日本気象協会、「系統用蓄電池事業者向け蓄電池制御支援サービス」を提供開始

~蓄電池の充放電計画や電力市場入札を最適化~

日本気象協会

 

【報道関係各位】 

2025年4月14日
一般財団法人 日本気象協会

 

日本気象協会、「系統用蓄電池事業者向け蓄電池制御支援サービス」を提供開始 ~蓄電池の充放電計画や電力市場入札を最適化~

 

 

一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、理事長:渡邊 一洋、以下「日本気象協会」)は、2025年4月14日(月)から、新たに「系統用蓄電池(注1)事業者向け蓄電池制御支援サービス」(以下、「本サービス」)の提供を開始します。

本サービスでは、系統用蓄電池事業者を対象に、蓄電池システムの充放電計画の最適化や電力市場への入札計画の最適化など、系統用蓄電池の最適制御に活用できる30分ごとの電力取引価格予測、電力需要予測を提供します。

日本気象協会は、本サービスを通じて、系統用蓄電池事業者による蓄電池の有効活用を支援し、分散型電源の効率的な利用と電力の安定供給に貢献していきます。

 「蓄電池制御支援サービス」を蓄電池の充放電計画や電力市場入札計画に活用する例

「系統用蓄電池事業者向け蓄電池制御支援サービス」の概要

本サービスは、系統用蓄電池事業者を対象に、電力取引価格予測、電力需要予測を30分ごとにオンラインで提供するサービスです。

お客さまの設備規模や利用目的に応じて、エネルギー分野の気象予測に精通した専門コンサルタントがお客さまの太陽光発電設備や蓄電池の実稼働データをもとに分析を行い、各種予測の最適な組み合わせと活用方法をご提案します。

本サービスは、蓄電池システムの充放電計画の最適化、アービトラージ(注2)を活用した電力市場への入札計画の最適化など、系統用蓄電池の最適制御に活用するだけでなく、産業用蓄電池(注3)や家庭用蓄電池(注4)にも活用いただけます。

また、再エネ併設型蓄電池向けのサービスとして、個別設備ごとの太陽光発電出力予測のご提供も可能です。

 

 

1.背景

近年、導入が拡大している太陽光・風力発電などの再生可能エネルギーによる発電量は、天候や時間帯に
よって大きく変動するため、電力需給バランスの調整が課題となっています。

その解決策として、蓄電池の活用が注目されています。蓄電池は、電力需要が低い時間帯に電力を蓄え、
高い時間帯に放電することで、電力供給の安定化に貢献します。特に系統用蓄電池は、大規模な電力供給や需給調整に優れており、電力市場への柔軟な電力供給も可能で、電力コスト削減や収益向上にも寄与します。

日本気象協会では、これまで主に再生可能エネルギー発電事業者やアグリゲーターを対象に、電力取引価格予測、電力需要予測、太陽光発電出力予測を提供してきました。蓄電池ビジネスの拡大に伴い、系統用蓄
電池の最適制御が社会的な課題となっていることから、このたび、新たに「系統用蓄電池事業者向け蓄電池制御支援サービス」の提供を開始します。

 

2.提供仕様

本サービスは、以下の提供サービスから構成されています。提供仕様は一例です。お客さまごとのカスタマイズが可能で、利用目的に応じて専門コンサルタントが最適な組み合わせと活用方法をご提案します。

 

提供サービス 系統用蓄電池向け 再エネ併設型蓄電池向け 再エネ併設型蓄電池向け
電力需要予測 電力取引価格予測 (プライス予測) 太陽光発電出力予測(※)
予測要素 電力需要 電力取引価格 太陽光発電出力
提供単位 エリア エリア 個別設備
予測時間 78時間先まで 翌日受渡分 翌日~14日先受渡分 78時間先まで
更新頻度 2回/日 4回/日 1回/日 8回/日
時間粒度 30分 30分 30分 30分
ファイル形式 csv csv csv csv

※お客さまの太陽光発電設備情報をもとに予測情報を提供します。発電設備ごとの発電量実績データを開示いただくことで、予測情報の精度をより高めることが可能となります。また、太陽光発電出力の信頼度階級予測の提供も可能です。

 

3. 利用用途

・系統用蓄電池事業者による蓄電池システムの充放電計画や電力市場への入札計画の最適化

・エネルギーマネジメント事業者による蓄電池充放電システム設計

 

4.サービス開始日

2025年4月14日(月)

 

5.サービスに関するお問い合わせ(法人向け)

日本気象協会 環境・エネルギー事業部 営業課

Mail:ke-eigyo_kankyo@jwa.or.jp

*報道関係の方は日本気象協会 広報室までお問い合わせください。

 

 

(注1)系統用蓄電池

電力系統(送配電網)に直接接続される大規模な蓄電池。電力網全体の安定化と需給調整を行う。

 

(注2)アービトラージ

電力市場のうち、卸電力市場(JEPX)において電力の売買の差額で収益を得る方法。

 

(注3)産業用蓄電池

工場や商業施設などで使用される中規模の蓄電池。主にピークシフトや非常用電源として利用され、電力コストの削減や安定供給に貢献する。

 

(注4)家庭用蓄電池

家庭での電力供給を補助する小規模な蓄電池。太陽光発電システムと連携して余剰電力を蓄え、夜間や停電時に使用することができる。

 

 

◆関連サービス

・日射量・太陽光発電出力予測 SYNFOS-solar

https://www.jwa.or.jp/service/energy-management/solar-power-05/

 

・電力需要予測

https://www.jwa.or.jp/service/weather-and-data/weather-and-data-02/

 

・プライス予測(電力取引価格予測)

https://www.jwa.or.jp/service/weather-and-data/weather-and-data-03/

 

 

以上

本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。

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