土砂災害の前兆を早期検知

土壌と水の動きを異なる深さで見える化

2025年7月17日

日本における土砂災害は主に降雨による表層崩壊が原因であり、その早期検知には土壌水分と斜面傾斜の同時モニタリングが求められています。しかし、特に水分を多く含んだ土壌での精度低下や、傾きを同時に計測できないといった課題がこれまでありました。

地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター(都産技研)と大起理化工業株式会社は、このたび、水分の多い土壌でも高い精度で土壌水分と傾斜を同時計測できるセンサを共同開発しました。本成果により、豪雨時における表層崩壊の早期検知が期待されます。

 

図1 土砂災害危険区域のモニタリング

 

メリット

・水分の多い土壌を高い精度で測定

・大規模な掘削が不要

・土砂崩れの予測に必要なデータを異なる深さで取得可能(全長2m程度)

 

技術のポイント

・センサ側面方向の水分(誘電率)を正確に測定する電極構造(特許出願中)

・0.01度の分解能を持つ傾斜センサを内蔵し異なる深さで同時計測

 (崩壊前兆現象の判定の暫定基準値=0.02度/hour)

 

今後の予定

・大起理化工業株式会社より9月販売予定

・危機管理産業展2025にてデモ展示(10/1~3:東京ビッグサイト)

 

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プレスリリース添付画像

図1 土砂災害危険区域のモニタリング

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