リヤド（サウジアラビア）, 2023年10月26日 /PRNewswire/ -- FII Instituteは官民のグローバルリーダーを招集し、世界的な課題に取り組むことを目的としたグローバルな非営利財団です。FII Instituteは25日、Resolution on AI and Humanity（AIと人類に関する決議）という形でAIリスクに取り組むことを決議しました。

FUTURE INVESTMENT INITIATIVE INSTITUTE TO ADDRESS GLOBAL AI RISKS BY BRINGING EAST, WEST AND GLOBAL SOUTH TOGETHER FOR COLLECTIVE ACTION

リヤドで開催中のFuture Investment Initiative（FII、未来投資戦略）サミット（10月24日－26日）では東側、西側、そして世界から6000人のリーダー、投資家、イノベーターが、AIと関連技術の加速など、人類が直面する大きな課題に取り組むために設定された200以上のパネルやディスカッションに参加しています。

AIのガバナンスと規制に関する政府および民間セクターの対策よりも世界的な懸念が先行し、さらに著名な業界リーダー自身も不安を表明していることから、FIIでは緊急かつ強固なグローバルアクションの必要性が認識されています。特定された脅威は以下の通りです。

＊情報の信頼性と安全性の侵害、および選挙に悪影響を及ぼす可能性（2024年には40億人が選挙で投票する予定）

＊化学兵器や生物兵器の開発に対する障壁の低下（例えば、AIシステムは最近、4万種類の化学兵器の候補物質を生成）

＊世界のサイバー攻撃は増加中で、2022年は38％の増加

AIに関する統一的・包括的な管理体制が緊急に必要です。AIの開発と規制に関して世界的な調整が行われない限り、リスクは残ることが確認されています。

この決議では、AIに関して以下の緊急行動が定められています。

＊産業界と政府間の政策協力を深め、透明性と説明責任を促進するとともに、失敗やリスクの報告メカニズムを構築

＊新興市場の適切な参加を含む、統一されたグローバルかつ包括的なAI管理体制

＊AIによって職を取って代わられた労働者の公正な移行を確保するための技能開発と社会的セーフティーネットへの積極的な投資（自動化により、2030年までに4億から8億の職が取って代われられると予想される）

＊リスクに対処するための適切な世界的対応能力の確立

＊AI企業による、より大きなコミットメント、透明性、説明責任。セキュリティーに焦点を当て、将来のAIモデルの開発に向けて安全水準に基づくアプローチを採用することによるAIリスクの低減

＊このテクノロジーによって可能となる前向きな未来についてのビジョンを共有する必要性

FIIはAI Coalition（AI連合）を設立し、先進国市場と新興市場の投資家、企業、政府指導者、学識者を集め、AIの連携という重要な問題について率直かつ偏見のない対話を行います。

FII7サミットは、ニューデリーのG20サミットとニューヨークの国連総会でAI問題が取り上げられた1カ月後に開催されます。FII7サミットは、暗号解読とコンピューティングの本拠地であるブレッチリー・パークで英国がAI安全サミットを主催する1週間前に開催されます。これにより、FIIのAIに関する討議は、現在進行中の世界的な対話の中に位置づけられることになります。

Future Investment Initiative Institute（FII研究所）のRichard Attias最高経営責任者（CEO）は次のように述べました。

「中国、米国、EU、英国、そしてグローバルサウスのハイテク企業や統治機構が、脅威と機会に関してこれほどまでに乖離しているのは不条理です。AI市場は最大1兆8000億ドルに達すると予測されています。AIは、私たちの最も困難な問題のいくつかを解決する用意ができています。しかし、人類のニーズとAIを早急に整合させなければ、大きな世界的リスクも生み出しかねません。AIはグローバルな社会と経済を大きく変えようとしており、世界はこの問題に、早急かつ真剣に取り組む必要があります」

▽FII Instituteについて

Future Investment Initiative（FII）Institute（未来投資戦略＝FII＝研究所）は、投資部門を有し、1つのアジェンダ「Impact on Humanity」を掲げるデータドリブンな国際的な非営利財団です。国際的、包摂的で、世界中の優秀な知性を育成し、そのアイデアを人工知能（AI）とロボット工学、教育、医療と持続可能性の4重点分野で現実世界のソリューションに変えます。

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（日本語リリース：クライアント提供）

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