日仏文化シンポジウム:アートと文化が歩む新たな道
2023/8/28
日仏文化シンポジウム事務局
本年10月3日(火)東京・上智大学にて、「日仏文化シンポジウム:アートと文化が歩む新たな道」を開催いたします。
1953年に締結された日仏文化協定70周年を記念して開催するこのシンポジウムは文化庁、フランス大使館/アンスティチュ・フランセ、日本経済新聞社の主催で開催します。その目的は、新しい時代が幕を開け、AIをはじめとする技術革新とその社会的、経済的、政治的影響によって従来の価値観や基準が覆されつつある今、アートと文化が直面している課題を検討し、社会におけるアートと文化の中心的な役割を共に再確認し、公共と民間の文化の活動主体が展開すべき新しい戦略を提起することにあります。
本シンポジウムは日仏の講演者の討議をもとに、アートと文化におけるデジタル技術の進歩と普及に関わる問題、そしてテクノロジーが文化遺産の活用にもたらす新たな可能性、さらに一層求められる社会的連帯の要請に応えて、市民コミュニティがどのような新しい形態で文化にアクセスできるかを考えます。
研究者、学識経験者、文化関連の起業家、アーティスト、公共組織の代表、市民社会の代表など、多様な分野の登壇者が議論を展開します。
基調講演とディスカッション、それに続く3つのラウンドテーブルには日仏15名の登壇者を予定しています。シンポジウムは終了後、アーカイブを配信予定です。
名 称 : 「日仏文化シンポジウム:アートと文化が歩む新たな道」
日 時 : 令和5年10月3日(火) 開場:10時
開演:10時30分~18時(予定)
会 場 : 上智大学 東京・四谷キャンパス 6号館ソフィアタワー101ホール
〒102-8554 東京都千代田区紀尾井町7-1
四ツ谷駅 徒歩5分
JR中央線 東京メトロ丸ノ内線・南北線 出口:麹町口・赤坂口
主 催 : 文化庁、フランス大使館/アンスティチュ・フランセ、日本経済新聞社
共 催 : 上智大学
協 賛 : 大日本印刷株式会社
協 力 : 株式会社伊藤園
言 語 : 日本語・フランス語(同時通訳付き)
席 数 : 500席
聴講料 : 無料
申込み締切り:9月20日(水)17時 *申込み多数の場合は抽選
公式サイト(申込み) https://culture2023.tokyo/
※シンポジウム終了後、上記サイトにてアーカイブ配信を予定しております。
連携事業 会場:国立西洋美術館(上野)
パリ ポンピドゥーセンター「キュビスムー美の革命展」 https://cubisme.exhn.jp
= 10月3日(火)プログラム 開場:10時 =
10時30分 |
ウエルカムメッセージ 曄道佳明 上智大学学長 日仏の政府代表によるご挨拶 文化庁長官 都倉俊一 / フランス文化省代表者 |
10時40分 |
基調講演 : 「アートと文化が歩む新たな道 、フランスと日本の展望」 内容 : 各登壇者による発言の後、ディスカッション
登壇者 : -ジュリー・ナルベ(仏) ポンピドゥーセンター事務総長 50周年を迎えるポンピドゥーセンターの経営改革を担う、新生ポンピドウーセンターの戦略リーダー。
-片岡真実(日) 国立アートリサーチセンター長、森美術館館長 本年春設立の国立アートリサーチセンターを担う。 これまでのミュージアムの在り方から新たなミュージアム像へ。アートの未来像は。
-ディスカッションモデレーター 小崎哲哉(日) 京都芸術大学大学院教授、文筆家、プロデューサー ウェブマガジン 『REALTOKYO』、アート雑誌『ART iT』を創刊 、 現在 『REALKYOTO FORUM』 編集長。 |
12時 |
休憩 |
13時30分 |
フォーラム 1 「クリエイション、アーティストと人工知能(AI)」 人工知能(AI)をはじめとする最新技術とクリエイティブ世界の新たな関係について、技術的、経済的な問いを超えて、社会におけるアートの位置づけと、創作活動におけるアーティストの位置づけについて展望します。AIはアーティストにとって単なるツールの1つなのでしょうか、それとも芸術的行為の概念をより根底から再定義するものなのでしょうか。
登壇者 : -グレゴリー・シャトンスキー(仏) アーティスト、研究者、教育者 フランスとカナダを拠点とするメディアアーティスト。 インターネットアートの先駆者であり、1994年にネットアーティスト集団Incidentを設立。
-福島真人(日) 東京大学大学院・情報学環教授 科学技術の現場と社会の諸要素との関係(政治、経済、アート等)を広く研究。
-セレナ・ヴィラタ(仏) AI研究者 フランス屈指のAI研究者であり、アートおよび文化におけるAI利用に関するフランス文化省の研究プロジェクトも担当。
-市原えつこ(日) メディアアーティスト、妄想インベンター 日本的な文化・習慣・信仰を独自の観点で読み解き、テクノロジーを用いて新しい切り口を示す作品を制作。
-モデレーター 德山拓一(日) 森美術館アソシエイト・キュレーター 「未来と芸術展」(2019年)、「地球がまわる音を聴く:パンデミック以降のウェルビーイング」(2022年)など多くの展覧会を担当。 |
14時50分 |
休憩 |
15時00分 |
フォーラム 2 「文化遺産と文化へのアクセス:最新技術がもたらすものとその課題」 技術革新により、空間と時間を問わず文化遺産にアクセスできるようになり、私たちは文化遺産との関係を考え直すことになりました。このことが市民と文化遺産の関係、そして文化遺産とその周辺環境との関係に与える影響にはどんなものがあるのでしょうか。鑑賞方法、そして文化遺産と文化へのアクセスの大衆化における課題とは何でしょうか。世界の文化のこの巨大なカタログに対し、文化の多様性をどう守ればよいのでしょうか。文化遺産とアートの関係は「体験」によるしかあり得ないのでしょうか。
登壇者 : -ソフィー・クルジャン(仏) 研究者、教育者、ネットワーク「Culture(s) de Mode」ディレクター メディア史博士。パリ・アメリカン大学助教授。準研究員を務める現代史研究所(IHTP/ CNRS(フランス国立科学研究センター))で研究セミナー「モードの文化と歴史」主宰。
-室田秀樹(日) 大日本印刷株式会社マーケティング本部文化事業ユニット ユニット長(兼)DNPアートコミュニケーションズ社長 先端技術やテクノロジーでアート、文化の新たなコンテンツを開発。
-カラ・レノン・カサノヴァ(仏) フランス国立図書館(BnF)メセナ部副部長、供託基金部長 企業との連携により、テクノロジーを使い、多くの文化遺産、書籍等を保存するだけでなく、「見せる」「体験してもらう」新たな図書館像を模索。
-ブルーノ・ドゥ・サ・モレイラ(仏) Histovery社 CEO AR(拡張現実)デジタルコンテンツの制作を専門とするスタートアップ。 デジタル技術を使って文化施設や博物館のコレクションを向上させるソリューションを設計・制作。
-モデレーター 落合陽一(日) メディアアーティスト 境界領域における物化や変換、質量への憧憬をモチーフに作品を展開しながら、幅広い領域で活躍 |
16時20分 |
休憩 |
16時30分 |
フォーラム 3 「拡張されたコミュニティ:社会的・技術的イノベーションはいかにして文化を享受する人々の層を広げることができるか」 近年の社会的、技術的イノベーションの数々は、芸術と個人のより水平な関係を通じて、文化とそれを享受する人々、さらにはコミュニティとの結びつきを再定義しています。イノベーションは、すべての人がアクセスでき、すべての人を念頭に置いて構築された文化を提供できるのでしょうか。コミュニティ、文化施設、アーティストの関係において、こうしたテクノロジーの進歩がもたらす課題とは?
登壇者 : -アンジェル・ドゥ・ランベルトリ(仏) 都市計画家、起業家 地理学者、都市計画家。 フランスで複数の主要文化施設を管理する、過渡期の都市計画の協同組合Plateau Urbain の開発ディレクター
-矢入郁子(日) 上智大学理工学部教授 人間の行動データや環境センシングデータなどのノイズの多い複雑な時系列データの深層学習モデルの開発。 社会のニーズやシーズをAI、社会的弱者、情報弱者、ユニバーサルデザインなど多角的な観点から研究。
-竹内春華(日) 山古志住民会議代表 人口800人の限界集落が「NFT」を発行する。 この「デジタルアートx電子住民票」としての「NFT」でコミュニティの再生を目指す。
-ジュスティーヌ・ロルカ(日) InCahoots CEO 障害者が、その受入れにまだ適応できていない文化遺産を訪問できるよう、360°テクノロジー(360ビデオ)で代替手段を提供。テクノロジーを文化とユニバーサル・アクセシビリティに役立てることを目指す。フランスで数々のスタートアップ表彰に輝く。
-モデレーター 保坂健二朗(日) 滋賀県立美術館館長 東京国立近代美術館を経て現職。 フランシス・ベーコン展等を手掛け、アール・ブリュットの研究等の傍ら、都市のヴィジョン、アート振興など多くの委員会の委員を務める。 |
17時50分 |
総括 小崎哲哉 京都芸術大学大学院教授、文筆家、プロデューサー |
18時00分 |
シンポジウム終了 |
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このプレスリリースを配信した企業・団体
- 名称 日仏文化シンポジウム事務局
- 所在地 東京都
- 業種 広告・広報
- URL https://culture2023.tokyo/