
440年以上の歴史と伝統を受け継ぎながら「モラリスト×エキスパート」の人材育成を実践する立正大学。近頃は「アオウミガメのプラスチック汚染の実態解明」のプレスリリースが大手ニュースポータルサイトに取り上げられ、議論が沸き起こりました。その他配信する多くのプレスリリースが記事につながっています。
本稿ではリリース作成の際に大切にしている点と記事化につながるプレスリリースについて、広報課の山田晃朗さんにお話をうかがいました(2026年6月時点のご担当者)。
多彩な学びが集まる総合大学
少数精鋭で広大なキャンパス情報をカバー
-9学部16学科と大規模に展開され情報の把握も難しい環境かと思われますが、現在の広報体制は?
山田 2025年より体制が変わり、広報課に5名、広報課とは別に入試センター担当8名が入試広報を担当しています。
広報課ではホームページ担当、SNS担当など各得意分野を生かした担当制になっており、私は主にプレスリリースの作成・配信と動画制作の担当をしています。日ごろから課内のコミュニケーションも多く、気になることはすぐに話し合える環境があります。

PRワイヤーで認知の広がりを実感
「配信レポート」は報告にも内容改善にも役立つ
-共同通信PRワイヤーを選んでいただいた経緯は?
山田 以前は教育情報に特化したプレスリリース配信サービスを利用していました。ですが当時は画像掲載の使用制限があり、また教育関係者にしか届いていない状況も鑑みて他の配信サービスを探していました。
-当サービスの使用感はいかがでしょうか?
山田 年間定額プランを使用していますが、配信数の制限がほぼない点が気に入っています。どのプレスリリースを配信するのかといった調整が要らず、基本的に全て配信したい当校の方針にマッチしています。
-年間20~30本の配信と使いこなしていらっしゃいますが、良く利用する機能はありますか?
山田 配信から3時間後に届く「提携サイト掲載速報メール」は、どのメディアに何本転載されたのか、一覧で表記されているので見やすく便利ですね。印刷もできるので学内での報告時に役立っています。また、配信後に2回届く「ニュースサイト・クリッピング」も活用しています。パブリシティを獲得したプレスリリースを検証する際にも使用し、今後の改善につなげられ役立っています。そこで初めて知った掲載記事があるのですが、「大学業界を代表して」の文言を見つけた時はうれしかったです。
研究結果がニュースサイトのコメント欄で議論に
専門的な話題は“伝わりやすい表現”を重視
-最近では「アオウミガメのプラスチック汚染の実態解明」のプレスリリースが大きな反響がありました
山田 はい、Yahoo!ニュースをはじめ、日テレNEWSのテレビ放映、環境新聞オンライン、毎日新聞オンライン、日刊工業新聞オンライン、信濃毎日新聞デジタルなど多くのメディアに取り上げていただきました。特にYahoo!ニュースに掲載があった時はコメント欄で議論が交わされている様子が見られ、広報担当として手応えを感じました。

右:図書館開館100周年記念特別展のプレスリリースは、配信から1週間程度で国立国会図書館の情報サイトで取り上げられた
-その他にも多くのプレスリリースが記事になっています
「図書館開館100周年記念特別展」のプレスリリースでは、国立国会図書館の運営する専門メディアで記事掲載につながりました。ニッチ層にも届いているんだなと感銘を受けたのを覚えています。また別のプレスリリースでもSNS上での引用リポストを見かけることが増え、プレスリリース配信サービスを利用してからさまざまな場所で認知の広がりを感じています。
-多くのプレスリリースが記事化につながっていますが、プレスリリース作成の際に気を付けていることは?
山田 教育機関として研究や論文を発表することが多いのですが、まずは記者の方に理解してもらうことを意識しています。学内の担当者と打合せをして作成しますが、その時点ではそのままの表現ですと専門用語もあり難しい。かみくだいて解説を加え、分かりやすい表現や見せ方などを工夫して作成しています。また多くのプレスリリースの中で見落とされないよう、タイトルのつけ方なども重視しています。
品川~熊谷キャンパス間のスムーズな情報共有が課題
26年度、27年度は周年記念イベントが続々
-広報活動における今後の課題は?
山田 情報収集方法とコミュニケーションの広げ方に課題を感じています。本学は品川キャンパスと熊谷キャンパスがあるのですが、熊谷キャンパスに広報担当が常駐していないため情報の集約に苦労しています。対策として定例会議を行ってはいますが、例えば一ヶ月前の論文を配信したところで、情報速度としては遅いのです。そのため今後は広報担当者が現場(学部)に向かう方針を予定しています。

-大学広報としての役割をどのようにお考えですか?
山田 少子化や大学間競争の激化など大学淘汰の時代と言われる昨今、大学広報はイベントや入試情報を発信することだけでなく「大学がどのような教育を行い、学生がどのように成長しているのか」という価値を社会へ伝えていくことが重要だと感じています。
例えば本学では、教育・研究活動に加え、学生の地域連携、国際交流など、多くの魅力的な取り組みが日々行われています。しかし、その情報が十分に社会へ届いていないケースも少なくありません。今後は学内の情報収集体制をさらに強化し、立正大学の魅力がより伝わる情報を積極的に発信していきたいと考えています。
-今後、プレスリリース配信をどのような位置づけで活用したいですか?
山田 配信サービスも単なる配信手段としてだけでなく、「立正大学の取り組みを社会へ広く届けるための一つの広報インフラ」として活用し、大学の認知向上やブランド形成につなげていきたいと考えています。
-立正大学として、これからどのような展開を予定していますか?
山田 2026年度は「立正大学図書館開館100周年」、2027年度は「熊谷キャンパス開設60周年」を予定しています。まずは立正大学図書館開館100周年記念イベントとして「山上ヽ泉と錦絵-100年前の図書館開館記念展を振り返る-」を行います。今から100年前の1926年に、図書館の開館を祝して開催された記念展では、自身の収集した錦絵類を出品しました。山上ヽ泉(やまがみ・ちゅせん)は日蓮宗の僧侶でありながら、立正大学の教授も歴任した人物です。このたび、ご子孫より、その時の錦絵をはじめとする資料をご寄贈をいただき、今回の展示を実現することができました。観覧料金は無料で閲覧いただけますので、立正大学図書館が歩んできた歴史と共にぜひご覧ください。また今後も大学全体が盛り上がるようなイベントを考えていますので、ご期待いただければと思います。
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