世界初「NXシリーズ セーフティネットワークコントローラー」発売

オムロン

2018年8月1日

オムロン株式会社

2つの産業用安全ネットワークに同時対応

世界初※1「NXシリーズ セーフティネットワークコントローラー」発売

グローバルで導入が進む産業用ロボットシステムの

高度な安全制御を容易に実現

オムロン株式会社(本社: 京都市下京区、代表取締役社長 CEO: 山田義仁)は、産業用ロボットメーカー各社が採用する安全通信規格「CIP Safety(TM)」※2と高速応答を実現した安全通信規格「FSoE(Safety over EtherCAT(R))」※3の2つの産業用ネットワークに世界で初めて対応した安全システム用コントローラー「NXシリーズ セーフティネットワークコントローラー」を、2018年8月1日より発売します。

同コントローラーは、生産品目が頻繁に変更される自動車や食品の工場において、産業用ロボットを用いた生産ラインの安全システムの構築や変更を容易にするとともに、安全システムを高速に制御し、作業者の安全と生産性を両立した現場づくりを実現します。

安全システムとは 

製造現場において、ロボットなどの危険源と人が接触することを防ぐため、危険源に人が近づいた際に生産ラインや設備を

安全に停止させるシステム。

①製品画像1

NXシリーズ セーフティネットワークコントローラー(NX-SL5□00+NX-CSG320)

近年、自動車や食品の工場では、多品種少量生産や製品ライフサイクルの短命化により、生産ラインのレイアウトを柔軟に変更することが求められる中、従来のセーフティコントローラーでは、ラインの一部を変更する際にも、ライン全体に対する安全システムの見直しが必要となり、柔軟な対応は困難でした。また、ロボットの導入が加速し、生産拠点がグローバル化する中、経験豊富な安全管理者の不足により、高度で複雑な安全システムの構築やメンテナンスを誰もが簡単に実現するニーズが高まっています。

「NXシリーズ セーフティネットワークコントローラー」は、産業用ロボットを導入した大規模なラインや、高速制御を必要とする製造装置の安全システムを簡単に構築できるとともに、装置単位での分散した安全制御が行えるため、レイアウト変更やメンテナンスを行う際にもライン全体を停止する必要のない効率的な安全システムを構築できます。さらに、安全システムの「自動プログラミング機能」や、安全プログラムの動作確認を支援する「オフラインシミュレーション機能/オンラインテスト機能」を搭載し、設計から安全認証を取得するまでに要する期間を短縮します。また、「データロギング機能」により、突発的なライン停止が発生した際、熟練の保全担当者でなくても停止要因を特定できるため生産効率向上に貢献します。

オムロンは、3つの“i”、「integrated(制御進化)」、「intelligent(知能化)」、「interactive(人と機械の新しい協調)」からなるコンセプト“i-Automation!” のもと、製造業のモノづくり現場の革新に取り組んでいます。オムロンは、「NXシリーズ セーフティネットワークコントローラー」を通じて、製造現場の生産性と安全性を飛躍的に向上させる環境をグローバルに展開し、顧客企業各社と共に “i-Automation!”を加速させてまいります。

【「NXシリーズ セーフティネットワークコントローラー」の主な特長】

1.2つの異なるセーフティネットワークの両立を実現し、顧客のニーズに応じた

  多様な安全システムを構築

○「マシンオートメーションコントローラーNX102」と接続することで、

 「EtherNet/IP(TM)・CIP Safety(TM)」と

 「EtherCAT(R)・FSoE(Safety over EtherCAT(R))」の同時使用を可能にします

○「CIP Safety(TM)」に対応するロボットメーカー各社の産業用ロボットの安全システムを

 簡単に構築可能です

○最大254本(NX-SL5700使用時)の「CIP Safety(TM)」接続ができるため、大規模ラインの

 安全システムも構築できます

○マシンオートメーションコントローラーNX102との組み合わせにより、

 EtherCAT(R)・FSoE(Safety over EtherCAT(R))による最大12軸のモーターの高速な安全制御にも

 対応します

②システム構成

システム構成イメージ

2.統合開発環境「Sysmac Studio」の進化により、安全プログラム設計の工数を大幅に軽減

○「自動プログラミング機能」により、安全制御システムのプログラム設計工数を削減します

○「オフラインシミュレーション機能」により、「Sysmac Studio」のみでプログラムの検証が可能です

○「オンライン機能テスト」により、ラインや設備の立ち上げ時の安全システム確認からレポート出力まで

 を画面に表示されるガイダンスに沿って行うことで、専門的な知識がなくても安全システムの検証が

 可能です

3.安全保守メンテナンス性の向上、ライン停止の原因を迅速に特定し早期復旧を実現

○「データロギング機能」によりラインの停止要因を迅速に特定することが可能です

○「セーフティユニットリストア機能」により、PCツールを使用せず簡単にハードの交換が可能です

③ツール

安全システムのロギングには、あらかじめ設定したロギング条件を書き込んだSDカードを使用します。開始トリガ条件が成立すると、設定されたデバイス変数、公開変数の値が時系列データとして出力されます。意図しない設備の停止要因の早期特定と再発防止の対策検討に活用することが可能です。

「NXシリーズ セーフティネットワークコントローラー」は、以下の機器で構成されます。

○セーフティCPUユニット 「形NX-SL5500/5700」

○通信コントロールユニット 「形NX-CSG320」

○マシンオートメーションコントローラー「形NX102-□□□□」

④製品画像2

※1 2018年7月時点 当社調べ

※2 グローバルで高いシェアをもつ産業用ネットワーク「EtherNet/IP(TM)」に対応した安全通信規格です。

※3 産業用ネットワーク「EtherCAT(R)」を基にした安全通信規格です。

Sysmac は、オムロン株式会社製FA機器製品の日本およびその他の国における商標または登録商標です。

EtherCAT(R)は、ドイツBeckhoff Automation GmbHによりライセンスされた特許取得済み技術であり登録商標です。

Safety over EtherCAT(R)は、ドイツBeckhoff Automation GmbHによりライセンスされた特許取得済み技術であり

登録商標です。

EtherNet/IP(TM)、CIP Safety(TM)は、ODVAの商標です。

その他、記載されている会社名と製品名などにつきましては、各社の登録商標または商標です。

<“i-Automation!”について>

オムロンは現在、製造業のモノづくり現場を革新するコンセプトを“i-Automation!”と呼び、次の3つの“i”からなる オートメーションの進化によって製造現場の生産性を飛躍的に高め、付加価値の高いモノづくりの実現を目指しています。

「integrated(制御進化)」は、これまで熟練工に頼っていた匠の技を、誰もが簡単に実現できるよう、オートメーション技術を進化させます。「intelligent(知能化)」は、幅広い制御機器とAIを活用し、機械が自ら学習して状態を保全するなど、進化し続ける装置や生産ラインを実現します。「interactive(人と機械の新しい協調)」は、同じワークスペースで人と機械が共に働き、機械が人の動きや考えを理解しアシストするなど、人と機械の新しい協調関係を提供します。

<オムロン株式会社について>

オムロン株式会社は、独自の「センシング&コントロール+Think」技術を中核としたオートメーションのリーディングカンパニーとして、制御機器、電子部品、車載電装部品、社会インフラ、ヘルスケア、環境など多岐に渡る事業を展開しています。1933年に創業したオムロンは、いまでは全世界で約36,000名の社員を擁し、117か国で商品・サービスを提供しています。制御機器事業では、モノづくりを革新するオートメーション技術や製品群、顧客サポートの提供を通じ、豊かな社会づくりに貢献しています。詳細については、http://www.omron.co.jp/ をご参照ください。

◆スペシャルコンテンツ

https://www.fa.omron.co.jp/product/promotion/safety-controller-nx-sl5/index.html

◆商品情報ページ

https://www.fa.omron.co.jp/products/family/3719/

本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。

プレスリリース添付画像

①製品画像1

②システム構成

③ツール

④製品画像2

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