『平和のバトン』が日本子どもの本研究会の第4回「作品賞」受賞

KUMON

2020年8月3日

株式会社 くもん出版

高校生たちの平和への取り組みを追った『平和のバトン』が

日本子どもの本研究会の第4回「作品賞」に選ばれました!

くもん出版(代表取締役社長 志村直人)が、2019年6月17日に刊行した児童書『平和のバトン 広島の高校生たちが描いた8月6日の記憶』が、日本子どもの本研究会の第4回「作品賞」に選ばれました。原爆を、戦争を忘れないために、広島市立基町高校で美術を学ぶ高校生たちが、被爆証言者の記憶を一枚絵にして記録する「次世代と描く原爆の絵」プロジェクト。本書は、プロジェクトにおける高校生の取り組み、被爆証言者との対話、制作で得られた気づきを紹介し、次世代の子どもたちに「戦争を知り、考える場」を提供するノンフィクションです。

■「読者の想像力をも刺激し記憶の継承を促していく」

原爆が投下されてから、今年で75年。やがて被爆者がいなくなってしまえば、記憶は失われていくことでしょう。「このままでは、原爆のことが忘れられてしまう」と、勇気を振りしぼって話し始めた被爆者の声を、そして見た光景を、広島市立基町高校で美術を学ぶ高校生たちが、一年をかけて一枚絵にして記録する、これが「次世代と描く原爆の絵」プロジェクトです。その模様を追った本書が、日本子どもの本研究会の第4回「作品賞」に選ばれました。

選定にあたり「想像を絶する証言内容を、歴史を検証しながら自分の感性に取り込み絵画表現へと昇華していく活動の記録は、読者の想像力をも刺激し記憶の継承を促していく。高校生が趣味や好きなことを生かして、次世代への架け橋となる姿を描くことで、子どもたちに、未来への可能性に向けて自分らしい目標を持つ希望や意欲を示唆する力となっていることが高く評価された」と述べられています。(「子どもの本棚2020年7・8月号」日本子どもの本研究会発行より)

■未来を担う子どもたちが平和の意義を考える一助に
~著者・弓狩匡純~

此の度は、このような栄誉ある賞をいただき、誠に光栄に存じます。これもお力添えいただいた被爆体験証言者そして広島市立基町高等学校の皆様のお陰と改めて感謝の意を強く致しております。

拙著が、未来を担う子供たちが平和の意義を考える一助ともなれば、著者としてこれほど嬉しいことはございません。

有り難うございました。

■第66回青少年読書感想文全国コンクール 課題図書に選定!

本書は、第66回青少年読書感想文全国コンクール 中学生の部の課題図書に選定されました。

青少年読書感想文全国コンクールは、公益社団法人全国学校図書館協議会と毎日新聞社が主催となり、「子どもや若者が本に親しむ機会をつくり、読書の楽しさ、すばらしさを体験させ、読書の習慣化を図る」「より深く読書し、読書の感動を文章に表現することをとおして、豊かな人間性や考える力を育む。更に、自分の考えを正しい日本語で表現する力を養う」ことを目的に毎年開催されているコンクールです。

第66回青少年読書感想文コンクールの詳細はこちら

https://www.dokusyokansoubun.jp/youkou.html

【著者情報】

弓狩匡純(ゆがり・まさずみ)

作家・ジャーナリスト。1959年兵庫県生まれ。米テンプル大学教養学部卒業。世界50か国以上の国々を訪れ、国際情勢、経済、文化からスポーツに至る幅広い分野で取材・執筆活動を続ける。

おもな著書に世界87か国の国歌を集めた『国のうた』(KADOKAWA)、大手40数社の企業理念と波乱に満ちたその歴史に迫った『社歌』(文藝春秋)、偉人たちの名言を綴った『The Words 世界123賢人が英語で贈るメッセージ』(朝日新聞出版)や、就学児童向け書籍『国際理解を深める世界の国歌・国旗大事典』、『世界の名言大事典 英語でふれる77人のことば』(ともにくもん出版)、第15回 開高健ノンフィクション賞の最終候補作に選ばれた『平和の栖 広島から続く道の先に』(集英社クリエイティブ)、『国旗・国歌・国民 スタジアムの熱狂と沈黙』 (角川新書)がある。

著書HPはこちら https://japanews.co.jp

【書誌情報】

『平和のバトン』ISBN978-4-7743-2777-8

【対象】小学高学年から

【体裁】四六判・ハードカバー・160ページ(油絵はカラー掲載)

【定価】1,500円+税

【刊行日】2019年6月17日

【発行】くもん出版

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