美白成分開発のパイオニア 【三省製薬 News Letter】
2020年2月3日
三省製薬株式会社
< 美白成分開発のパイオニア 三省製薬 News Letter >
◆「乳香」から美白新成分を開発。20年かけて最適濃度を抽出。
◆福岡県産の竹から美白成分抽出に初成功、放置竹林対策にも。
美容成分の開発・製造・販売とオリジナル通販化粧品ブランド「デルメッド」を展開する三省(さんしょう)製薬株式会社(本社:福岡県大野城市 代表取締役社長:陣内宏行)では、当社の企業・事業動向やトピックスをニュースレターとして定期的に発信して参ります。
1988年、「コウジ酸」で美白有効成分の認証を国内で初めて取得した当社の最大の強みは、美容成分の開発段階から自社で取り組むことができる点です。さらに、最適な配合と製剤による製品化・生産・販売・お客様サポートまで一貫して自社で取り組む体制を敷いています。これを「バリューチェーン」として機能させ、ユニークなビジネスモデルを実現しています。
2020年より、当社の未来ビジョンにもとづいたコンセプト「よりよい成分、よりよい化粧品4.0」のもとで、「エコ・エシカル・サステナビリティ」の概念を取り入れたものづくりに挑戦しています。
CONTENTS
【1】 「乳香」から美白新成分開発。20年かけて最適濃度の抽出に成功!
【2】 福岡県八女産の竹から美白成分抽出に初めて成功。
竹の100%リサイクル実現と放置竹林対策に貢献。
【3】 令和元年台風第19号災害義援金に寄付をしました。
【4】 テニスを楽しむ女性のお肌をサポートしたい。
第5回デルメッド・ウィメンズ テニストーナメントを開催。
【1】 アロマで知られる「乳香」から美白新成分を開発。
20年かけて最適濃度の抽出に成功!
当社の素材開発部門は、常に自然由来の美容成分を探求しており、これまでに120種の成分を開発してきました。美容成分のB2B販売、美容成分を活用したOEM・ODMでの化粧品開発・製造、オリジナル通販化粧品ブランド「デルメッド」でのB2C販売と幅広い事業展開をしています。
新成分「フランカブランカ」、「ツバキ種子エキス」を配合した
「デルメッド ナイトリッチ」をリニューアル発売
昨年は、美白と肌のハリ・弾力への効果が期待される新成分「フランカブランカ」と、肌のターンオーバー促進が期待される新成分「ツバキ種子エキス」の開発に成功しました。
まずは2020年1月7日、「デルメッド」より、これらを配合した美容液「ナイトリッチ」のリニューアル商品として新発売しました。早くもお客様からは「翌日の肌がツルツルになる」、「香りにも癒される」など好評をいただいています。
「デルメッド ナイトリッチ」(医薬部外品)
30ml 10,000円(税抜)
新成分「フランカブランカ」は、ムクロジ目カンラン科ボスウェリア属の樹木から採取される固形の樹脂「乳香(にゅうこう)」から、独自技術により抽出した美容成分で、医薬部外品に配合可能な成分として厚労省の認可も受けています。
乳香は古代エジプトやキリスト教の儀式で瞑想を助けるアロマとして用いられ、イエス・キリストの誕生時の3つの贈り物のうちの1つといわれています。中国医学やアーユルヴェーダでは抗炎症薬として利用されるなど、神秘性と実用性をあわせもつ自然由来の樹脂であることから着目し、1997年より研究開発がスタートしました。
乳香
実は研究開発をスタートした時点では、約200種類の植物由来の素材を候補としていました。インドネシアの伝統医学で使われているジャムウという民間療法にヒントを得て、乳香を含む数多くの薬用植物を対象に研究を始めました。そこで美容成分として成立する素材かどうかをスクリーニング(選別)する作業を進め、乳香にターゲットを絞っていきました。
最も苦心した「最適濃度」での抽出
乳香に焦点を当てて研究を進めたものの、開発成果がでるまでは苦労の連続でした。最も苦心したのは、「狙った成分だけを最適な濃度で抽出する」ことでした。
植物由来の抽出成分には、自然界の恵みであるが故に、いろいろな成分が混在しています。乳香の樹液にも、美白効果が期待される成分もあれば、そうではない成分も混じっていました。そこから美白効果が期待される成分だけを抽出するためには、乳香という物質を溶かす溶媒を何にするか、どのくらいの温度で溶かして抽出するか等、様々な実験を繰り返し、最適な条件を見つけることが必要となります。
諦めずに地道な実験を重ねた結果、狙った美容成分(フランカブランカ)の最適濃度での抽出条件の設定に成功しました。「フランカブランカ」の扱いの”コツ”を得て、ヒト試験を含む様々な試行錯誤を経て、「フランカブランカ」には美白と肌のハリ・弾力をサポートする効果が期待されることをつきとめました。さらに、真皮の元となるコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を生み出す線維芽(せんいが)細胞増殖作用も期待できることがわかりました。「フランカブランカ」という美容成分として製品化に至るまで約20年。当社の研究員たちが諦めずに真摯に取り組んだ努力が実を結びました。
三次元培養皮膚モデルを用いて、メラニン産生抑制作用を確認(当社調べ)
また、もう1つの新成分「ツバキ種子エキス」は、長崎県五島に自生する無農薬のツバキの種子から抽出したエキスです。細胞を用いた実験により、線維芽細胞と、肌のバリア機能や保湿機能をもつ角化細胞の増殖促進、つまり肌のターンオーバーの促進が期待できることがわかりました。当成分は開発から2年を経ての製品化となりました。
「フランカブランカ」と「ツバキ種子エキス」は、最適な処方で配合した美容液「デルメッド ナイトリッチ」としての展開に加え、今後は美容成分としてのB2B販売にも取り組んでいきます。
※ OEM:当社が製造メーカーとして、他社ブランド製品の製造を受託する事業。
ODM:商品企画の段階から他社ブランド製品の製造までを受託する事業。
【2】 福岡県八女産の竹から美白成分抽出に初めて成功。
竹の100%リサイクル実現と放置竹林対策に貢献。
当社は福岡県、九州大学との産官学連携プロジェクトとして、福岡県八女産の竹から抽出した、日本で初めての美容成分「竹幹表皮(たけみきひょうひ)エキス」(特許出願済み)を配合した美白化粧品「yameKAGUYA」シリーズの展開を昨年よりスタートしました。
福岡県の特産品販売サイト「よかもん市場」(https://www.yokamon.jp/)や福岡県内の化粧品店、太宰府市内のアンテナショップなどで販売しており、竹から化粧品ができる意外性や、環境に配慮した製品特長に注目が集まっています。
「竹幹表皮エキス」は、食品用のタケノコを採るために無農薬栽培されている5年生の竹を用い、その表皮を手作業で削りとったものから当社の独自技術により抽出した美容成分です。化粧品原料としての品質と有効性確保のためには、竹の内側まで削り取らず、緑の表皮部分だけをごく薄く削り取る必要があります。繊細な作業のため、あえて機械化せず、人の手で削り取っています。カンナを使うと竹の内側まで削れてしまうため、試行錯誤の末、輪型の金具を特注し、竹の丸みにあわせて湾曲させながら、匠の技で削り取っています。竹1本から薄く削り取れる表皮はわずか300g、そこから美容成分「竹幹表皮エキス」になるのはわずか10分の1という希少な素材です。
手作業で竹の表皮を削り取る
幹表皮を採取した後の竹は粉砕して処理し、肥料として竹林に返しているため、この取り組みは竹の100%リサイクルを実現しています。
また、福岡県八女市は、日本一のタケノコ生産量を誇りますが、後継者不足などにより放置された竹林が多く、浸食被害、森林の保水量低下による災害への影響が深刻な問題となっていました。そのため、「yameKAGUYA」の売り上げの一部を寄付し、森林保全、竹林整備にも役立てていく計画です。
放置竹林対策にも貢献
当社は2020年より、新コンセプト「よりよい成分、よりよい化粧品4.0」のもと、「エシカル、エコ、サステナビリティ」の概念を取り入れたものづくりをスタートさせています。この「yameKAGUYA」の取り組みは、その具現化の第一弾となります。
きっかけは、地域特産品の活用で地域に貢献したいとの思い
従来より、当社社長の陣内宏行は、地元の特産品を活用した美容成分の開発・化粧品づくりを通して地域社会に貢献したいとの思いを強く抱いていました。そのような折に相談した福岡県から、「是非、竹に取り組んでほしい」との要望を受けると同時に、全国的に放置竹林が問題になっていることを認識しました。当社の取り組みが、地域活性化のみならず、環境保全にも貢献できるのではないかと考え、2017年、ご縁をいただいた九州大学(農学研究院森林圏環境資源科学研究分野)とのプロジェクトがスタートしました。
九州大学の研究により、竹の表皮には美白成分が含まれることは分かっていましたが、成分の抽出には至っていませんでした。そこで当社は、竹の表皮から美白成分を含むエキスを抽出する作業と、それを化粧品原料として事業化する役割を担いました。
素材開発部(当時)の熊谷健太研究員が中心となり、種々の抽出条件を試して試行錯誤を続けました。当初は有効性を確保できる抽出条件がなかなか見いだせず、大変苦労しましたが、同部の他メンバーもサポートすることにより、有効性を損なわずに化粧品原料として市販できる美容成分「竹幹表皮エキス」を日本で初めて完成することができました。
化粧品原料の開発に1年、化粧品の開発に1年をかけ、わずか2年で「yame KAGUYA」シリーズとして4商品(フェイスウォッシュ、フェイシャルエッセンス、ボディソープ、ボディローション)を開発し、販売開始に至りました。
「yameKAGUYA」シリーズ
全品、無香料・無着色、パラベン・シリコン・合成酸化防止剤(BHT)フリー。
〇フェイスウォッシュ 100g(税込 1,980円)
〇フェイシャルエッセンス 80ml(税込 3,520円)
〇ボディソープ 400ml (税込 2,750円)
〇ボディローション 150ml (税込 2,750円)
※「よかもん市場」(https://www.yokamon.jp/)では送料別途。
WEBサイト「よかもん市場」
【3】 令和元年台風第19号災害義援金に寄付しました。
昨年10月の令和元年台風第19号と大雨に伴う災害により、日本各地に甚大な被害が生じました。この災害で被災された方々に少しでもお役に立ちたいとの思いから、2019年12月、「令和元年台風第19号災害義援金」として日本赤十字社を通して100万円を寄付しました。
当社は福岡県大野城市に本社を構え、佐賀県鳥栖市に自社工場を配しています。地域社会とのかかわりを大切にしつつ、社会や環境にも貢献できるよう、SDGsも意識した取り組みを推進しています。
【4】 テニスを楽しむ女性のお肌をサポートしたい。
第5回デルメッド・ウィメンズ テニストーナメントを開催。
当社は2015年より、「日本女子テニス連盟 福岡支部」が主催するアマチュア・テニストーナメントに特別協賛し、オリジナル化粧品通販ブランド「デルメッド」を冠した「デルメッド ウィメンズ テニストーナメント」を毎年開催しています。
デルメッド ウィメンズ テニストーナメント
今では福岡県内で最大規模のアマチュア・テニストーナメントに成長し、2019年12月には第5回を開催しました。大会は4日間にわたって行われ、オープンの部、初中級の部、50歳以上の部、60歳以上の部、70歳以上の部、それぞれにおいてトーナメント形式で順位を決定しています。テニス経験や年齢にかかわらず、テニスが好きな方であればどなたでも気軽に参加いただけるトーナメントとして、地元に根付いています。
テニスを楽しむ際、気になるのはシミやシワなど肌老化の一番の原因とされる紫外線です。そこで当社は、美白有効成分第1号の承認を得た「コウジ酸」をはじめ、自社開発の美容成分を最適に配合、製剤したオリジナルブランド「デルメッド」の商品を参加者の方々に提供しています。今後も、テニスを楽しむ方々の美白をサポートしていきたいと考えています。
デルメッド商品
三省製薬株式会社 会社概要
■社 名 三省製薬株式会社(Sansho Pharmaceutical Co.,Ltd.)
■創 業 1960年3月
■代表取締役社長 陣内 宏行
■資本金 8,767万円
■売上高 28億5,590万円 (2019年3月期現在)
■事業所 本社
〒816-8550 福岡県大野城市大池2丁目26番7号
鳥栖工場(化粧品GMP適合工場)
〒841-0048 佐賀県鳥栖市藤木町5番1
■事業内容 化粧品原料の開発、製造、販売
医薬部外品・化粧品の開発、製造、販売(通信販売・OEM)
■社員数 140人(パート社員含む)
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このプレスリリースを配信した企業・団体
- 名称 三省製薬株式会社
- 所在地 福岡県
- 業種 化学
- URL https://www.sansho-pharma.com/