自動運転レベル4の実用化へ期待される車載LiDAR用途向けMEMSミラーのサンプル出荷を開始

YITOAマイクロテクノロジー MEMSミラー CG0006AR

2022年7月20日

 

自動運転レベル4の実用化へ期待される車載LiDAR用途向け

MEMSミラーのサンプル出荷を開始

 

YITOAマイクロテクノロジー MEMSミラー CG0006AR

 

 

YITOA(イトア)マイクロテクノロジー株式会社(本社:山梨県甲府市 社長:島村直良)は、自動運転レベル4の実用化に向け期待される車載LiDAR用途向けMEMSミラー(CG0006AR)を開発し、7月よりサンプル出荷を開始します。

MEMSミラーを使用したLiDARは、ソリッドステート方式と呼ばれ、従来のメカニカル方式のLiDARと比較して小型化、高信頼性化、低価格化が実現できるとされ、車載LiDARの普及に向け実用化が期待されています。

 

YITOAマイクロテクノロジーは、2011年よりMEMSの研究開発をすすめており、特定顧客向けにMEMSミラーの出荷実績があります。

今回のMEMSミラー CG0006ARは、当社独自の設計技術、自社製造ラインにより開発をすすめており、広く国内外の顧客に向け販売を計画しています。

 

また、ARグラスやHUD用途等向けに、更に小型化、小口径ミラー化した、MEMSミラーの開発も行っており、開発終了次第、順次サンプル出荷をしていく計画です。

                 

                 

(図)MEMSミラー CG0006AR

 

 

1.CG0006AR商品の特徴

 

車載LiDAR向け電磁誘導式MEMSミラー
ミラー径 φ4mm
2軸(X、Y軸)一体型
角度センサ、温度センサ内蔵
広FOVを実現 60 x 30°
パッケージサイズ 24 x 22 x 6,6 mm

 

 

2.商品化の狙い

自動運転の実現に向け、LiDAR(Light Detection And Ranging)と呼ばれる、光による検知と測距と呼ばれる機器の搭載が期待されています。LiDARは、レーザー光を照射しレーザー光が物体に当たって返ってくるまでの時間を計測することで、距離、方向、位置、形状などを測定します。

LiDARの普及に向けては多くの課題があり、従来の方式である機械的な回転型では、小型化、低価格化、高信頼性化が困難でした。

ソリッドステート方式と呼ばれるMEMSミラー方式を使用することにより、小型化、低コスト化、高信頼化が実現でき、LiDARの普及につながると期待されており、YITOAマイクロテクノロジーではMEMSミラーICの開発を行ってきました。

また近年普及が期待されているARスマートグラス、自動搬送車、ロボット、監視市場用途等でも、レーザー・ビーム・スキャニング(LBS)方式にはMEMSミラーが使用されるため、LiDAR用途向けより更に小型化、低コスト化したMEMSミラーICの開発も継続しています。

 

 

*脚注:YITOAマイクロテクノロジーは、旧名パイオニアマイクロテクノロジー株式会社で2020年に株主変更により社名変更しました。

 

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