ゆっくり味わってよく噛んで エネルギー消費量を増加させる
本発表の詳細は、早稲田大学Webページをご覧ください。
https://www.waseda.jp/top/news/77113
発表のポイント
●これまで早食いが体重増加に影響を与えることは示唆されてきたものの、先行研究では、食塊の大きさの影響が確認されてこなかった。
●本研究の結果、食物の形状(固体状・液状)を問わず、咀嚼が食後のエネルギー消費量の増加を導くことが科学的に明らかとなった。
早稲田大学スポーツ科学学術院の林直亨(はやしなおゆき)教授および国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所の濱田有香(はまだゆか)の研究グループは、液状の食べ物を口の中に含んで(ゆっくり味わって)、あるいはよく噛んでから食べると、普通に飲み込む際に比べて、食後90分間にわたりエネルギー消費量が増加することを、このたび明らかにしました。この研究成果は、ゆっくり味わって、よく噛んで食べること(咀嚼すること)が食後のエネルギー消費量を増加させることの科学的論拠となります。これにより、「咀嚼をする」ことを基本とした減量手段の開発に今後役立つと期待を持つことが出来ます。
本研究成果は、2021年12月9日(木)午前10:00(グリニッジ標準時)にNature Publishing Group(英国)のオンライン科学雑誌『Scientific Reports』で掲載されました。
【論文情報】
雑誌名:Scientific Reports
論文名:Chewing increases postprandial diet-induced thermogenesis
執筆者名(所属機関名): HAMADA Yuka (National Institute of Health and Nutrition, National Institutes of Biomedical Innovation, Health and Nutrition, and Waseda Institute for Sport Sciences, Waseda University), HAYASHI Naoyuki (Faculty of Sport Sciences, Waseda University, and Tokyo Institute of Technology)
掲載日時(現地時間):2021年12月9日(木)午前10:00
掲載日時(日本時間):2021年12月9日(木)午後 7:00
掲載URL:https://www.nature.com/articles/s41598-021-03109-x
DOI:10.1038/s41598-021-03109-x
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