【海外リサーチ】中国清明節、訪日中国人花見に関する報道、新浪微博(シナウェイボー)書き込み調査

ホットリンク

株式会社ホットリンクと普千(上海)商務諮訊有限公司では、中国本土で話題になっている事件・社会現象等を「新浪微博(シナウェイボー)」データより分析し、中国に進出している日系企業に向けてお届けします。

2015年4月23日(木)

株式会社ホットリンク

【海外リサーチ】中国清明節、訪日中国人花見に関する報道、新浪微博(シナウェイボー)書き込み調査

株式会社ホットリンクと普千(上海)商務諮訊有限公司では、中国本土で話題になっている事件・社会現象等を「新浪微博(シナウェイボー)」データより分析し、中国に進出している日系企業に向けてお届けします。

中国の清明節、日本の桜の名所が中国人で溢れかえる

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4月4日‐6日は、中国では清明節という日本ではお盆にあたる休日です。前回の春節に続き、今回も多くの中国人が日本を訪れました。訪日中国人の日本旅行のお目当ては何と言ってもショッピングですが、4月の頭の連休ということで、桜のお花見も大人気となったようです。日本の桜の名所が中国人観光客でごった返すという内容は、日中のメディアで大きく取り上げられ、日本の桜とお花見は訪日中国人に大人気のイベントになっています。

日本は桜の季節、訪日中国人の数は35万人の予想

http://news.hexun.com/2015-04-16/175010697.html

中国人訪日観光、通年化の兆し 花見時期 春節並み

http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM10H88_Q5A410C1FF1000/

記事のピークは清明節が終了した翌日の7日になっています。これは日本に花見目当ての中国人が大量に押し寄せたという話題が中国のメディアでも大きく取り上げられ、その記事が更に多数のメディアに転載されたことが要因です。

中国人旅行客桜をみに日本へ行くも、みえるのは人の海のみ

http://life.china.com.cn/2015-04/07/content_35257374.htm

逆に、口コミのピークは4月3日で、日本へ桜をみにいくことを新浪微博(シナウェイボー)に書き込むユーザーが増加したことが要因と考えられます。その後、桜の花見に関する書き込みは9日ごろまで露出が続き、その後次第に件数が減少しています。本来ならば実際に花見をしてその写真をアップすることを考えると、清明節期間の書き込み件数が増加してもおかしくないはずですが、記事や書き込み内容等をみると、各地とも人でごった返していたこともあり、新浪微博(シナウェイボー)にアップして自慢できるほど良い写真が撮れなかったという可能性があり、結果として出発前の期待の書き込みが連休期間を上回ったのではないかと思います。

中国人観光客、日本へ大挙して花見に押し寄せる

http://www.china.com.cn/v/news/2015-04/07/content_35253491.htm

日本の桜と花見に関する書き込み

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●主な書き込みピックアップ(日本語訳)

・日本桜花見の旅まであとわずか、毎日夜寝る前に自己催眠「買いすぎるな、買いすぎるな

 ・・・・・・・・・我慢我慢」

・みんな!日本へ花見に行ったか?桜は良い物だぞ。

・今年は日本へ桜をみに行く中国人が異常に多いらしい、よかった去年行っといて。

・旅行だ旅行だ、日本で桜、日本のタクシーは高いなあ。

・ここ数日は京都の清水寺だけじゃなくて、兵庫県の姫路城も中国人に包囲されているぞ。

・日本の医学学会に参加するためにホテル取ろうとしたら、花見目当ての中国人が多すぎて

部屋がまったく取れません・・・

・これだけ人で溢れかえっていると、桜じゃなくて中国人をみにいったようなものだね。

・海南島でバカンスか日本で桜か迷ったけど、日本でお花見に決定!

日本で桜をみることができて大満足という書き込みもありますが、中国人観光客の予想以上の多さに不満という声もみられました。桜の名所が中国人でごったがえすという報道に対しても、桜ではなくて中国人をみにいったというようなものだ等の観光客を揶揄する書き込みも多く、中には、「桜の名所は免税店より数が少ないから中国人で溢れかえるのは当たり前、押し寄せるってわかっているならみんなちょっとは考えようよ」というような冷静な分析もあり、全体的に桜をみるために日本に押し寄せる中国人観光客に対する意見が目立つというが今回の清明節の訪日中国人に関する露出の特徴です。

訪日中国人はどこで桜をみたのか

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新浪微博(シナウェイボー)上で桜の花見について書き込みを行っているユーザーがどこで桜をみていたかをカウントすると以下のようになります。

データ出所:新浪微博(シナウェイボー)の日本での桜の花見に関する書き込みの中で地名が

露出しているツイートをカウントして整理(2015年4月1日‐19日)

やはり東京都が1位になっていますが、それほど大きな差がなく、京都府、大坂府が続いています。東京都は、千鳥ヶ淵、目黒川、上野公園、新宿御苑、井の頭公園等からの書き込みがみられました。第2位の京都府は、祇園、嵐山、鴨川、二条城、平野神社、原谷苑、第3位の大阪府は大阪城、天王寺、天満橋等、国内の主要な桜の名所からツイートが発信されていることがわかります。

※その他露出したスポット:北海道:ひがしもこと芝桜公園、松前公園、青森県:弘前城

茨城県:水戸市三ノ丸、埼玉県:荒川、千葉県:茂原公園、神奈川県:箱根早川町、愛知県:名古屋城、五条川、三重県:宇治橋、兵庫県:竹田城、宝塚、奈良県:吉野山、東大寺、金峰山寺、興福寺、春日大社、福岡県:東長寺、太宰府天満宮

まとめ

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訪日中国人と言えば爆買いがよくクローズアップされますが、近年は買い物だけでなく、桜、雪、温泉、お寺等、自然や日本文化に触れることを目的としている中国人観光客も増加しつつあります。新浪微博(シナウェイボー)の書き込みにみられた冷静な分析「桜の名所は免税店より数が少ないから中国人で溢れかえるのは当たり前、押し寄せるってわかっているならみんなちょっとは考えようよ」ではないですが、訪日中国人の数が更に増え、買い物以外のレジャーを楽しむようになれば今回の桜の名所が中国人で溢れかえるというような事態は各地で頻繁に発生することが予想されますし、そうした事態に対応できるように今から準備をしておくことは今後更に多くの訪日中国人を受け入れ、ビジネスを拡大していくうえでも非常に重要なことではないかと思います。

以上

■株式会社ホットリンクについて(http://www.hottolink.co.jp/

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ホットリンクは、ソーシャル・ビッグデータを分析・加工し、ビジネスへの有効活用を支援するクラウドプラットフォームベンダーです。大量のソーシャル・ビッグデータで風評をモニタリングする「e-mining」、及び、リアルタイムに検索・分析が可能な「クチコミ@係長」を、現在まで累計1600 社以上に提供してまいりました。また同様に、ソーシャル・ビッグデータおよび、感情/属性分析エンジンを、API を通じてサードパーティ向けに提供しています。また、2013年 6月より金融分野では、日本企業初のBloomberg 利用者向け金融ビッグデータ分析ツールを提供しています。

■普千(上海)商務諮訊有限公司について

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2001年設立。日系広告会社、PR会社、ナショナルクライアントを中心に、中国市場で展開企業、ブランド、商品の広告、記事、口コミ情報の統合的モニタリングを行い、収集したデータをもとに、データ分析、レポート作成、マーケティング戦略、PR戦略、WEB戦略、コミュニケーション戦略コンサルティングサービス等を提供。運用する広告、記事、口コミデータベースは業界最大規模。

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日本での桜の花見に関する報道と新浪ウェイボー露出件数推移

日本での桜の花見に関する報道と新浪ウェイボー露出件数推移

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