共働きの小学生保護者1,000人に平日夜の子どもとの関わり方を調査!
「やりたいけど、できていない」 第1位は対話によるコミュニケーション
公益財団法人 日本漢字能力検定協会
「日本漢字能力検定」を主催する公益財団法人 日本漢字能力検定協会(本部:京都府京都市/代表理事 理事長:山崎信夫/以下、当協会)は、小学生の子を持つ共働き家庭の保護者1,000人を対象に、平日夜に子どもとのかかわりの中で重視することや工夫していることに関する調査を実施しました。
調査の結果、多くの保護者が子どもとの時間を増やすために日々さまざまな工夫を凝らし、すべての土台となる「規則正しい生活習慣づけのフォロー」を最も重視して実践していることが分かりました。一方で、してあげたいができていない項目として「対話によるコミュニケーション」が最多になるなど、多忙な日々を過ごす保護者の現状も浮き彫りになりました。以下にその詳細をお知らせします。
調査結果の要約
①8割以上の保護者が平日夜、子どもとの過ごし方について「時間が足りない」と回答しており、実際に使える時間は「2時間未満」という家庭が半数以上を占めている。
②平日夜に実際に行っており、最も重視していることの1位は、「規則正しい生活習慣づけのフォロー」である。宿題のチェックなどの学習サポート以上に、食事や睡眠といった生活習慣の維持が優先されている。
③してあげたいができていないこと1位は「対話によるコミュニケーション」であった。
特に、平日夜の時間が「4時間未満」と「4時間以上」の家庭の間では「してあげたいが、できていないこと」の回答結果に差が見られ、「4時間以上」の家庭における1位は「あてはまるものがない」であった。
80%以上の保護者が「平日夜、時間が足りない」
〈Q1.平日夜のお子様との過ごし方について教えてください。〉
小学生の子どもがいる共働き家庭の保護者1,000人に、平日夜に子どもとの過ごし方の中で、やりたいことをする時間が十分にあるかを尋ねたところ、「やりたいことのために使える時間が足りない」とした人が80.1%、「やりたいことはすべてできている」とした人が19.9%となり、80%以上の保護者が子どものための時間が十分に確保できていないと感じていることがわかりました。
子どものためのやりたいことに使える時間は半数以上が2時間未満
〈Q2.(Q1の回答内容の)やりたいことのために使える時間は、平日夜どのくらいですか?〉
続いて、平日夜に子どもとの過ごし方の中で、やりたいことのために使える具体的な時間について調査したところ、最も多かったのは「2時間未満」(53.0%)、次いで「2時間以上4時間未満」(36.4%)でした。多くのご家庭が限られた時間の中で「やりたいことのために使える時間が足りない」と感じながら夜を過ごしている状況が浮き彫りとなりました。
子どもとの時間を作るために工夫している保護者が半数以上
〈Q3.お子様との時間を作るために何か工夫をしていますか?〉
忙しい平日夜において、「お子様との時間をとるために何か工夫をしているか」尋ねたところ50.5%の人が「はい」と回答しました。具体的にどのような取り組みをしたかを自由記述で尋ねたところ「一緒に家事をしたりお風呂に入ったり、とにかく共同作業をする。」といった、日常の中で自然に会話の時間を確保する工夫や、「作り置きをして平日の夕食の準備時間を短縮している」など、ゆとりを生み出すための回答が多く見られました。
子どもとの時間を作るための工夫(自由記述)
・一緒に家事をしたり風呂に入ったり、とにかく共同作業をする。(40代 男性)
・作り置きをして平日の夕食の準備時間を短縮している。(40代 女性)
・やりたいことをホワイトボードに書いて子どもと一緒に確認している(30代 男性)
・一緒にお風呂にはいる。学校の時間割を覚えておいて、今日は何をしたのかこちらから問いかける。(30代 女性)
・なるべくリビングで勉強できるようにして、困った時に、話がすぐできるところにいる。(40代 女性)
・残業を減らして早く帰宅できるようにする。(40代 男性)
・子供がいない間に掃除や買い物、食事の下ごしらえを済ませてなるべく子供との時間をとれるようにしている。(30代 女性)
〈Q4. (Q3で「はい」と回答した方へ)どのような工夫をされていますか?〉
子どもに実際にしていること1位は「規則正しい生活習慣のフォロー」
〈Q5. 平日夜、お子様について実際にされていることをすべて教えてください。〉
平日の夜に子どもに対して実際に行っていること(複数回答)について尋ねたところ、全体の83.7%が何らかの取り組みを行っていると回答しました。選択肢の中で、最も多かったのは「決まった時間の食事や十分な睡眠時間を確保し、規則正しい生活を送らせるようにしている」で過半数を超える54.9%もの人が選択しています。次いで多かったのが「宿題のチェックや翌日の準備など、学校の学習のサイクルを崩さないようにサポートしている」(43.9%)でした。限られた時間の中では、宿題や勉強といった「学習サイクル」以上に、まずは子どもが健康的に過ごすための食事や睡眠などの「生活習慣」を確保することの方が、重要度が高いという実態がうかがえます。
最も重視している取り組みは「生活習慣のフォロー」がトップ、次点で「対話」
〈Q6.(Q5のうち)もっとも重視されていることはなんですか?〉
さらに実際に取り組んでいること(複数回答)の中から「最も重視していること」を尋ねたところ、1位は「決まった時間の食事や十分な睡眠時間を確保し、規則正しい生活を送らせるようにしている」(35.5%)となりました。これは、実際に行っていることの順位とも一致しており、意識の面でも最優先されていることが分かります。
2位は「学校での出来事やその時感じたことをじっくり聞いている」(23.2%)でした。先ほどの質問(Q5)の順位とは異なり、「最も重視すること」として選ぶ段階になると、「対話によるコミュニケーション」がより上位に挙げられる結果となりました。
また、選んだ項目(最も重視していること)の理由を自由記述で尋ねたところ、アプローチは異なるものの、全体を通じて「子どもの将来や健やかな成長の土台として不可欠だから」という、保護者の願いが共通してうかがえる回答が多く寄せられました。
最も重視している取り組みを選んだ理由(自由記述)
■「決まった時間の食事や十分な睡眠時間を確保し、規則正しい生活を送らせるようにしている」を選んだ理由
・子どもの成長や健康の為に1番重要であると考えているから。(30代 男性)
・遊び、勉強をしっかりできるようになるためには、生活リズムをしっかり整えていたほうが良いと思うから。(40代 女性)
■「学校での出来事やその時感じたことをじっくり聞いている」を選んだ理由
・学校で何か困ったことや、トラブルなどがないかを読み取るため。(40代 女性)
・学業ももちろん大切だが、それよりも子供が日々感じたことを聞いてあげる方が成長にとっていい気がするから。(50代 男性)
■「宿題のチェックや翌日の準備など、学校の学習のサイクルを崩さないようにサポートしている」を選んだ理由
・子どもの基本は学校なので学校のことを第一に考えて、宿題や準備等を優先してやらせるようにしている。(40代 男性)
・帰宅から宿題、明日の準備までのルーティンを定着させないと今後生活に困ってしまうので。(40代 女性)
■「家事の手伝いや自分の身の回りのことを自身でできるように任せている」を選んだ理由
・なるべく自分の事は自分でできる子になってもらいたい、という思いから。(40代 女性)
■「宿題や勉強以外に会話や読書などを通じて、多様な情報に触れさせるようにしている」を選んだ理由
・本を読んだり話をしたりすることで色々な考え方に触れてほしいし、自分の世界を広げてほしい。(30代 男性)
〈Q7. (Q6について)その理由を教えてください(自由記述)〉
したくてもできていないこと1位は「対話によるコミュニケーション」
〈Q8.平日夜、お子様についてしたいけれどもできていないことを教えてください。〉
平日夜に「お子様にしてあげたいができていないこと」を尋ねたところ、1位は「学校での出来事やその時感じたことをじっくり聞いている」(26.4%)、と対話によるコミュニケーションは重要であると考えつつも十分な時間が確保できていないという回答結果でした。2位は「宿題や勉強以外に会話や読書などを通じて、多様な情報に触れさせるようにしている」(25.9%)でした。
続いて、Q2で尋ねた「やりたいことのために使える時間」によってQ8の「子どもにしたくてもできていないこと」の回答に傾向がないか分析を行いました。その結果、全体の約9割を占めた平日夜の時間が4時間未満の層では、「学校での出来事やその時感じたことをじっくり聞いている」が最多であった一方で、平日夜の時間が4時間以上ある層では「あてはまるものはない」という回答がトップに挙がりました。このことから、平日夜に4時間以上のまとまった時間がある家庭では、時間的なゆとりがあり、やりたいことを網羅できている状況がうかがえます。
〈Q2の「子どものためのやりたいことに使える時間」×Q8の「子どもにしたくてもできていないこと」〉
できない理由1位は「時間がない」から
〈Q.9(Q8で1~5と回答された方へ)できない理由として当てはまるものをすべてお答えください〉
「子どもにしたくてもできていないこと」があると答えた757人にその理由を尋ねたところ、「時間がない」(56.0%)が最多となり、次いで「保護者自身が疲れているため」(43.6%)が続きました。一方で選択肢として設けていた「子どもとの衝突を避けるため」といった心理的な理由を選んだ人は2割未満に留まっています。この結果から、取り組みができない背景には親子の関係性の問題ではなく、保護者の「時間」と「体力」という物理的なリソース不足が直接的に影響していることが分かりました。
調査結果に対する当協会からのコメント
本調査を通じて、多くの共働き家庭の保護者が、平日夜の限られた時間の中で子どもと関わる時間を確保するために日々工夫している姿が浮き彫りとなりました。その中で宿題や勉強といった「学習サイクルの維持」以上に、食事や睡眠といった「規則正しい生活習慣のフォロー」が優先されるという結果が示されました。まずは、子どもが健やかに過ごすための土台を守ることが最優先であり、その上で学習環境を築くべきであるという保護者の意識がうかがえます。また、現実には、やりたいことに使える時間が「4時間未満」となると、重視すべきと考えていた「対話によるコミュニケーション」も諦めざるを得ない状況に陥るというジレンマも明らかになりました。
当協会は今後も、子どもの成長を支える調査活動を継続し発信してまいります。
調査概要
・調査対象:共働き世帯で小学生の子どもをもつ保護者
・調査人数:1,000人(男性:590人・女性:410人)
・調査エリア:全国
・調査方法:インターネット調査
・調査期間:2026年5月14日~5月15日
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このプレスリリースを配信した企業・団体
- 名称 公益財団法人日本漢字能力検定協会
- 所在地 京都府
- 業種 教育サービス
- URL https://www.kanken.or.jp/
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