AIによる桜の開花・満開予想モデルを大幅に改良~気象予報士による開花予想との精度を比較~

2019年3月4日

AIによる桜の開花・満開予想モデルを大幅に改良

気象予報士による開花予想との精度を比較

株式会社島津製作所100%出資のグループ会社である株式会社島津ビジネスシステムズ(社長:三添忠司、本社:京都市中京区西ノ京桑原町1)は、当社が運営する気象情報Webサイト「お天気☆JAPAN」(http://www.otenki.jp/sp/)上で無料提供している、AI(人工知能)を用いた桜の開花・満開予想サービス「AIさくら予想」について、昨シーズンまで使用していたAIの予想モデルを大幅に改良し、3月1日から運用と予想の公開を開始しました。

また、AIを用いない従来手法で気象予報士が行った開花予想も同日公表し、4月5日に「AIさくら予想」との精度比較を行います。

■ 「AIさくら予想」について

「AIさくら予想」は、桜の開花や気象などに関するビッグデータをAIに学習させることで、「咲き始め(開花)」から「終わり」まで6段階の状態を予想するサービスです。当社は、2018年3月からAIによる桜の開花・満開予想を開始しましたが、2018年の桜の開花予想においては、±2日以内の適中率が31%と、AIを用いずに従来手法で気象予報士が導き出した予想の適中率37%(2010~2017の平均値)を下回る結果となりました。そこで当社は、桜の予想モデルの大幅改良しました。

 2018年の開花予想は、従来から使用していた開花式に当てはめるパラメータをAIが修正する手法で行いました。それに対し、2019年の開花予想は、桜の「休眠」、「休眠解除」、「花芽発育」の各ステージと、気温をはじめとする気象の変化パターンの関係をAIに学習させる新しい手法を導入しました。

 改良後のAIモデルで2018年の開花を予想させた結果、±2日以内の適中率は60%となり、従来の予想から29ポイントの精度向上を達成しました。実用レベルの精度を実現したことから、3月1日より改良版の「AIさくら予想2019」の運用と予想の公開を開始しました。

また、AIさくら予想の発表に合わせて、北海道、奄美沖縄地方を除いた各都道府県の桜の標本木45ヵ所を対象とする、気象予報士によるAIを使用しない従来手法での開花予想も発表し、改良版「AIさくら予想」との精度比較を実施します。結果は、4月5日に「お天気JAPAN上」で発表する予定です。

■ 2019年の開花予想

AIによる予想では、2019年は、全国的に桜の開花が早めとなり、平年より1週間程度早く開花する場所もある見込みです。各地の開花は、東京が3月20日(平年より6日早い)、名古屋が3月20日(平年より6日早い)、大阪が3月25日(平年より3日早い)、京都が3月23日(平年より5日早い)、最も開花が早いのは高知と熊本で3月17日、最も開花が遅いのは青森で4月26日と予想しています。

一方、気象予報士による従来手法の開花予想では、全体的に「AIさくら予想」よりも早く開花する地点が多く、平年と比べて1週間程度早い開花を予想しています。各地の開花は、東京が3月23日(平年より3日早い)、名古屋が3月21日(平年より5日早い)、大阪が3月20日(平年より8日早い)、京都が3月21日(平年より7日早い)、最も開花が早いのは宮崎で3月16日、最も開花が遅いのは青森で4月22日と予想しています。

※全地点の開花・満開予想は『お天気☆JAPAN』、または添付pdfファイルをご参照ください。

 「日本さくら名所100選」の開花・満開予想も、『お天気☆JAPAN』で無料公開しています。

本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。

プレスリリース添付画像

AIさくら予想開花予想マップ(2019.3.1時点)

気象予報士開花予想マップ(2019.3.1発表)

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