ペンが時刻を刻む「書き時計」を“からくり”で実現するムービーを公開

~複雑な動作を物理的なローテクノロジーで再現~

NEWS RELEASE

 

報道関係各位

 

2021年4月8日

 

 

  

 

株式会社角川アスキー総合研究所(本社:東京都文京区、代表取締役社長:加瀬典子)は4月7日、ウェブサイト「InnoUvators」にてデジタル技術を利用せず複雑な“からくり”で時刻を書き出す時計のムービー「からくり書き時計:The Self-Writing Clock」を公開しました。



既存の常識にとらわれず、独創的なことを考え、自ら実行する、異能なチャレンジを支援する「異能(Inno)vation」プログラムでは、毎年ICT分野における様々な技術課題への挑戦を広く募集し、その活動を支援しております。その一環として、複数言語に対応したウェブサイト「InnoUvators」において、本プログラムの卒業生たちが挑戦した画期的な技術を短時間のムービーで紹介したり、卒業生のプロフィールを掲載したりするなど、挑戦を続ける卒業生の今後の活躍につながる情報を随時発信しています。

 

■「InnoUvators」ウェブサイト

https://innouvators.com/ja/

 

 

CNCフライス(工作機械)によるパーツ切削の様子

 

 

CADで設計し、工作機でバーツを削り出す

 

将来を嘱望される若きアーティスト、鈴木完吾氏が取り組むのは“からくり”。鈴木氏が取り組む「書き時計」は、長針と短針が時刻を示すのではなく、1分ごとにペンが数字を書き換えていく時計です。

コンピューター制御であればさほど困難はないのかもしれませんが、それにあえてローテクノロジーで挑戦。古くから続く技術の保守になりがちな“からくり”に一石を投じ、同時にアナログ的な機械技術の発展に貢献します。正確に時を刻み、ペンで時刻を書き示すという複雑な動作をすべて物理的な機構(からくり)で実現する書き時計のパーツ点数は3200以上。厳密に設計され組み立てられた書き時計が動く様は、圧巻のひと言です。

鈴木氏はもともと大学時代に木製の「書き時計」を制作し、SNSを経由して世界的に話題を集めました。その後、大幅な小型化と動力の一元化に取り組むべく、令和元年の異能vationプログラムに「書き時計」を応募して、見事採択されました。

なお本ムービーは、国外の方にもわかりやすいように、英語のナレーションをつけて制作しておりますが、アスキーのYouTubeチャンネル(http://www.youtube.com/user/wamweb)では、日本語の字幕版を公開しています。そのため、日英いずれの言語でもお楽しみいただけます。

 

■からくり書き時計:The Self-Writing Clock

https://youtu.be/BKQw2o-qJiI(InnoUvatorsチャンネルにて公開)

https://youtu.be/L6XijnYxPRU(アスキーチャンネルにて公開:日本語字幕付)


 

■鈴木完吾(アーティスト)

1994年生まれ、宮城県刈田郡出身。宮城県立白石工業高等学校、東北芸術工科大学デザイン工学部プロダクトデザイン学科を卒業後、CAD(コンピューター利用設計システム)エンジニアとして就職。現在はフリーのアーティストとして活動中。

 

■異能(Inno)vationプログラム(https://www.inno.go.jp/

ICT(情報通信技術)分野において、破壊的価値を創造する、奇想天外でアンビシャスな技術課題への挑戦を支援する「破壊的な挑戦部門」。「ちょっとした、けれども未来がより良くなるような独自のアイデア」や「自分でも一番良い使い方がわからないけれど、こだわりの尖った技術やモノ」、「自らが発見した実現したい何か」などを表彰する「ジェネレーションアワード部門」にて、破壊的なイノベーションを生み出すような挑戦を支援するプログラムです。破壊的な挑戦部門では、各分野のトップランナーがスーパーバイザーとして関わってくださいます。現在は、プログラムのさらなる地球規模展開と海外企業とのマッチングを広げるための取り組みを開始しています。

 

 

 

■「InnoUvators」公式ウェブサイト ■「異能(Inno)vation」ウェブサイト

 

 

〒113-0024 東京都文京区西片1-17-8 KSビル2F

株式会社角川アスキー総合研究所内 異能vation事務局

(Tel:03-5840-7629、Mail:inno@lab-kadokawa.com)

本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。

プレスリリース添付画像

CADで設計し、工作機でバーツを削り出す

CNCフライス(工作機械)によるパーツ切削の様子

■「InnoUvators」公式ウェブサイト 

■「異能(Inno)vation」ウェブサイト

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