日本語の歴史の専門家が、さまざまな角度から漢字を論じる連続講座『古代日本と漢字』開講
2021年4月9日
公益財団法人 日本漢字能力検定協会
漢検 漢字博物館・図書館
漢検 漢字文化研究所(京都市東山区/所長:阿辻哲次)は、漢検 漢字博物館・図書館(以下 漢字ミュージアム)(京都市東山区/館長:髙坂節三)にて、連続講座「古代日本と漢字」を開講します。実施概要は、下記の通りです。
講座概要
【講座名】漢検 漢字文化研究所 連続講座シリーズ第7弾「古代日本と漢字」
【内 容】日本語は漢字と出会うことでどのような変化をとげてきたのでしょうか。
日本語と漢字との関わりについて、日本語の歴史の専門家に、さまざまな角度から論じていただきます。
【期 間】2021年4月17日(土)~9月11日(土)まで毎月開催
【場 所】漢字ミュージアム 1階 多目的室
【定 員】各回30名(申込先着順) ※後日有料配信あり
【申 込】電話075-757-8686(漢字ミュージアム)
【聴講料】一般:各回1,500円、学生:各回1,000円(漢字ミュージアムの入館料込み)
漢検 漢字文化研究所について
公益財団法人 日本漢字能力検定協会に所属する研究所。日本の漢字を日本文化の側面からつまびらかにする調査研究や、日本語教育、漢字教育、それぞれの検定・テストの質的向上、および漢検 漢字博物館・図書館の展示企画に資する調査研究を行います。
漢検 漢字文化研究所 所長:阿辻哲次(2017年6月就任)
1951年大阪府生まれ。 1980年京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。
静岡大学助教授、京都産業大学助教授を経て、京都大学大学院人間・環境学研究科教授。
文化庁文化審議会国語分科会漢字小委員会委員として2010年の常用漢字表改定に携わる。
専門は中国文化史、中国文字学。人間が何を使って、どのような素材の上に、どのような内容の文章
を書いてきたか、その歩みを中国と日本を舞台に考察する。
連続講座は今回がシリーズ第7弾で、外部講師による講座は1年ぶりの開催です。開催実績は以下の通り。
第1弾「漢字文化論」
第2弾「漢字との接触と受容-日本の中の漢字文化-」
第3弾「中国と日本の字書と辞書」
第4弾「明治150年と漢字」
第5弾「若手研究者からの発信―漢字研究の新展開」
第6弾「身近な漢字を考える」
https://www.kanjimuseum.kyoto/kouza/
講師写真 | 講座の日程とテーマ | 講師自己紹介 |
2021年4月17日(土)開講 古代の人々の言語生活
7~8世紀、漢字で日本語を「書きとめる」すべを知った人々が、生活の中で、どのように漢字とともにあったか、さまざまな場面を想像してみましょう。 |
乾 善彦
関西大学文学部 教授。専門は日本語文字・表記史。奈良県出身で、幼少期から古代に憧れ、漢字だけで日本語を書く所から出発し、現代の漢字仮名交りまでの流れを研究しています。 |
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2021年5月22日(土) 開講うたを漢字で書く うたを文字に書くことは、歌声から歌詞を取り出すことにはじまります。そして歌詞の言葉が漢字という彩りをまといます。その装いを楽しんでみましょう。 |
佐野 宏
京都大学国際高等教育院 教授。専門は上代文学・国語学。奈良県出身で、少年期から寺社に興味をもち、古代日本文学への関心からその当時の言語生活の研究を行っています。 |
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2021年6月13日(日)開講漢字から仮名へ -「えびフライ定食」の謎?- 「えびフライ定食」という言葉。三つの字種と語種を交える複雑さを生み出すに至った経緯について考えます。 |
山本 真吾
東京女子大学現代教養学部 教授。専門は、平安鎌倉時代語。広島大学大学院出身。三重大学助教授、白百合女子大学教授を経て現職。寺院の古文献を実地に調査して日本語の謎を解き明かします。 |
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2021年7月25日(日)開講漢文訓読が生んだ日本語 漢文訓読という漢文を直訳しながら解読していく習慣は日本語の姿を大きく変貌させました。漢文訓読から生まれた様々な日本語を紹介します。 |
ジスク・マシュー
東北大学大学院国際文化研究科 准教授。専門は日本語史。東北大学大学院出身。山形大学助教を経て現職。日本語と古代中国語を例に、二つの言語が接触するときにどのような影響を受けるかを研究しています。 |
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2021年8月21日(土)開講 国語辞書の誕生 -いろは引きの意味-
平安時代の日本人にとって「漢字を読むこと/書くこと」の苦労はどこにあったのか、当時の日本人が作成した辞書を見ながら考えます。 |
藤本 灯
京都府立大学文学部 准教授。「何らかの目的」によって言葉が「集められ、並べられている」ことに関心があり、日本の古い辞書の研究をしています。東京大学大学院出身。趣味はチェロ演奏。 |
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2021年9月11日(土)開講 節用集 -時空を超える文化の方舟-
漢字を引く辞書「節用集」は、漢字の方舟といえましょう。江戸時代に大発展した様子を御一緒に見てまいりましょう! |
佐藤 貴裕
岐阜大学教育学部 教授。国語学専攻。東北大学大学院出身、平成元年より岐阜大学に。多様な付録を備える節用集は文化の凝縮体です。さまざまな見方を許すところに魅力を感じます。 |
※開講時間は、各回とも14:00~15:30です。
※講師の所属は2021年3月現在のものです。
漢字ミュージアムは京都・祇園に2016年6月29日に開館した日本初の漢字に特化したミュージアムです。京都市元弥栄中学校跡地に建設され、ただ漢字を見るだけでなく、触れる・学ぶ・楽しむ展示を通して、いくつもの驚きや発見を生み出す体験型ミュージアムです。
アクセス:
◆京阪本線『祇園四条駅』徒歩5分
◆阪急京都線『京都河原町駅』徒歩8分
◆地下鉄東西線『東山駅』徒歩10分
◆京都市バス『祇園』下車すぐ
施設概要
【所在地】〒605-0074 京都市東山区祇園町南側551番地
【電話】075-757-8686
【FAX】075-531-0340
【WEBサイト】https://www.kanjimuseum.kyoto/
【入館料】大人800円 大学生・高校生500円 中学生・小学生300円 未就学児・障がい者 無料
【開館時間】 9:30~17:00 ※当面、平日は11:00、土日祝は9:30開館(いずれも16:30最終入館)
【休館日】月曜 ※当面、月曜・火曜休館(いずれも、休館日が祝日の場合は翌平日に振替)
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このプレスリリースを配信した企業・団体
- 名称 公益財団法人日本漢字能力検定協会
- 所在地 京都府
- 業種 教育サービス
- URL https://www.kanken.or.jp/
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