8(ヤ)月31(サイ)日は 【野菜の日】!「2023年度 野菜と家庭菜園に関する調査」
生活周りの商品の値上げラッシュが続く中、 食料品への支出は8割以上が維持!
2023年8月24日
タキイ種苗株式会社
野菜を積極的に食べていそうなタレントは、男性が速水もこみち、女性は田中みな実がトップ、
家庭菜園をしているさまが似合うタレントは、男性が工藤阿須加、女性は財前直見がトップに!
好きな野菜ランキング、今年はたまねぎが首位に返り咲き!
嫌いな野菜は昨年に続きセロリがトップ!
タキイ種苗株式会社(所在地:京都市)は、8月31日の「やさいの日」を前に全国の20歳以上の 男女600人(農業関連従事者、食料/飲料(酒類除く)の卸売・小売業従事者除く)を対象に、 今年で15回目(2009年から毎年実施)となる「2023年度 野菜と家庭菜園に関する調査」を行い、 「野菜」にまつわるイメージ評価や、野菜作り(家庭菜園/ベランダ菜園)の関心度や実践状況、 また、昨年から続く値上げラッシュにおける野菜の消費に対する意識などを調査しました。 (インターネット調査・期間:2023.7.7~7.9)
■食料品、とりわけ野菜の消費が維持されているのは、野菜摂取意識の高さゆえ
生活周りの物価が軒並み高騰する中、食料品の支出は82%が、野菜への支出は92.7%が維持。
その背景には、野菜摂取を重視している人が84.2%に上る意識の高さにあるようです。
■一方で85.5%が野菜摂取不足を感じているものの、不足分の追加摂取に半数近くが意欲
野菜摂取を意識しているものの、実際に十分食べていると自負しているのは14.5%に留まる。
しかし、充分ではないと思っている人でも半数近くが、不足分の追加摂取に意欲を示しています。
■好きな野菜は大人はたまねぎ、子どもはじゃがいも。ともに「おいしさ」が好きな理由
大人が好きな野菜ランキングは、昨年と入れ替わりが多く「たまねぎ」が首位に返り咲き。
嫌いな野菜は大人が「セロリ」、子どもが「ゴーヤ」で、ともに「味が苦手」が嫌いな理由。
■アフターコロナも家庭菜園の人気は持続も、3年以上長続きできるかが課題
今年の春以降に家庭菜園を始めた人が15.4%。一方で、2020年冬以前からのベテランも66.7%。
経験者の継続以降は強いものの、コロナ禍で始めた人たちのドロップが気になるところ。
■家庭菜園をする目的は、趣味と実益が共に半数弱で拮抗。農業志向者の登竜門にも
「趣味として楽しむ」人に「新鮮な野菜を食べる」人の割合が猛追。「家計の節約」目的も 約1/3に達している。一方で、趣味が高じて新たに畑を買ったり借りたりする層の存在も定着。
■野菜の購買行動は消費防衛優先に?エコ・食品ロス意識に基づく行動は頭打ちか?
野菜の購買時に包装がない(少ない)ことに抵抗を感じる層は下げ止まり、なくて良い人は減少に
転じました。同様に食品ロスを意識する層も大きく減ってしまいました。
値上げラッシュへの対策
①「衣料品」や「家具・家電」「外食」「エンタメ・レジャー」の支出を減らした人が 軒並み3割を超えたのに対し、「食料品」を減らした人は18.0%で「光熱費・通信費」に 次いで少なかった。
生活周りの消費について「光熱費・通信費」と「食料品」は10%台に留まり、 むしろ増えた人も多めになっています。この2分野については減らせない、減らしようもないので、他を削って補っている。そんな消費者の苦渋 の選択が垣間見えます。
②食料品の内では「果物」や「卵・乳製品」「水産物」を減らした人が2割に達した一方、 「野菜」を減らした人は7.3%に留まり、最も支出がキープされている。
「野菜」が減らされず、むしろ増えた人が最も多かったのは、野菜摂取を減らすわけにはいかない、 他を削ってでも買おうとする意識を持つ人が増えたことの表れではないでしょうか。
③食料品の値上がりへの対策としては、トップが「必要な量だけ購入し使い切る」 47.8%、 次いで「価格上昇の少ない食材を使う」と回答した人の41.7%
フードロス削減の取り組み意識の高まりもあってか「必要なだけ購入して使い切る」がトップとなっています。一方、次点の「価格上昇の少ない食材を使う」は、購入選択の工夫で乗り切る考え方で、「複数の店舗で値段の比較を行ってから 購入する」と合わせて、支出を抑えるためには労力を厭わない姿勢も強く感じられます。
野菜の摂取について
① 84.2%が野菜摂取を「重視している」
昨年の結果(86.4%)よりわずかに減少しているものの、「重視している」割合は依然高い状態です。 この意識が、値上げラッシュの中でも野菜への消費を維持する結果につながっていると言えるでしょう。
②一方で3割強(32.2%)は野菜摂取が不足していると感じている
野菜摂取を重視している割に、実際に「十分に食べている」のは14.5%に留まり、野菜不足を自覚して いる人が32.2%(「かなり不足」(5.3%)「やや不足」(26.8%)の合計)で、昨年よりやや増加しました。
③野菜を十分に取れていないと感じている理由のトップは「野菜は量をたくさん食べ られないから」(36.3%)
次点の「日頃の食事で野菜を使った料理を食べる機会が少ないから」(26.4%)をはじめ、「野菜を十分に 食べたり料理するだけの時間がないから」(17.1%)「わざわざ野菜を使って料理をするのが面倒だから」 (16.6%)と言った時間不足や労力不足もあるようです。理由3位は「自分があまり野菜を好きではないから」 (21.8%)で、そもそも野菜の摂取に消極的な人も存在するようです。
④不足している野菜はわずか片手一杯分!「これぐらいの量なら意識して追加摂取して いきたい」という人が47.8%にも!
国が推奨する野菜摂取量は350g(※1)ですが、日本人の平均摂取量は約290gと目標量に60g達していま せん。(※2)このことを知っていた人は29.5%で、昨年の結果(60.2%)からほぼ半減してしまいました。
しかしながら、不足分を追加摂取しようと意欲を示す人は、半数近くに上りました。
1 日当たり の野菜摂取量の不足分 60gを「片手 1 杯に乗せられる野菜量」として、カゴメ株式会社では
「 1 ベジハンド」(※3)として野菜量の画像を提示し、追加摂取を提案していますが、これなら
「 食生活に取り入れられ そうだ」 と感じた人が多いことがわかりました。
※1 出典:「厚生労働省 健康日本21」が推奨する1日の野菜摂取目標量は、350g。
※2 平成22年~令和元年国民健康・栄養調査(厚生労働省)での日本の1人当たりの平均野菜摂取量は約290g。
※3 ベジハンドはカゴメ株式会社の登録商標です。
⑤追加の野菜摂取の手段としては「ジュースやスープにして飲む」や「おやつ感覚で ミニトマトなどを食べる」など、手軽にできそうな取り組み方が目に付いた。
◎ミキサーに野菜も入れてジュースとして摂取する(女性 50代)
◎常備菜などを作り、摂取するように心掛ける(女性 30代)
◎外食で野菜中心のメニューを頼む(女性 40代)
◎漬物などの保存食をつくる(男性 30代)
◎味噌汁の具を増やす。一品に使う野菜の種類を増やす。(女性 40代)
⑥野菜を選ぶときに重視しているのは「新鮮であること」「価格の安さ」、そして
「味のおいしさ」がトップ3!
野菜を食べる際や購入する際に重視しているのは「新鮮であること」(64.8%)、「価格の安さ」(62.7%)、
「味のおいしさ」(57.2%)と、トップ3は昨年と同じ順位となりました。物価高騰の影響か「価格の安さ」 が昨年より3ポイント近く増え、首位に迫る勢いです!
⑦野菜を積極的に食べていそうなタレントのトップは、男性が「速水もこみち」、女性は「田中みな実」。
男性トップ3は「速水もこみち」「武井壮」と同点で「片岡鶴太郎/工藤阿須加」が続きました。
女性トップ3は「田中みな実」と同点2位に「綾瀬はるか」「ギャル曽根」となりました。
野菜ランキング 《大人編》
①9割弱の大人が「野菜が好き」!
野菜が好きだと回答した大人は、「大好き」(37.8%)、「どちらかと言えば好き」(49.8%)を合わせ、 87.6%となり、昨年(90.0%)よりわずかに減少し、4年連続で9割を超えていた記録は途切れてしまいました。
②好きな野菜ランキング、大人の1位は「たまねぎ」(75.7%)!昨年の2位から首位奪還! 次いで2位「じゃがいも」(74.8%) 3位「キャベツ」(73.2%)、「トマト」は大幅ランクダウン。
複数回答であげられた好きな野菜としては「たまねぎ」(75.7%)で、昨年初の首位に輝いた「じゃがいも」 (74.8%)を上回り首位奪還となりました。昨年前半は価格が急騰し購入が控えられたことが影響したと 思われる「たまねぎ」ですが、価格が安定した今年は口にする機会が戻り人気再燃となったようです。
③「嫌いな野菜なし」が35.7%。「セロリ」「ゴーヤ」「ケール」が今年もトップ3
大人の嫌いな野菜では、「特にない」と回答した人が35.7%で最も多く「セロリ」「ゴーヤ」「ケール」 が昨年と同順でトップ3となり、苦手意識の払拭が進んでいないようです。
野菜ランキング 《子ども編》
①「野菜が好き」な子どもは61.6%で、昨年よりやや回復!
野菜が好きだと回答した子どもは、「大好き」(14.2%)、「どちらかと言えば好き」(47.4%)を合わせ、 61.6%となり、昨年(58.8%)よりわずかに増加し、 一昨年までの6割超を回復しました。
②子どもが好きな野菜1位は昨年と同様「じゃがいも」(59.5%)で首位キープ! 次いで2位「さつまいも」3位「トマト」4位「スイカ」
複数回答であげられた好きな野菜としては「じゃがいも」(59.6%)「さつまいも」(54.6%)「トマト」 (51.0%)と不動のトップ3となり、子どもたちの間では昨年からのポテト人気が続いているようです。
③嫌いな野菜「特になし」が25.8%。トップ3は「ゴーヤ」「セロリ」「とうがらし」
「嫌いな野菜は特にない」と回答した人が25.8%で、昨年(17.7%)から8.1ポイント増加しました。 上位には大人のランキングでも上位の「ゴーヤ」「セロリ」のほか、「とうがらし」があげられていて、 苦みのある野菜に加えて辛みの強い野菜も苦手なようです。
家庭菜園について
①家庭菜園の「経験者」は42.3%。未経験者の3割が家庭菜園挑戦に興味あり!
家庭菜園の未経験者に 「家庭菜園に関心があり、家庭菜園で野菜を作ってみたいか」を聞いたところ、 合計30.0%(「自宅のベランダやプランターを使って、といったレベルでいいなら、野菜を作ってみたい (関心がある)」(19.2 %)、「自宅の庭や畑、あるいは市民農場などを借りて、野菜を作ってみたい(関心が ある)」(10.8%) となりました。
②「今年の春以降に家庭菜園デビュー」は15.4%! 64.2%は2020年冬以前からの経験者。 現在実践中の方の88.5%が、今後も継続の意向!
現在家庭菜園を実施している人に「今後も続けたいか/趣味にしたいか」を聞くと「 続けたい・趣味にしたい」( 44.3 %)、 「ややそう思う」( 44.3 %)と、昨年より若干減少したものの合わせて88.5% もの人が家庭菜園の継続意向があります。
家庭菜園を長続きさせるには “2年目を超えて3年目に入ることができるか” が秘訣かもしれません。
③家庭菜園をしている理由は「趣味として楽しむ」と「新鮮な野菜を食べる」が拮抗!
「家庭菜園を始めた理由」は「趣味として楽しむため」(49.2%) が昨年に続いて 1 位となりましたが、
全体3位の「家計の節約のため」は女性40代(52.5%)に多く、 家計をやりくりしている人が多そうな女性の切実さを感じます。また全体5位の「子どもの教育のため」は女性30代(30.8%)、40代(35.0%)と全体(17.7%)を大きく上回っているように、子どもと接する時間が長い層ならではの理由が見られます。
④家庭菜園を経験してみて86.6%が感じている「農家・生産者のすごさ」。
「想像以上に大変だった」と思う一方、「勉強したい」という気持ちも。
家庭菜園経験者に「家庭菜園で野菜を作ってみて感じたこと」 を聞くと、1 位は「農家・生産者のすご さ」(86.6%)で、 9 割近い人が実際に 経験してその難しさを実感し、農家・生産者への尊敬の念が増した ようです。
⑤家庭菜園経験者には「本格派志向」が存在!「積極交流志向」は少数派に留まる。
家庭菜園の経験者に「行動を起こしたこと」「検討していること」「やってみたいこと」を訊いたところ、
「あてはまるものはない」とする回答が70%前後に達しており、やれる範囲で楽しむ“身の丈派”が多数を
占めることが分かりました
⑥家庭菜園を行っていない理由は「日々の手入れ・管理が大変そう」「準備が大変そう」
「失敗しないか不安」だが、条件次第では3割が挑戦への関心あり!
家庭菜園未経験者に、その理由を尋ねたところ「日々の手入れ・管理が大変そう」(56.3%)、「準備が大変 そう」(55.3%)、「失敗しないか不安」(33.0%)がトップ3で、2位までは昨年と同じ結果でした。
⑦子どもがいる人の76.2%が「子どもが家庭菜園に関わっている」!
家庭菜園経験者のうち12 歳以下の子どもがいる人に聞いた「家庭菜園に子どもが関わっている」割合は76.2%(「自分よりも積極的に関わっている」(15.0%)、「自分ほどではないが、積極的に関わっている」(22.4%)、「少し関わっている」(38.8%)の合計)でした。
⑧家庭菜園で初めて作った野菜、作ったことがある野菜、今作っている野菜
いずれもトップは「トマト」2位は「きゅうり」。今後作ってみたいのは「枝豆」が1位!
家庭菜園経験者に初めて作った野菜、作ったことがある野菜、今作っている野菜を訊いたところ、
「トマト」「きゅうり」が昨年に続いてワンツーフィニッシュとなりました。
⑨家庭菜園をしているさまが似合うタレントのトップは、男性が「工藤阿須加」、女性は「財前直見」。
男性トップ3は「速水もこみち」「杉浦太陽」「城島茂」が続きました。
女性トップ3は「財前直見」「高木美保」「辻希美」となりました。
エコ・食品ロス問題
①「包装が少ない」野菜を許容する人は8割近くで高止まり。 抵抗がある理由トップは「衛生面」だが、昨年より13.7ポイント減少。
野菜を購入するときプラスティック包装がない(少ない)ことに「抵抗がある」(2.5%)、「ややある」 (18.0%)を合わせると20.5%で、ほぼ8割の人が包装がないことを許容していることがわかりました。 昨年(79.7%)よりわずかに減少したものの、野菜包装の簡略化が定着していると考えられます。
②「包装がなくて良い」とする人は昨年より6.5ポイント減少し、50.0%で辛うじて半数。
その理由はエコ意識より家事の手間軽減や、鮮度や安さなど実利にシフト?
包装がなくてよいと「思う」回答したのは16.3%、「やや思う」(33.7%)と合わせて50.0%で、辛うじて 半数に達する結果となりました。包装がないことに抵抗感はなくても、家庭での保存や持ち帰りのために 包装されている便利さを求める人が増え始めているかもしれません。
③包装無しでも良いと思う野菜ランキング1位「たまねぎ」62.8%。
包装がないことに抵抗を感じる理由の上位にあげられていた「冷蔵庫などでの保存時に困る」「買い物 袋に入れる時に困る」と言った懸念が少ない野菜が、上位にあげられています 。
④食品ロス問題を「意識している」人は、昨年より6.6ポイント減少も約2/3を維持。
「食材を無駄にしない」「傷まないうちに消費」「食べきれるだけ購入」を実践している。
食品ロス問題を「強く意識している」回答したのは15.8%で昨年と同率だったものの、「意識している」 は50.3%で、合計すると66.2%と辛うじて2/3を維持する結果となりました。野菜の包装にみられるエコ 意識がやや停滞しているのと同様、フードロス問題への意識も足踏みしているように感じます。
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このプレスリリースを配信した企業・団体
- 名称 タキイ種苗株式会社
- 所在地 京都府
- 業種 水産・農林業
- URL https://www.takii.co.jp/
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