古都京都の世界遺産からメッセージを発信 東京音楽大学主催 「平和の響き」京都公演 開催
2016年8月10日
東京音楽大学
古都京都の世界遺産からメッセージを発信
オーケストラの荘厳な音が300名の観客を魅了
東京音楽大学主催
「平和の響き」京都公演 開催
2016年 8月9日(火)
ソリストに本学学生も参加
東京音楽大学(東京都豊島区南池袋3-4-5・学長 野島 稔)は、8月9日(火)20時15分より、本学主催の演奏会「平和の響き」を、清水寺(京都府京都市東山区清水1丁目294)の舞台において開催しました。
これは本学と、本学が2014年に正式に提携した、ドイツ・バイエルン州主宰のオーケストラである「バイエルン州立青少年オーケストラ(bljo)」、日本を代表するアフレスコ画家の絹谷幸二氏の作品といった、三者による芸術の融合で世界の平和を祈念し、コンサートを通じて世界に発信することを目的としたものです。
「バイエルン州立青少年オーケストラ(bljo)」は、ドイツ青少年を対象に結成されているバイエルン州主宰のオーケストラです。
同オーケストラは、バイエルン放送交響楽団の絶大な協力のもと、そのメンバーが主たる指導者を務め、毎年新進気鋭の若手演奏家を招いており、近年ではマリス・ヤンソンスといった世界的な指揮者との共演を果たすなど、ドイツ各州にあるユースオーケストラの中でも、特別なオーケストラと言えます。
本学は2009年より、同オーケストラの合宿とヨーロッパ演奏旅行に、毎年、夏期・冬期の2回学生を派遣してきました。今回は、同オーケストラの初めての日本公演であり、東京音楽大学の学生も8名参加。バイエルン州における合宿の結果を発表する、
凱旋公演の意味も擁しています。
なお、今後は、神奈川公演(8月12日・神奈川県民ホール)と東京公演(8月13日・東京駅前行幸通り)を開催する予定です。
「平和の響き」京都公演に関する詳細は以下の通りです。
― 記 ―
公演名称:「平和の響き」京都公演
主 催:東京音楽大学
協 力:バイエルン州立青少年オーケストラ・絹谷 幸二
後 援:京都市
開催日時:2016年8月9日(火)
会 場:清水寺舞台
京都府京都市東山区清水1丁目294 TEL 075-551-1234
演 奏:
バイエルン州立青少年オーケストラ
ニコラス・ラウス Nicolas Rauss(指揮)
周防 亮介(ヴァイオリン)
吉田 一貴(テノール)
水野 友貴(ソプラノ)
演奏曲目:
武満 徹 / 弦楽のためのレクイエム
チャイコフスキー / ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35
ドヴォルジャーク / 交響曲第7番 ニ短調 作品70
*アンコール 岩井俊二(作詞)・菅野よう子(作曲) / 花は咲く
■関係者のコメント
●学校法人 東京音楽大学 理事長 鈴木 勝利
「東京音楽大学とバイエルン州立青少年オーケストラとの交流が始まって9年たった今年、かねてから念願していた彼らの日本公演を、世界遺産である清水寺の舞台で実現することができました。本学ならではのユニークなプログラムに参加し、日本国内とは異なった「音」と「文化」から大いに触発されて帰国した8人の本学学生を含む、総勢約100名のドイツのユースオーケストラと、日本の若きソリストたちの融合が奏でる音楽。日本とドイツの学生たちが、まさに「檜舞台」に立ったことに、私は深い感銘を受けました。
これから、横浜と東京での公演も控えています。彼らの音をぜひ体感いただければと思います」
●ブルガー・アンドレアス Burger Andreas
バイエルン州立青少年オーケストラ 総支配人
「めったに演奏することができない世界遺産のステージや、そこでの照明効果なども加わり、非常に刺激的で印象深い経験をさせていただきました。
ドイツ人と日本人の文化が出会うことができた、有意義で素晴らしい時間を共有できたと思います」
●ニコラス・ラウス Nicolas Rauss 指揮
「個人的には仏教のことは分かりませんが、清水寺を建立した人や当時の人々の思いを肌で感じることができ、素晴らしい経験となりました。
このオーケストラに参加している日本人の学生たちは、規律正しく、集中力も高く、良く準備して練習に参加しています」
●周防 亮介 東京音楽大学3年 ヴァイオリン ソリスト
「世界遺産である清水寺の舞台という、荘厳な環境の中でクラシック音楽を演奏できたことに、当初の予想をはるかに超越した興奮を憶えながら演奏することができました。より集中して、バイエルン州立青少年オーケストラの皆さんと音楽を創りあげることができたと思います。一生記憶に残る思い出を、私の故郷、京都で実現できた幸せな演奏会でした」
●ルイス・バンドリー Louis Vandory コンサートマスター
バレリー・シュテインケン Valerie Steenken コンサートミストレス
「世界遺産のお寺の舞台、木々が生い茂る山、素晴らしい環境の中で皆と共に演奏することができ、生まれて初めての経験に深い感動を覚えました。
また、文化の異なる日本の学生との出会いは、音楽が言葉の壁を乗り越えるものだということを、身をもって知る機会になったと思っています」
■関係者プロフィール
画家: 絹谷 幸二 Koji Kinutani
東京藝術大学美術学部油画専攻卒業、同大学院を終了後、イタリア留学で古典技法アフレスコを習。31歳の若さで「絵画の芥川賞」とも称される「安井賞」を当時最年少で受賞。国内外で個展を多数開催し、「日本芸術院賞」や「日本放送協会 放送文化賞」など受賞。東京芸術劇場ホール天井など数々の公共施設での壁画や、長野冬季オリンピック公式ポスターの原画「銀嶺の女神」など制作。「色彩が豊かなところには人が集まり、生きる喜びが交差する。芸術は何かと問われれば、人間の生存にとって必要欠くべからざるもの」という信念のもと、アート&ミュージックの大切さを訴え、色彩によって絵の道を切り開いてきた。2009年に「絹谷幸二賞」を設立(毎日新聞社主催・三井物産協賛)、次世代の育成・教育にも精力的である。2015年に日本経済新聞社「私の履歴書」に掲載。現在、文化功労者、日本芸術院会員、東京藝術大学名誉教授。
指揮:ニコラス・ラウス Nicolas Rauss
ラファエル・クーベリック、フェルディナント・ライトナー、岩城宏之各氏の国際マスタークラスに参加。1987年には第6回サントレモで行われた「ジ―ノ・マリヌッツィオーケストラ国際指揮コンクール」で全会一致の優勝。「アルトゥーロ・トスカニーニ コンクール」準決勝進出。ジュネーブ音楽院にて、ミシェル・コルボとアルバド・ゲーレツのアシスタントを勤め、合唱とオーケストラの研鑽を各地演奏旅行で積む。1983年からはローザンヌとシオンで行われたスイス国際映画祭のゲストとしてキャリアを重ね、1984年には「スイス・ロマンド管弦楽団」と、その後、スイス、イタリアの放送交響楽団、ドイツではエミリアロマーニャとサントレモ、シュレスヴィヒ=ホルスタイン、ニーダーザクセン州、バイエルン州のホーファー交響楽団といった青少年オーケストラと客演を重ねる。1990年から2004年の間、マケドニア・フィルハーモニー管弦楽団、旧ユーゴスラビア国立交響楽団との定期的な共演を重ねる。1984年以降、ウルグアイに活動拠点を以降してからはコルドバ、ロサリオ、ラ・プラダ、サンファンらと活動を共にし、モンテビデオフィルハーモニー、アルゼンチン交響楽団、しばしばブラジル交響楽団、クルチバのボルト・アレグレ、サンパウオロのマナウス市劇場などで客演を重ねる。現在、出身地でもあるジュネーブ(スイス)を中心に活動中。チリのサンディアゴUSACH室内管弦楽団の主席指揮者。近年ではメンドゥーサ・フィルハーモニー常任指揮者、アルゼンチンのロザリオ交響管弦楽団、ウルグアイのソドレー交響楽団の主席客員指揮者を務める。
ヴァイオリン ソリスト:周防 亮介 Ryosuke Suho
1995年京都府出身。7歳よりヴァイオリンを始め、12歳で京都市交響楽団と共演。15歳で〈国際音楽祭ヤング・プラハ〉より招聘され、チェコにてプラハ室内管弦楽団と共演しヨーロッパデビューを果たした。その後パリにてパリ管弦楽団、フランス国立管弦楽団、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団、パリ国立歌劇場管弦楽団の演奏家により特別に結成されたオーケストラと共演し話題を呼んだ。2014年にはサンクトペテルブルクの〈音楽の家〉よりアジア人として初めて招聘され国立サンクトペテルブルクアカデミーオーケストラと
共演し大成功を収めた。その他日本の主要オーケストラとの共演のみならずアジアや欧州の音楽祭やコンサートでも高く評価をされている。テレビ朝日「題名のない音楽会」、NHK・FM「リサイタル・ノヴァ」などにも出演。2009年クロスター・シェーンタール国際ヴァイオリンコンクール第1位及びヴィルティオーゾ賞・EMCY賞。2010年ダヴィッド・オイストラフ国際ヴァイオリンコンクールで最高位及びスポンサー特別賞。2011年東京音楽コンクール第1位及び聴衆賞。2012年日本音楽コンクール第2位及び聴衆賞。2014年度出光
音楽賞受賞に続き、2015年度青山音楽賞新人賞を受賞するなど、今最も期待される新進気鋭のヴァイオリニストである。現在、特別特待奨学生として東京音楽大学3年在学。小栗まち絵、大谷康子、原田幸一郎の各氏に師事。2014年度、2015年度ロームミュージックファンデーション奨学生。戸田育英財団奨学生。
【今後の公演予定】
2016年8月12日(金) 神奈川県民ホール 19:00(18:30開場)
8月13日(土) 東京駅前行幸通り 19:00
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- 業種 大学
- URL https://www.tokyo-ondai.ac.jp/
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