フルタイム共働き子育てファミリーの4-5割は「たたむ」「 しまう」が満足にできていない

家事を楽しみながら時短を叶える収納のヒント

積水ハウス

2025年10月10日

積水ハウス株式会社

 積水ハウス株式会社は、暮らしを豊かにする収納計画の提案につなげるため、「衣類・布団収納調査」を行いました。本調査は、積水ハウスが暮らしにおける「幸せ」のさらなる追求のために行っている「住めば住むほど幸せ住まい」研究の一環として実施したものです。築年数が1年以上10年未満の持家戸建・注文住宅にお住まいで、衣家事*を主体的に行い、かつ衣類・布団収納を主体的に管理している20歳以上の人を対象としています。衣家事や収納に関する実態、収納場所や収納方法に関する実施意向などの調査結果の発表とともに、忙しい毎日の中で家事をより効率的にこなすための衣類・布団収納のヒントも紹介します。

*衣類を対象とした、洗濯、干す、お手入れ、たたむ、しまうといった家事



~調査サマリー~

✔毎日忙しいフルタイム共働きファミリー。衣類を「たたむ」「しまう」などの家事が満足にできている人は5~6割にとどまることが判明。

✔時短につながる「ハンガー収納」は約9割、動線のよい「家事室や干す場所の近くの大型収納」は約8割と、家事効率をアップする収納は、多くの人が実施意向あり!(既に実施していると回答した人も含む)

✔布団の収納場所はクローゼットが最多。4割以上がコンパクトにまとまるケースや袋、2割以上が圧縮袋を使用して収納

 

フルタイム共働き子育てファミリーの3~4割は、平日も休日も一息つく暇がない

 最初に、日々の生活時間について聞いたところ、フルタイム共働き子育てファミリーの約3~4割が「平日・休日ともに毎日忙しくて一息つく暇がない」ことがわかりました。なかでも末子が幼いほどその割合は高く、末子が未就学の世帯では37.1%にのぼりました。

 

 

 

 一息つけないだけでなく、忙しい日々の中で時間に追われたり面倒に感じたりして、家事が満足にできていないと感じる人も少なくないようです。衣家事のうち「たたむ」「しまう」家事の満足度を聞いたところ、フルタイム共働き世帯のうち「いつも満足にできている」または「大体満足にできている」と回答した人は、「たたむ」は6割以下、「しまう」は半数以下にとどまりました。

 

 

 

時短や動線向上につながる「ハンガー収納」「家事室や干す場所の近くの大型収納」は、多くの人が実施意向あり

 そのような中で、フルタイム共働き世帯の約半数は「たたむ」「しまう」家事の負担軽減につながる衣類の「ハンガー収納*」を実施していることがわかりました。とくに実施率が高かったのは若年夫婦の58.1%だったことから、ハンガーにかけやすい大人の衣類や、家族の人数が少なく収納スペースに余裕がある場合などにハンガー収納が行いやすいことが予想されます。

 ハンガー収納を未実施の世帯でも「自宅で実施してみたい」「家を建てる前に知っていたら、収納計画に取り入れたと思う」と回答した人が多く、実施意向が高いことがうかがえます。フルタイム共働き世帯のうち、すでに実施済の人と実施意向のある人が87.1%を占める結果となり、ハンガー収納に魅力を感じている人が多いことがわかりました。

*しわが気になる衣類はできるだけハンガーにかけたまま収納すること

 

 

 

 次に、衣家事に関する機器や設備について聞いたところ、外干し以外で洗濯ものを乾かすことを想定して、屋内の物干しスペースや機器・設備を設けている人も多いことがわかりました。「屋内の物干しスペース」は46.4%、乾燥機能が充実した製品が多い「ドラム型洗濯機」は38.3%、「浴室乾燥機」は26.2%が所有していると回答しました。

 一方で、洗濯ものをたたんだり、アイロンがけをしたりする「専用の家事室や家事コーナー」があると回答した人は8.1%にとどまりました。また、「専用ではないが、これらの家事が行いやすいスペース」がある人も27.4%と限られます。洗濯ものを乾かすスペースに比べて、たたんだりアイロンがけをしたりすることを想定したスペースを設けている人は少ないことが読み取れます。

 

 

 

 また、いくつかの収納スペースについて設置率をきいたところ、7割以上がWIC(ウォークインクローゼット)を設置していることがわかりました。「家事室や干す場所の近くに大型収納」を設けている人は約2割にとどまりますが、「自宅で実施してみたいと思う」または「家を建てる前に知っていたら、収納計画に取り入れたと思う」と回答した人が6割を超え、設置意向の高さがうかがえます。

 

 

 

かさばる布団はクローゼット収納が最多、4割以上がコンパクトにまとまるケースや袋、2割以上が圧縮袋を使用

 続いて、衣類とともに収納の大きなスペースを占める布団についても、収納場所や収納方法を聞きました。収納場所について、自分と家族が使う布団のうち、季節ものなど使用していない時期の布団は「クローゼット」35.5%、「WIC(ウォークインクローゼット)」31.0%と、クローゼットにしまっている人が多いことがわかりました。

 

 

 

 クローゼットやWICに布団を収納している人のうち約6~7割は、上部にある棚の上に置いていることもわかりました。中段にある棚の上は約3割、床の上は約2割という結果になりました。

 

 

 

 収納方法は、「コンパクトにまとまる収納ケースや収納袋」43.5%、「圧縮袋」21.0%などを使用して省スペースで収納している人が多いようですが、「そのまま収納している」人も28.2%にのぼります。

 

 

 

時短につながる収納のヒント”のご提案

 今回の調査では、フルタイム共働き世帯、とくに子育てファミリーは、衣家事が満足にできていないと感じている人が多いことがわかりました。そのような中で、時短や家事負担軽減につながる衣類の「ハンガー収納」や「家事室や干す場所の近くの大型収納」に対する実施意向が高いことも明らかになりました。忙しい毎日の中で、できるだけ効率的に家事を済ませたいというニーズが読み取れます。

 また、布団を使っていない時はWICやクローゼットに収納している人が多いこともわかりました。衣類や布団など、クローゼットの限られたスペースにしまうものがたくさんある中で、コンパクトにまとまる収納ケースや袋を活用している人も少なくありません。

 積水ハウスでは、衣家事や収納を効率よくこなすための、住まいづくりや生活提案を行っています。そこで今回は、衣家事の時短や負担軽減、収納の空間有効活用につながるTipsをご紹介します。

 

1)洗濯から収納まで、家事を行う場所と動線を整えて

 

 

 「洗う、干す、取り込む、たたむ、しまう」― 家の中を行ったり来たりしなくてすむよう、なるべく近い場所で行う工夫をしてみましょう。

 場所を考えるうえでとくに見落としがちなのが、室内の干し場とたたむ場所。天気や生活リズムに左右されずいつでも気兼ねなく干せる室内の干し場は、洗濯機の近くがおすすめです。脱水後の衣類は乾いているときの 1.4 倍の重さになるため、重いものを運ぶ負担が軽減されます。室内の干し場は湿気がこもらないよう、風通しに配慮したり、扇風機や除湿器を利用したりできるとよいでしょう。

 たたむ場所は、干す場所やしまう場所の近くに作業台を設ければ、ちゃちゃっと手早くたたんでしまえます。しまう場所は、リビングや寝室という人が多いかもしれませんが、干す場所やたたむ場所の近くに衣類をしまえる大型収納があれば、家事動線が最短に。これから住まいづくりをされる人は検討してみてくださいね。

 

2)充実のウォークインクローゼット

 

 

 ウォークインクローゼットを収納力だけでなく、おしゃれを楽しむ、便利で楽しいワクワクする空間に仕上げてみませんか。例えば、全身チェックに便利なミラー付の収納扉やドレッサーなどを組み込めば、ドレスアップ、メイクアップがまとめてできる空間に。

 また、手持ちの服を一挙に見渡せると、自分の服の把握やコーディネートがしやすくなります。季節ごとや、仕事用、お出かけ用といった種類別+色別にわけておくのもおすすめです。

 服の仮置きスペースを設けると、コーディネーションや帰宅後の一時掛け用に便利ですよ。

 

3)布団はコンパクトに収納して、クローゼットの空間を最大限活用

 とくにベッド就寝のお住まいでは、押し入れや納戸、クローゼット内に布団をしまうための中段(腰から胸ほどの高さの奥行のある棚)を設置していない人も多いのではないでしょうか。そのようなお住まいでは、季節外の布団や来客用の布団などは、コンパクトにまとまる収納ケースや収納袋などを活用し、枕棚(高い位置の棚)に省スペースで収納しましょう。そうすることで、クローゼットの空間を最大限に活用でき、ハンガー収納のためのスペースを広く確保することも可能になります。

 

住生活研究をはじめとする住まいの専門家 河﨑由美子メッセージ

積水ハウスでは、使いやすく暮らしにフィットする収納計画を考えるために、3つの視点に着目しています。

 

量…持ち物の多い少ないから必要な収納スペースを考える

場…どこに何を収納するかを暮らし方に沿って考える

形…どんなスタイルで収納するのか、物の特徴・大きさに合わせた収納スタイルを考える

 

この中で最も普段の暮らしやすさに影響があるのは「場」です。そのためには、使う場所に収納のための空間を確保するようにしてください。また、衣類収納は今の量だけを考えるのでなく、5年後、10年後のご家族をイメージして、その変化に対応できる収納量を考えることが大切です。着るときにすっと服を選ぶことができる毎日の幸せをぜひ大事に考えてみてください。

 

積水ハウス株式会社 フェロー 河﨑由美子

1987年入社。高校入学までの12年間を海外で過ごした経験や子育て経験などを生かし、総合住宅研究所でキッズデザイン、ペット共生、収納、食空間など、日々の生活に密着した分野の研究開発全般に携わる。

執行役員、住生活研究所長を経て2023年4月より現職。一級建築士。

 

<「衣類・布団収納調査(2024年)」調査概要>

■調査実施:積水ハウス 総合住宅研究所

■調査方法:インターネット調査

■調査対象:・居住地域:全国

      ・性別・年齢:男女 20歳以上

      ・持家戸建・注文住宅 / 築年数1年以上10年以内

      ・衣家事(洗濯・収納)を主体的に行っているかつ衣類・布団収納について主体的に管理している人

■回答者数:828件(夫婦の就業形態3種類×家族形態5種類で割付)

■実施期間:2024年10月15日(火)~2024年10月17日(木)

 

<記事などでのご利用にあたって>

・引用元が「積水ハウス株式会社 総合住宅研究所」による調査である旨と、引用元調査「衣類・布団収納調査(2024年)」の記載をお願いします。

・積水ハウス ウェブサイトの該当記事(https://www.sekisuihouse.co.jp/company/research/20251010/)へのリンク追加をお願いします。

 

<積水ハウスの住生活研究について>

 

人・暮らしの視点で、ライフステージ・ライフスタイル、そしてこれからの住まいのあり方の調査・研究を行っています。今後迎える「人生100年時代」には、暮らしにおける「幸せ」のさらなる追求が重要と考え、時間軸を意識した「住めば住むほど幸せ住まい」研究に取り組んでいます。研究を通して、幸せという無形価値、つまり「つながり」「健康」「生きがい」「私らしさ」「楽しさ」「役立ち」といった幸福感を高め、家族やライフスタイルの多様な変化に対応する幸せのかたちをお客さまへご提案することを目指しています。

ウェブサイト:https://www.sekisuihouse.co.jp/company/rd/humanlife/

これまでの調査リリース:https://www.sekisuihouse.co.jp/company/research/

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