東日本大震災から7年。 クウェート国支援の修学基金で医師を目指す学生が大使へ思いを伝える。

日本赤十字社

東日本大震災時のクウェート国支援により、宮城県では東北医科薬科大学に「クウェート国友好医学生修学基金」が設立。基金により学ぶ医師の卵、吉村拓人さんは願いかなって、駐日クウェート国大使館の大使に面会。

2018年3月9日

日本赤十字社

東日本大震災から7年。

クウェート国から贈られた約400億円の支援。

修学基金で被災地の医師を目指す学生が、大使へ思いを伝える。

東日本大震災からもうすぐ7年。震災時にクウェート国から約400億円もの支援が被災地に寄せられたことをご存知ですか?

その支援により、宮城県では東北医科薬科大学に「クウェート国友好医学生修学基金」が設立されました。基金により学ぶ医師の卵、吉村拓人さん(同大学1年)は、クウェートの方にいつか一言お礼を伝えたいと願っていました。2月26日、その夢がかなう日がやってきました。東京にて急きょ、駐日クウェート国大使館のアブドル・ラーマン・アル・オテイビ大使に面会できることになったのです。握手を交わすオテイビ大使と吉村さん

 宮城県から上京した吉村さんは、「クウェート国に心から感謝しています。日々しっかりと学んで、将来、被災地の皆さんのために貢献することはもちろん、海外にも行き、支援してくれた世界中の人に恩返ししたい」と、少し緊張した面持ちで伝えました。

 オテイビ大使は、「70、80年代にクウェートのインフラ整備に日本人が力を貸してくれたことをクウェート人は皆知っています。私たちは皆さんの真の友人であることを忘れないでほしい」と述べ、また、吉村さんの思いを聞いて、「将来がとても楽しみです。5年後の卒業時にまたお会いしたい」と語り、握手を交わしました。

 クウェート国は、2011年東日本大震災直後に原油500万バレルを日本政府に寄贈。約400億円にあたるこの支援金は、日本赤十字社を通じて、被災3県に配分されました。宮城県では、「クウェート国友好医学生修学基金」を設置して、現在、吉村さんを含む、60人が被災地での医師を目指して学んでいます。

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握手を交わすオテイビ大使と吉村さん

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