化遺産が出展されました。

 

西湖の絹傘ブースの前には、漢民族の伝統的衣装「漢服」で着飾った来訪者が、高度な技法が施された傘を手に写真を撮ろうと集まっていました。最上級の絹の傘、華やかな古代の衣装、繊細な化粧、古都ならではの建物など、中国的な美しさが感動的な情景を生み出していました。

 

繊細な傘製造技術を継承する代表者のSong Zhiming氏は「西湖の絹傘は、国の無形文化遺産に指定されています。竹を骨に、絹を表面に使い、18の主要製造工程を全て手作業で行っています。100以上の細かい工程があり、素材も非常に厳しく選ばれています。使用できるのは、杭州・嘉興・湖州地域にしかない絹と軽量の竹だけです」と話しました。

 

楊柳青鎮のある西青区の一連の文化観光年活動の一環として、展示会場には文化市場も設けられ、各省・市の無形文化遺産や食品、文化革新製品が紹介されていました。

 

さらに、こうした活動により、町に古代の船着き場・荷揚げ場や倉庫文化の情景が部分的に復元され、大運河や河岸の暮らしぶりがしのべるようになっていました。

 

西青区文化観光局の高官は「私たちは、大運河沿いの地域の文化を紹介する6つの無形遺産宝物館を建立し、複数のゲームプレーステーションを設置、体験コース、漢服装束パレードなどを実施してきました。これらは全て、来訪者が大運河の文化的魅力に存分に浸れるよう考えられたものです」と話していました。

 

ソース:The Publicity Department of Xiqing District

 

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