企業や学校で活用進む「文章検」いよいよ個人受検開始
2017年10月17日
公益財団法人 日本漢字能力検定協会
企業の社員教育や大学入試対策に活用される、論理的文章力を測り育てる検定
「文章検」個人受検を東京・大阪の2都市でスタート
初開催は2018年2月4日(日)
公益財団法人 日本漢字能力検定協会(本部:京都市東山区、代表理事:髙坂節三)は、2013年より論理的文章力を測定し育成する検定試験「文章読解・作成能力検定(以下、文章検)」を、企業や学校などの団体のみに向けて提供してきました。企業では、全日本空輸株式会社(ANA)や株式会社ニュー・オータニ、明治安田生命保険相互会社などの社員教育で採用され、学校では、「大学入学共通テスト(仮称、以下、共通テスト)」に対応できる文章力育成のために活用されてきました。このような活用の広がりを受け、論理的文章力を高めたい方が個人でも受検できるよう、個人受検の申込受付を2017年11月1日(水)より開始することといたしました。検定日は2018年2月4日(日)で、東京・大阪の2都市での開催を予定しています。
1・「文章検」とは
「文章検」は、公益財団法人 日本漢字能力検定協会が、社会生活に必要な日本語・漢字の能力を高めるという理念を実現すべく、2013年10月に開始した検定試験です。文章を読解し作成する力、論理的に思考する力、ひいては「コミュニケーション能力」を高めることを目的に開発されました。
「文章検」は、能力を証明する資格試験としてだけでなく、能力育成を目的としたツールとして活用されています。文章作成は、テーマ理解、情報収集・整理など、多くの思考プロセスを経て行われる作業で、語彙や文法の力、情報を読み解く力、構成する力など、複数の能力が作用しています。「文章検」は、この複合的な能力である文章力を個別の能力に分類し、測定します。これによって、文章力を向上させるためのポイントが明確になり、体系的で効果的な学習が可能になるのです。
2・「文章検」個人受検開始の背景
近年、IT技術の進歩やテレワークの普及など働き方の多様化に伴い、ドキュメントやメールなど文章のみでコミュニケーションをとる機会が増え、ビジネス基礎力としての文章力は重要性を増しています。変化が早く複雑な現代社会において、情報伝達のスピードと精度を上げ業務効率化を図るため、企業では、社員の論理的文章力を育成するコンテンツとして「文章検」とその学習書籍が活用されています。これまでに、全日本空輸株式会社(ANA)や株式会社ニュー・オータニ、明治安田生命保険相互会社をはじめとした多くの企業の社員教育に採用されています。
また、学校での活用も広がっています。2020年度より、大学入試において「センター試験」を廃止し「共通テスト」を導入することが、文部科学省より発表されています。大きな変更点は、国語と数学に「記述式問題」が導入されることです。2017年5月に発表されたモデル問題例では、複数の情報を統合し構造化して考えをまとめたり、その過程や結果について相手が正確に理解できるよう、根拠に基づいて論述したりする「思考力・判断力・表現力」を評価することを狙いとしています。こうした「記述式問題」にも対応できる文章力を育成するために、中学校や高等学校では「文章検」とその学習書籍が活用されています。
なお、「文章検」は能力を証明する資格としても認知が広がっており、AO・推薦入試を中心に、全国の大学・短期大学の3校に1校が「文章検」を活用しています(2017年2月当協会調べ)。
当協会はこれら「文章検」の活用の広がりを、文章力が社会人や学生にとって「育成が必要な能力」と認知されてきた表れだと捉えています。これからは、企業や学校での研修・教育としてはもちろん、自分自身の能力を高めたい個人も「文章検」を活用できるよう、環境を整える必要があると考え、このたび個人受検を開始することといたしました。
3・「文章検」個人受検および「文章検」学習書籍の概要
《「文章検」個人受検の概要》
■名称:文章読解・作成能力検定(文章検)
■級設定:2級・準2級・3級・4級
■出題分野:
基礎力(語彙・文法など)
読解力(資料分析・文章構成など)
作成力(通信文・意見文もしくは論説文など)
■検定日:2018年2月4日(日)
2級:15:00~16:30(90分間)、準2級・3級・4級:15:00~16:00(60分間)
■受検地:東京23区・大阪市(予定)
■検定料:2級:4,000円、準2級・3級:3,000円、4級:2,000円
■申込方法:
インターネットもしくはコンビニ(ローソン、ミニストップ、セブン-イレブン、ファミリーマート、サークルKサンクス)
■申込受付期間:2017年11月1日(水)~2018年1月5日(金)
■受検方法:筆記(マークシート・記述)
■合否発表:検定日から約30日後よりWEB上で合格者の会場番号・受検番号を公開
■結果資料発送:検定日から約40日後に標準解答・検定結果通知(合格者には合格証書・合格証明書)を発送
《「文章検」学習書籍の概要(3シリーズ)》
①文章力ステップ
■名称:基礎から学べる!文章力ステップ(準2級/3級/4級) ※2級は12月に発売予定
■定価:各級 756円(本体700円+税8%)
■仕様:本冊80ページ、別冊32ページ、B5判、2色刷
②公式テキスト
■名称:文章検 公式テキスト(2級/準2級/3級/4級)
■定価:各級 486円(本体450円+税8%)
■仕様:本冊64ページ、別冊16~24ページ、B5判、2色刷
③過去問題集 ※10月下旬新発売
■名称:文章検 過去問題集(2級/準2級/3級/4級)
■定価:各級 1,188円(本体1,100円+税8%)
■仕様:本冊48~160ページ、別冊48~96ページ、B5判、1色刷
①②③いずれも、2017年10月下旬より順次、全国の書店店頭に並ぶ予定です。
4・「文章検」および「文章検」学習書籍に関するお問い合わせ先
公益財団法人 日本漢字能力検定協会 お問い合わせ窓口
TEL:0120-509-315(無料・フリーコール) ※月~金 9:00~17:00(祝日・お盆・年末年始を除く)
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このプレスリリースを配信した企業・団体
- 名称 公益財団法人日本漢字能力検定協会
- 所在地 京都府
- 業種 教育サービス
- URL https://www.kanken.or.jp/
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