法政大学グローバルポリシー‐持続可能で平和な地球社会の構築に貢献する大学へ‐制定

法政大学

2014年7月16日

学校法人法政大学

法政大学グローバルポリシー

‐持続可能で平和な地球社会の構築に貢献する大学へ‐

制定

法政大学(総長:田中優子)は、7月9日、グローバルポリシーを制定しました。

 これは2023年までの10年間をかけて、「世界に開かれた大学」「市民に開かれた大学」「多様な知に開かれた大学」をグローバルポリシーの基本理念に据え、「持続可能で平和な地球社会の構築に貢献する大学」を目指すものです。

全文は下記の通りです。

法政大学グローバルポリシー

‐持続可能で平和な地球社会の構築に貢献する大学へ‐

Ⅰ はじめに

法政大学は,建学以来培われた「自由と進歩」の精神に基づき,既成概念に捉われない自由な発想で考え,新しい問題に積極的にチャレンジする自立型人材の育成を教育理念としてきました。また,アジアからの留学生を早くから受入れ,アジア諸国のパイオニアを育成してきました。

本学は,10年後の2023年に向け,「世界に開かれた大学」「市民に開かれた大学」「多様な知に開かれた大学」をグローバルポリシーの基本理念に据え,「持続可能で平和な地球社会の構築に貢献する大学」を目指します。

Ⅱ 目標

1 世界のどこでも生き抜く力をもったグローバル人材の育成

2 留学生の受入れと派遣の拡大によるキャンパスのグローバル化の実現

3 教育・研究体制の高度化・グローバル化の推進

4 卒業生,高校など社会との様々なグローバルネットワークの構築

Ⅲ グローバル化プロジェクト25

目標1 世界のどこでも生き抜く力をもったグローバル人材の育成

1 外国語による授業の増加

外国語による授業科目の割合を全学で10%にするとともに,海外大学との同時遠隔授業,日本語と英語のバイリンガルゼミなど授業全体のグローバル化を推進します。また,外国語による科目の一部は「グローバル・オープン科目群」として全学に展開します。

2 英語のみで卒業できるコースの充実

 グローバル教養学部に加え,学部3コースと大学院3コースを新設します。

3 サステイナブル社会のための科目群の設置

 15学部の学際性と総合性を活かし,持続可能で平和な地球社会の構築に関連する幅広い分野の科目を「サステイナブル社会のための科目群」として全学に展開します。

4 「課題解決型フィールドワーク」の設置

 外国人留学生が日本人学生とともに世界各地のフィールドに出て,日本が直面する課題について学ぶプログラムを設置します。

5 高度な語学運用力の育成

 全学部において習熟度別の少人数クラスを発展させます。英語強化プログラム(ERP)や英語による専門科目,関連科目を充実させることにより,全学部学生がCEFR B1(TOEFL(R)ITP500相当)レベルを目指します。

6 国際ボランティア・インターンシップの拡充

 グローバル人材育成推進事業での実績を踏まえ,国際ボランティア・インターンシップを拡充します。

7 社会人の学びなおしの推進

 企業・NPO・国際機関との共同企画,海外企業の外国人を対象とした短期集中講座を実施します。

目標2 留学生の受入れと派遣の拡大によるキャンパスのグローバル化の実現

8 海外留学制度の拡充

 派遣留学制度,スタディ・アブロード(SA)制度を拡充し,単位修得を伴う留学を増加させます。

9 海外協定校を250校に拡大

 海外協定校を現在の130大学・機関から250校に拡大します。

10 海外オフィスの拡充(6拠点の整備)

 中国,台湾につづき,インドネシア,タイ,ベトナム,韓国に海外事務所を展開します。

11 外国人留学生3,000名の実現

 入試制度の多様化,英語による学位コースの新設等により在留資格「留学」の留学生を2,000名に,短期実践日本語研修・文化体験やフィールド体験学習プログラムの充実等により在留資格「留学」以外の留学生を1,000名にします。

12 外国人留学生の受入れ機能強化

 奨学金の充実,留学生の文化・宗教的背景に配慮した対応の整備,高度グローバル人材キャリアアドバイザーによる就職支援,日本語教育の充実など支援体制を強化します。

13 国際学生寮等の整備

 国際学生寮(混住型宿舎),短期研修専用の教育施設を整備します。

14 グローバル化に対応した入試制度の改革

 国際バカロレアを活用した入試,英語外部試験利用入試,グローバル体験を重視した入試などを導入します。

目標3 教育・研究体制の高度化・グローバル化の推進

15 先進的研究拠点の整備 

我が国の歴史,環境,文化などの研究拠点として,文献や研究資料におけるアーカイブ機能を強化し,電子化を進めて公開し,国際共同研究ができる研究基盤の整備・拡充を進めます。

16 文理融合サステイナビリティ研究の推進

文理融合型の「サステイナビリティ研究」を核にして世界水準の研究成果を発信します。

17 国際的通用性のある教学システムの構築

 グローバル化に対応した学事暦,科目ナンバリング制度を導入します。また,シラバスの英語化を推進します。ビジネススクールにおいては国際的認証AACSBを取得します。

18 教員の国際化の推進

 日本人教員の国際的プレゼンスを向上させるとともに,外国籍教員,外国での学位取得者,外国での教育研究歴1年以上の教員の割合を60%にします。

19 事務職員の国際化の推進 

 海外研修制度の充実等により,英語,中国語,朝鮮語を中心とした外国語力基準を満たす職員の割合を50%とします。

20 グローバル化に対応したIR機能の強化 

 教育研究の質向上を推進するため,IR(Institutional Research)機能を強化します。

目標4 卒業生,高校など社会との様々なグローバルネットワークの構築

21 学生協働のグローバル展開 

 日本人学生による留学生サポートの充実に加え,国内外国人学校生徒や在外日本人学校生徒のサポートなどを行います。

22 大学スポーツを通じた国際交流の推進 

 「2020 東京オリンピック・パラリンピック」の開催に際しては,パラリンピック(プレ大会等を含む)等のサポートにより,多方面からこの国家的事業を支援します。

23 国内外の110の高校との連携

 地球社会の持続可能性に関心をもちグローバル化を推進する国内高校(100校),アジアの高校(10校)と連携します。

24 付属高校との連携強化

 プレカレッジ・プログラム(大学との接続期間を利用したグローバルリーダー育成プログラム)の実施など付属高校との連携をさらに強化します。

25 卒業生グローバルネットワークの構築

 世界各地での“HOSEI MEETING”の開催を通じて,卒業生海外拠点20か所を整備します。また,世界で活躍する卒業生1,000人のキャリアヒストリーを蓄積・公開します。

Ⅳ 実施体制

目標を達成し,プロジェクトを実現するため,総長を本部長とする「グローバル戦略本部」を設置し,全学が一体となってグローバル化を推進します。

以上

本学のグローバル化に向けた取組:

国際交流センター http://www.hosei.ac.jp/ic/

Go Global Hosei http://global.ws.hosei.ac.jp/

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