東京音楽大学中目黒・代官山キャンパス 2021年日本コンクリート工学会賞受賞

第61回BCS賞、2020年度グッドデザイン賞、第28回緑の環境プラン大賞に続き

2021/8/2 10:00

2021/08/02

東京音楽大学(TCM)

東京音楽大学中目黒・代官山キャンパス 2021年日本コンクリート工学会賞受賞第61回BCS賞、2020年度グッドデザイン賞、第28回緑の環境プラン大賞に続き

（学）東京音楽大学（理事長：丸山恵一郎）は、東京音楽大学中目黒・代官山キャンパス（東京都目黒区）において（株）日建設計（社長：大松敦）、戸田建設（株）（社長：大谷清介）との３者共同で、2021年日本コンクリート工学会賞（作品賞）を受賞しました。

　中目黒・代官山キャンパスは、「まちと協奏するみどりの中の音楽大学」をテーマに、これまで、第61回BCS賞や2020年度グッドデザイン賞、第28回緑の環境プラン大賞「おもてなしの庭」部門大賞など、数々の権威ある賞を受賞し高い評価を受けています。

　文化的・国際的な地域として知られる中目黒・代官山エリアに位置する本キャンパスは、「日本の新たな音楽文化の創造のための挑戦でもある」と鈴木勝利顧問（前理事長）が語ります。緑あふれる豊かな地に、優れた音響環境を誇るTCMホールや、練習に集中できる充実したレッスン室、練習室を完備したばかりでなく、地域一般の方に開放される「音楽の道」「オーケストラ広場」「学生と街のカフェ」を設け、ここでの学びが学生の感性を刺激し、豊かな音楽の創造につながるよう外装および内装の随所に創意工夫を施しました。

■　中目黒・代官山キャンパスで学ぶ学生の声

「音大生にとってレッスン室はもっとも重要な場所。響きがよく、理想的な環境の中でやる気が上昇します」（ピアノ学生）

「練習室の響きがとてもよくて、授業のない日も、キャンパスに来ることが増えました」（管打楽器学生）

「立地がすばらしく、地域住民の方と接する機会が増えて、『多くの方に音楽を楽しんでいただくためにはどうすべきか』を考えるようになり、意識が変わりました」（声楽学生）

　21世紀の都市型音楽大学を目指して、最先端の技術と設備を余すことなく投下した新キャンパスのいたるところに、学生たちへの熱い想いが込められています。

■　今回受賞したコンクリート工学会賞「作品賞」について

　コンクリート工学および技術の進歩・発展に顕著に貢献したと認められる作品に対して、授与されます。「作品賞」は、コンクリートで構成され、その美的価値や技術的価値、独創性および周辺環境との調和において、優れている作品の構築に貢献した事業者・設計者・施工者が表彰されます。２０２１年コンクリート工学会賞「作品賞」には、本作品を含め受賞作品３件が選ばれました。

　本校舎は、スリット状に開口部をランダムに設けたリズミカルな外観表現とした千鳥配置のRC耐震壁架構や、ガレリアの３層吹抜の凹凸杉板本実化粧型枠を採用した誘発目地なし大型RC耐震壁等、緑豊かな環境に調和したコンクリート表現と構造・施工技術を融合させた作品づくりが評価されました。

【受賞作品概要】

１.　　作品名：東京音楽大学中目黒・代官山キャンパス

２.　　所在地：東京都目黒区上目黒１－９－１

３.　　敷地面積： 8,538㎡

４.　　建築面積： 5,543㎡

５.　　延床面積：17,720㎡

６.　　構　　造：鉄筋コンクリート造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造　

７.　　階　　数：地上３階　地下１階　塔屋１階

８.　　建築主：学校法人　東京音楽大学

９.　　設計者：株式会社日建設計

　　　　　　：戸田建設株式会社