教育機関向けrespon(レスポン)に、学生のドロップアウトを未然に防ぐ検知機能を追加
授業を休んでいる学生を検知して可視化。職員へメールで送るプッシュ通知も可能
2023年 6月 14日
株式会社レスポン
株式会社レスポン(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:森田真基)は、同社が提供する教育機関向けrespon(レスポン)に、授業を休んでいる学生を職員が早期に検知し、職員にプッシュ通知をする「ドロップアウト事前検知機能」を追加します。
本機能では、学生の respon の利用状況を監視し、すべての学生について、休んでいる授業がないかを毎日深夜に調査。 休んでいる授業数が一定数超えた学生がいた場合、「ドロップアウトの危険がある」とみなし、その情報をまとめ、職員にメールで通知します。 本機能は2023年6月下旬にリリース予定です。
ドロップアウトの危険がある学生を respon が早期に検知します(画像はイメージです)
教員や学生だけでなく、職員の運用にも配慮した”教育機関向け respon”
レスポン社が提供している "教育機関向け respon" は、専用のスマートフォンアプリと連動したリアルタイムアンケート・出席管理システムとして2015年にサービスを開始。 すでに60校を超える大学・教育機関で導入・運用されています。
respon は、授業中の活用に重点を置いたサービスです。 学生は教員が作成した出席確認やアンケートなどの「カード」を授業中に自分のスマホから提出。 その提出情報はリアルタイムに教員のパソコン画面に表示されます。 教員は respon のカードを使って出席確認はもちろん、理解度確認やリフレクション(振り返り)、さらに小テストやレポートなども実施可能。 直観的なインターフェースとわかりやすいグラフィック表示で利用頻度が非常に高く、1回の授業で5回~十数回利用される教員もいます。 また、対面式授業のみならず、オンラインやハイブリッド形式など、授業のスタイルを問わずに活用されていることも大きな特長です。
教育機関向け respon(レスポン)
さらに、respon にはシステムを運用する職員の業務にも配慮した機能が搭載されています。 例えば保護者からの問い合わせに対してすぐに対応できるよう、学生を検索して出席状況やカード提出状況を確認できるほか、「留学生」「奨学金受給者」などのフラグを作成して、フラグを付けた学生だけの出席情報を一括して出力する機能もあります。
「ドロップアウト事前検知機能」の開発経緯
コロナ禍で、大学・教育機関では対面授業が減少したり、部活やサークル活動への参加率が減ったりしたことから、学生と教員、学生同士の対面でのコミュニケーションが希薄化していることが問題視されています。 そのため何らかの事情で学校に来ていない学生がいたとしても、他の学生・教員がそれに気付きにくくなっており、このような状況下で、ひとりでも多くの学生を無事社会に送り出すには、従来とは異なる学生サポートが求められます。 そこで、レスポン社では学生のドロップアウトを未然に防ぐことが、今後の学校運営における重要なミッションになると考え、respon のデータを活用し、学校に来ていない可能性のある学生を早期に探し出し、職員にプッシュ通知する新しいシステムの開発に着手したのです。
「ドロップアウト事前検知機能」の仕組み
respon は、教員が実施したカード(出席確認やアンケートなど)の情報や、学生のカード提出状況をすべて記録しています。 授業で教員が最後に実施したカードの日時と、ある学生が最後に提出したカードの日時を比較して、その学生が最後にカードを提出した日時よりも後に教員がカードを実施しているとしたら、その学生はその授業を休んでいる可能性があることがわかります。
大学の場合、学生の判断で、学期途中に一部の授業を受けなくなるケースがあるため、休んでいる授業が1つ2つある学生は珍しくありません。 しかし、休んでいる授業が一定数以上ある場合、その学生はドロップアウトしている可能性が高いことを意味します。
respon が集計する情報。 教員が最後に respon を実施した日時と、学生が最後に提出した日時を比較すると 学生Aは1つの授業だけ休み、学生Bは全ての授業を休んでいることが分かります
「ドロップアウト事前検知機能」では、システムが全ての学生の情報を毎日チェックして、休んでいる可能性のある授業の数をカウントします。 そして、職員が設定した「休んでいる授業の数(閾値)」に達している学生については、情報をまとめた Excelファイルを生成すると同時に、そのサマリーを職員にメール送信します(*1)。
調査対象は全学生ですが、「留学生」といった「フラグ」を付けて特定の学生を調査したり、フラグごとに閾値を変更したりすることも可能です。
respon のシステム管理者画面で、職員がドロップアウト判定の閾値を設定します
ドロップアウトの可能性を未然に回避するには、早期に学生の欠席兆候を発見すること、そしてその後の職員によるケアが不可欠です。 プッシュ通知のメールをチェックすることで、職員はドロップアウトの兆候の見逃しを防ぐことが期待できます。
respon を使うだけで、授業を休んでいる学生の検知が可能に
「ドロップアウト事前検知機能」の活用にあたっては、教員が何か新しい作業をする必要がない、という大きなメリットも挙げられます。 この機能を全学生に対して、きめ細かく運用するために必要なことは、「各教員が毎授業で少なくとも1回は respon のカードを実施する」というシンプルなルールのみ。 そのカードは、出席確認でも、授業の振り返りでも、小テストでも構いません。
したがって、これまで respon を利用していなかった教員の方にも、これを機会に、学生と教員の双方向コミュニケーションを図り、ドロップアウトを防止していくツールとして、respon をご活用いただけるものと考えます。
新しい学校運営の一助となることを願って
レスポン社は時代の変化に合わせて、つねに教育現場で発生する課題解決に寄り添う機能を開発・追加してきました。 例えば、コロナ禍で変化した授業スタイルに合わせて、ハイブリッドに活用できる新しい教室としての「ルーム機能」 (*2) 。 AIの進化に合わせて、respon で実施する小テストやレポートにおける学生の不正行為を抑制する「AI対策機能」(*3)。 さらに今回は学校運営の視点で、職員向けの「ドロップアウト事前検知機能」を追加しました。
皆様に安心してご利用いただける教育ツールとして、respon は今後も様々な新機能を追加していきます。 どうぞご期待ください。
*1 … サマリーのメールは週次で送信します。 また、サマリーには個人名は記載されません。
*2 … ルーム機能についてはこちらのプレスリリースをご覧ください。
https://kyodonewsprwire.jp/release/202207264352
*3 … AI の不正利用対策機能についてはこちらのプレスリリースをご覧ください。
https://kyodonewsprwire.jp/release/202304265274
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このプレスリリースを配信した企業・団体
- 名称 株式会社レスポン
- 所在地 東京都
- 業種 情報サービス・コンテンツ
- URL https://respon.jp
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