ニューリフィックス®βグルカンを用いた尋常性乾癬に対する臨床試験結果をIFPA第7回世界乾癬会議で発表

トゥトゥクディ医科大学の皮膚科医が日本人研究者と共同で

トゥトゥクディ医科大学(インド・タミルナドゥ州) の皮膚科医J.タデウス教授のチームが、日本人研究者のアドバイスを得て実施した臨床試験において、 Neu REFIX ニューリフィックス®βグルカンを28日間経口摂取することにより、尋常性乾癬の臨床症状および徴候が画期的に改善されたことが、6月にスウェーデン・ストックホルムで開催された国際乾癬学会(IFPA)第7回世界乾癬・乾癬性関節炎学会で発表されました。この研究では、ティルネルヴェリ医科大学(インド・タミルナドゥ州) のJ. スレシュ デュライ教授と帯広病院(北海道)の三浦一郎医師が、皮膚生検所見を綿密に評価し、改善を確認しました。

 

乾癬病は全人口の2〜3%が罹患する多因子性の炎症性皮膚疾患で、患者の約20〜30%は関節を侵す乾癬性関節炎に移行する可能性があります。疾患の病態は非常に複雑であり、現在のところ決定的な治療法はないため、疾患修飾治療が主流となっています。

 

タデウス教授は、日本の科学者によるニューリフィックス®を用いた前臨床試験および臨床試験の報告に基づいて30人の乾癬病患者(Psoriasis Vulgaris)を対象に臨床試験を行いました。その結果、ニューリフィックス®を摂取した患者の80%に皮膚状態の改善がみられました。皮膚病変や炎症の原因であるリンパ球の皮膚への浸潤は、従来の治療のみを受けた患者に比べて有意に減少しました。臨床的重症度を評価するゴールドスタンダードであるPASIスコアもニューリフィックス®群で有意に減少しています。

この知見は世界乾癬デーを記念した国際セミナー(10月開催)でも共有される予定です。

 

ニューリフィックス®に対する様々な研究は2009年から始まりました。アレルゲンを含まないこのβグルカンの可能性を示すために、KK-Ayマウス、SDラット、NASHマウス、mdxマウスモデルを用いた動物実験で安全性を確認した上で、健康なボランティアとデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)患者を対象とした臨床試験を行っています。さらに抗炎症、免疫調節アジュバントとしての有効性と有益な腸内細菌叢の再構成を実証しました。

研究者たちは、今このベータグルカンは乾癬病患者にとっての希望ともなっている、とコメントしています。

 

Neu REFIX(ニューリフィックス®)は、黒酵母菌が菌体外多糖として産生するベータグルカン食品であり、薬ではありません。原料はアウレオバシジウム培養液として厚生労働省の既存添加物名簿に収載されています。GRAS(USFDA)、EFSA(EU)の認証は受けていません。研究結果は医学的アドバイスとして解釈されるものではなく、発表および研究出版物は学術及び教育目的のためのものです。

 

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プレスリリース添付画像

トゥトゥクディ医大病院―皮膚科医タデウス教授(中央)、ヴァダナ助教授(右)、ジョシュヴァ医師(左)

皮膚生検の病理組織データからリンパ球浸潤を評価した三浦一郎医師(帯広病院臨床検査・病理部長)

臨床研究の皮膚生検を担当した共著者J. スレシュ デュライ教授(ティルネルヴェリ医大病理学・副校長)

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