間違いがないようにチェックするのはもちろんですが、
万が一配信後に内容の誤りに気づいた場合、どのように対応すべきでしょうか。
今回はプレスリリース配信後の修正・訂正の方法について解説します。
目次
配信後に間違いを発見! どう対応する?
プレスリリースは企業や団体が公式に発表する文書です。
上場企業であれば株価に影響する可能性があり、中小企業や団体においても評価・評判に繋がる可能性があります。
もし、誤った情報のままプレスリリースを配信してしまった場合、その情報をもとにメディアが記事にすることもあれば、インターネット上に公開された情報を見た人が誤解してしまうこともあります。
配信後であったとしても、正確に情報を伝えるために、必ず正しい情報に訂正する必要があります。
ただし、訂正内容の重大性や配布・配信先、ウェブ上の掲載先がどこかによって、対応の仕方が異なります。
PRワイヤーで推奨している訂正時の対応
PRワイヤーでは誤りの重大さによって、訂正したプレスリリースを再度メディアに配信するか、ウェブ上のみを修正するかを判断しています。
例えば、下記のような重要事項が間違っていた場合には、重大な誤解や問題が発生する可能性が高いので、訂正したプレスリリースを再配信することを推奨しています。これを「訂正配信」と言います。
【リリースの重要事項】
●名称:製品名、サービス名、社名等
●金額:価格、実績数値など、リリース本題に関わる金額表示
●日付:製品発売日、イベント開催日
●場所:イベント、催しの開催場所
●人名:タレント、著名人、その他氏名
しかし、上記以外の誤字、脱字など、誤解の生じる可能性が低い間違いについては、再配信ではなく、ウェブ上の情報を修正するにとどめます。
重要事項に誤りがある場合は「訂正配信」
重要事項に誤りがある場合は、メディアに対してすぐに訂正を連絡する必要があります。
リリースを受け取ってすぐに記事にされた場合、特にウェブメディアは記事公開までのスピードが速いサイトもありますので、なるべく早いタイミングで訂正しなければなりません。
PRワイヤーには「訂正配信機能」(有料)という、訂正箇所と訂正された内容が明記されたリリースを再度同じ配信先に対して配信できる機能が装備されています。
訂正配信は下記の要素を記載して、会員専用サイトから操作することで実行できます。
【訂正配信時の記載事項】
①見出し・タイトルに「訂正配信」である旨の記載
②誤りがあった旨とお詫び
③訂正箇所
④正しく訂正したリリース全文
【訂正配信リリースのサンプル】
<訂正配信>
2018年12月1日、汐留食品は「株式会社汐留フーズグループ」に名称変更をし、
新たなスタートをきります。
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※○○月○○日○時に配信した本件リリースに誤りがございましたので、以下のとおり訂正し、再送させていただきます。
申し訳ございませんがご対応のほどよろしくお願い申し上げます。
<訂正箇所>本文第一段落目
(誤)2018年12月1日より『株式会社汐留フーズ』へ名称変更することといたしましたのでお知らせいたします。
(正)2018年12月1日より『株式会社汐留フーズグループ』へ名称変更することといたしましたのでお知らせいたします。
※以下、差し替え文
株式会社汐留食品(本社:東京都港区 代表取締役社長:XXXXX)は、2018年12月1日より『株式会社汐留フーズグループ』へ名称変更することといたしましたのでお知らせいたします。
(以下省略)
訂正配信機能を使用すると、誤ったリリースの掲載されたPRワイヤーのウェブサイト、および転載された提携メディアサイトの当該ページが自動で削除され、訂正配信した際の内容が新たに掲載されます。
PRワイヤーのウェブサイトには、一般公開している「オープンサイト」と、配信先メディアのみが閲覧できる「プレスサイト」があり、それぞれ原稿を書き分けることができます。
オープンサイトには訂正後の正しいリリースを、プレスサイトには訂正箇所を記載した文面を掲載するなど、閲覧対象ごとに内容を分けることもできます。
重要事項以外の誤字・脱字などは「ウェブ修正」
訂正箇所が重要事項ではない誤字・脱字などについては、PRワイヤーのウェブサイト上の表示を修正します。
記者が記事に編集する際、読めば誤りだと分かるような誤字・脱字の場合、再度プレスリリースが配信されるほうが、受信側の負担が大きく、迷惑になる可能性が高いからです。
ウェブ上は特に削除をしない限り、様々なところで引用・転載などもされる可能性がありますので、正しい文章に修正しておいたほうが良いでしょう。
PRワイヤーのウェブサイトを修正すれば、提携メディアの掲載も自動的にその修正が反映されます。
それでも間違えないほうが良いに決まっています
PRワイヤーでは万が一に備えて「訂正配信」の機能を装備していますが、何度も訂正配信してしまうとメディアから「間違いばかりで取り上げにくい」という印象を持たれてしまいます。
PRワイヤーの会員専用サイトでは、配信前のプレビュー画面を、メール・FAX・オープンサイト・プレスサイトの4種類用意しています。配信前に必ずプレビューして、間違いがないかどうか、十分に確認してください。
また、配信メールをテスト送信できる機能もありますので、ダブルチェックをするなど、正確な情報発信を心がけ、広報の信頼度アップを目指しましょう。