海洋生分解性プラスチックの“実海域(フィールド)”試験サービスを9月1日より開始

最新の国際標準規格 ISO16636に準拠

2025年8月21日

地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター(都産技研)は、海洋生分解性プラスチックが実際の海洋環境でどの程度分解されるかを測定するフィールド試験の受託を、2025年9月1日より開始します。本サービスは、最新の国際標準規格ISO16636:2025「水環境条件下でのプラスチックの崩壊試験」(2025年4月発行)を採用し、信頼性の高い試験によって海洋生分解性プラスチックのメーカーや、活用を検討されている川下企業の製品開発を強力に後押しします。

 

背景

海洋プラスチックごみ問題への関心が世界的に高まる中、解決策の1つとして海洋生分解性プラスチックの普及が期待されています。生分解性の証明には、室内試験(ラボ試験)だけでなく、実際の海洋環境(フィールド)での分解性を「国際的に認められた方法で測定したい」というニーズがありました。

 

海洋生分解性プラスチックとは

海洋環境中の微生物の働きによって、最終的に二酸化炭素と水まで分解可能な樹脂材料。

 

ISO準拠のフィールド試験の重要性

1.リアルな環境データ

ラボ試験では模擬しきれない実際の海洋環境における分解の度合いを実測できます。

2.世界に通用する「客観的な証明」

最新の国際標準規格ISO16636に準拠した試験データは、国内外の取引先や消費者に対し、環境性能を客観的にアピールするための強力なエビデンスとなります。

 ⇒ ISO16636提案に協力(※)した知見を活用し、信頼性の高い試験を提供します

 

ラボ試験

フィールド試験 (ISO16636)

 

2025512日プレスリリース (https://www.iri-tokyo.jp/news/press-2025-05-12/)

「海洋生分解性プラスチックの実環境での生分解性を実証するための試験方法を定めた国際規格が発行」

 

フィールド試験の概要

項目  内容
試験方法  ISO16636(実海域に浸漬し、浸漬前後の重量・厚みの変化から崩壊量を測定)
試験条件〈例〉  東京湾(当センター近傍)に3か月間浸漬。1か月・2か月目の経過データを取得
手数料〈例〉 3か月浸漬(経過データ2回取得):中小企業 約8万円~・一般企業 約16万円~

 発表会情報

イベント名:研究発表会・本部施設公開 ~TIRI クロスミーティング 2025~

日時・場所:2025年9月4日(木)および5日(金) ・ 都産技研本部(江東区青海)

内容:東京湾で行った3つの樹脂に対するフィールド試験の試験事例を紹介します。

本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。

プレスリリース添付画像

ラボ試験

フィールド試験 (ISO16636)

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このプレスリリースを配信した企業・団体

  • 名称 地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター
  • 所在地 東京都
  • 業種 その他製品
  • URL https://www.iri-tokyo.jp
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