キャタラーの高性能電極触媒がトヨタ新型MIRAIに採用

燃料電池車の大幅な白金使用量低減に貢献

キャタラー

2021年8月31日

株式会社キャタラー

  キャタラーの高性能電極触媒がトヨタ新型MIRAIに採用 燃料電池車の大幅な白金使用量低減に貢献

 

自動車排ガス浄化触媒や、電動自動車用電極触媒の開発・生産を行っている、株式会社キャタラー(本社:静岡県掛川市、代表取締役社長:砂川博明、以下 キャタラー) は、2020年12月9日に発売されたトヨタ自動車株式会社の燃料電池車、新型「MIRAI」に電極触媒が継続して採用され、量産を開始した。

◇燃料電池の構造

近年、世界各国でカーボンニュートラルを推進する政策が打ち出され、実現に向け取り組みが加速している。水素は新たな資源として位置づけられ、多岐にわたる水素活用がカーボンニュートラル実現に重要な役割をもつ。カーボンニュートラルには、モビリティの CO2 削減が重要課題のひとつで、水素を燃料にした燃料電池車はゼロエミッションビークルとして必要不可欠なモビリティである。燃料電池車は、水素と空気中の酸素と化学反応させることで発電しモーターを駆動させるため、 CO 2 を排出せず、排出するのは水だけという次世代型エコカーです。電極触媒は、燃料電池の触媒層で水素と酸素の反応を促進させる重要な役割を果たしている材料である。

 

キャタラーとトヨタ自動車が共同で開発した新型「MIRAI」の電極触媒は、白金コバルト合金粒子(PtCo)をカーボン担体の細孔内に優先的に配置し、PtCoとアイオノマーとの接触を抑制することにより従来の電極触媒と比較して触媒性能を大幅に向上させることができた。これにより白金使用量を大幅に低減して燃料電池車両のコスト低減に貢献することができた。

本電極触媒は「自動車用高効率燃料電池触媒」として一般社団法人触媒工業協会より「令和3年度 触媒工業協会技術賞」を受賞した。

◇活性低下要因

◇電極触媒のPtCo粒子の担持位置(100万倍)

 

 

 

 電極触媒の生産は、2014年に発売された初代MIRAIから本社敷地内の専用工場で行っていた。新型「MIRAI」向けの生産は生産工程の短縮化や生産設備の自動化による少人化を進めつつ、同工場内で生産能力を約7倍に増強している。

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会社概要

( 会 社 名 ) 株式会社キャタラー

( 設   立 ) 1967年5月8日

( 本社所在地 ) 静岡県掛川市千浜7800

( 企 業HP ) https://www.cataler.co.jp/

 

新研究開発拠点の概要 

( 商   号 ) ARK Creation Centre (アーク・クリエイション・センター) 

( 所 在 地 ) 〒438-0112 静岡県磐田市下野部 1905-10

( アクセス ) 浜松浜北IC(新東名高速)より20分、遠州森町スマートIC(新東名高速)より10分

 

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