シュナイダーエレクトリック、ハノーバーメッセでサステナブルなDXを推進するソリューションを加速
2023/4/17
シュナイダーエレクトリック
※本リリースは4月12日に ドイツ ハノーバーにて発表されたプレスリリースの抄訳です。
・エネルギー需要の課題解決に向けて、企業のネットゼロ目標を支援する技術を発表
・ETAPの新たな統合デジタルツインプラットフォームや、AVEVAの最先端産業ソフトウェアを披露
エネルギーマネジメントおよびオートメーションにおけるデジタルトランスフォーメーションのリーダーであるシュナイダーエレクトリックは、ハノーバーメッセ2023にて、新たなテクノロジーとソフトウェアソリューションを発表し、世界的な優先課題であるエネルギーや資源の課題、持続可能性に向けた業界企業の取り組みを支援します。
シュナイダーエレクトリック インダストリアルオートメーションのエグゼクティブバイスプレジデントであるBarbara Freiは次のように述べています。「私たちは、カーボンニュートラルを目指す世界的な動きが、短期的なエネルギー危機の緩和に繋がるという、歴史上非常にユニークな瞬間にいます。今、この課題に取り組むかつてない機会ですが、そのためには考え方の転換と適切なツールが必要です。私たちは、効率化とクリーンなエネルギーへの移行、この両方に取り組みながら、エネルギー投資の全体像を把握する必要があります。今回ハノーバーメッセで紹介するデジタル化、自動化、電化の技術は、私たちが直面している課題に対するソリューションが今ここに存在していることの証明です。」
ハノーバーメッセは、世界有数の産業見本市であり、今年4月17日から21日までドイツのハノーバーで開催されます。今回のハノーバーメッセでシュナイダーは、これまで展開してきたIoT対応のプラグアンドプレイなオープンプラットフォーム「EcoStruxure」を更に拡大し、産業界の効率化を加速するソリューションを披露します。
展示製品について:
エッジコントロール
EcoStruxure Automation Expert V23.0: EcoStruxure Automation Expertはオートメーション業界においてゲームチェンジャーとなり得る次世代のエンジニアリングプラットフォームです。ソフトウェア中心のアプローチを採用しており、様々なベンダーの製品やシステムを、優れたデザイン性と共通言語によって統合することで、よりオープンなシステム設計を構築することができます。主に以下3つの特長を備えています。
脱ハードウェア依存:特定ハードウェアに依存しないシステム構築を実現
IT/OTの簡単統合:IIoTやDXを推進
オブジェクト指向エンジニアリング:不要なタスクを削減し、大幅な工数削減を実現
今回、EcoStruxure Automation Expert のV23.0では、主に海水淡水化市場向けなどで使用されるソフトウェアベースの冗長化システムを提供できるようになりました。EcoStruxure Automation Expert のポートフォリオが更に拡張され、マシンオートメーション、プロセスオートメーション及びそのハイブリッドシステムに対して全体を統合できる単一の制御ソフトウェアプラットフォームとなっています。 V23.0 の新機能には、AVEVA System Platform との簡単統合機能が含まれており、既存のAVEVA製Industrial Graphicsを再利用することによるシステム設計の高速化や、手順自動化による運用効率の向上などが可能です。また新バージョンでは、EcoStruxure Automation Expert HMI とのマルチ OS の互換性がもたらされ、Windows に加えて Linux でも利用できるようになりました。これにより、ユーザーは互換性のあるすべてのオペレーティング システムで同様のオブジェクトを開発することができます。
アクシオナウォーターソリューションズ(Acciona Water Solutions)のAutomation, Systems & Process OptimizationマネージャーであるAlicia Pérez Ballester氏は次のように述べています。「EcoStruxure Automation Expert と PC ベースの高可用性ソリューションを組み合わせることで、自動化がよりソフトウェアベースになり、ハードウェアに依存しなくなる傾向が続いています。 このようなアプローチは、設計段階と運用中の両方で、私たちのプロジェクトに具体的な利益をもたらすことができます。」
コネクテッドプロダクト
モーターマネジメント: お客様の電気システムや生産プロセスをよりサステナブルなものにするモーターマネジメントソリューションを展示します。特に今回は新製品として、あらゆる条件下で機器を保護しながら1,000 以上の構成に対応でき、より迅速かつ柔軟な制御盤組立を可能にする新しい Spacial SFN 制御盤をブースにてご紹介します。この制御盤は脱炭素化された鋼材を使用しており、従来品よりもCO2排出量を35%削減しています。 また、一緒に展示する新しい Altivar ATV320 ソーラードライブは、オングリッドとオフグリッドの互換性を備えており、信頼性の高い電力供給を担保しながらCO2 を排出することのない環境に優しいポンプソリューションを提供します。新たに開発されたこれらのソリューションは高い堅牢性を持ち、モータースターターなど機器全体の50%以上の静荷重を削減します。
GM AirSeT Performance: 新しいAirSeTシリーズのソリューションで、シュナイダー エレクトリックは、有害な温室効果ガスであるSF6ガスを使用しない、サステナブルな SF6ガス不使用=SF6フリーのポートフォリオを拡張・強化します。このSF6フリーのプライマリースイッチギヤは、産業系のお客様の温室効果ガス削減への対処を支援するとともに、設備のガスリサイクルも不要になります。 GM AirSeT Performance は、SF6ガスを使わない純粋な空気による絶縁と、デジタルサービスを活用できる、シュナイダーエレクトリックのポートフォリオの中で最も強力かつレジリエントなプライマリー中圧スイッチギヤであり、様々なエネルギーインテンシブな重要インフラプロジェクトに適しています。
Easy UPS 3-Phase Modular (50-250kW/400V) – Uninterruptible Power Supply (UPS): この新しいソリューションは、システム規模に応じた投資の最適化が可能なPay-as-you-grow モデルの採用と、Smart Power Test (SPoT) モードを用いることで高価なロードバンク(負荷試験装置)が不要になることから、サイト受け入れテストのコストを削減し、設備投資の最適化に貢献します。 コンパクトな設計ながら、クラス最高レベルの電源保護と可用性を実現するライブスワップモジュールを備えた IEC 認定のモジュラーUPSは、中小規模のデータセンターや、ビジネスに不可欠な各種商用・産業用アプリケーションに最適です。
PowerLogic™ P7 Protection Relay: この次世代の電力保護および制御プラットフォームは、最も複雑で要求の厳しい高度な産業用アプリケーション向けに設計されており、運用効率、電力の可用性、および電力のセキュリティを最大化します。 製品ライフサイクルのすべての段階で複雑さを軽減する、改善されたデジタル エクスペリエンスを提供します。 パフォーマンスと柔軟性が向上し、仮想化に完全に対応する、モジュール式のサイバーセキュアで将来性のあるプラットフォームを提供します。適応すべきアプリケーションによる特定の要求に対しても、新しく設計されたアプリケーション指向のファームウェア、追加されたイーサネット通信モジュールや I/O ボードにより柔軟に対応できます。
アプリ、アナリティクス、サービス
ETAP(イータップ): 設計、エンジニアリングから運用とメンテナンスまで、完全な電気システムのライフサイクルを管理する、新しいデジタルツイン統合プラットフォーム。生産性、コラボレーション、効率を向上し、エネルギー移行を可能にします。
AVEVA(アヴィバ): シュナイダーエレクトリックが買収を完了し、独立した自律企業として運営されているAVEVA社より、企業がネットワーク接続された産業環境を通じてコラボレーションやイノベーション、そしてデータ共有を実現できる、非依存型のクラウド対応プラットフォームという、産業用ソフトウェアの新しいビジョンを提示します。 ハノーバーメッセのブースでは、AVEVA のデジタルツイン (産業用メタバースの基盤) がこのビジョンをどのように実現するかをご覧いただけます。資産の設計から最適化まで、AVEVA は効率と持続可能性を推進するために適切に管理された産業情報の価値を実証します。
サービス: シュナイダーエレクトリックの専門家とコンサルタントより、産業のDX推進を加速する新たなコンサルティングサービスなどを中心に、最新のサービスポートフォリオをご紹介します。サステナビリティの目標達成に向けた戦略についても議論し、企業の取り組みを支援するシュナイダーのソリューションや、より環境に優しい多様なエネルギーポートフォリオの利点についてご説明します。
シュナイダーエレクトリックのお客様向けセッション:
4月17日(月)
PM1:00(ヨーロッパ中央時間) – プレゼンテーション: 産業オートメーションにおける AI の真の価値
チーフAIオフィサーのPhilippe Rambachより、大規模な AI 技術活用を成功させるための戦略についてご紹介し、シュナイダーエレクトリックのお客様と自社の運用から産業オートメーションセクターの AI ユースケースを実演します。 データに基づく洞察が、効率と持続可能性の向上にどのようにつながるかをご覧ください。
イベント期間中のブース内イベント:
イノベーショントーク: 各種テーマの専門家と業界をリードする企業が、産業市場に影響を与えている最新トレンドや技術についてディスカッションを行います。
スマートファクトリー中継ツアー: 工場フロアからのライブストリームでシュナイダーエレクトリックのスマートファクトリーとサプライチェーンを見学いただけます。
ブースガイドツアー: 効果的なデジタルトランスフォーメーションとエネルギー効率の改善から、廃棄物の削減、持続可能性と収益性の両立のための方法を探る約45 分のブースツアーです。ツアーの中では、次世代のオートメーションとエネルギーマネジメントの技術や、ソフトウェアおよび IIoT統合の実践的なデモンストレーションを実施します。
期間中の全日程についてはこちら
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Schneider Electricについて
シュナイダーエレクトリックは、あらゆる人がエネルギーや資源を最大限活用することを可能にし、世界の進歩と持続可能性を同時に実現することを目指しています。私たちはこれを「Life Is On」と表現しています。
私たちの使命は、持続可能性と効率性を実現するためのデジタルパートナーになることです。
世界をリードするプロセス技術やエネルギー技術と、エンドポイントとクラウドをつなぐ製品、制御機器、ソフトウェアやサービスとを、ライフサイクル全体を通して統合し、その統合された管理を住宅、ビル、データセンター、インフラストラクチャ、各種産業に展開することでデジタルトランスフォーメーションを推進します。
私たちは、最もローカルなグローバル企業です。社会にとって意義深い目的を持ち、多様な意見を取り入れ自ら行動するという価値観を持って、オープンスタンダードとパートナーシップエコシステムの拡大に尽力します。
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このプレスリリースを配信した企業・団体
- 名称 シュナイダーエレクトリック株式会社
- 所在地 東京都
- 業種 精密機器
- URL https://www.schneider-electric.co.jp/ja/
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