
デジタル庁は10月30日、政府職員向けの生成AI利用環境「ガバメントAI 源内」の利用状況調査を公表した。週1回以上使う回答者3,078人のうち、71.7%が満足と回答。源内を導入した業務で、週1時間以上の時間短縮を実感する人も5割を超えた。
調査は8月21日〜9月18日にウェブで実施し、各府省庁などの職員6,439人が回答した。満足度や業務時間の変化は、このうち週1回以上利用する人の回答を集計している。
文書の下書きや、情報を探す作業を支援
満足度の内訳は「とても満足」が16.0%、「やや満足」が55.7%。「どちらともいえない」は19.4%で、不満とする回答は合わせて8.9%だった。

複数回答で聞いた業務の変化では、文書のたたき台・下書きを作る負担が減ったとする回答が1,498人。専門知識を補うことや、大量の文書から必要な情報を取り出すことにも活用されていた。
時間が短くなるだけではない。自由記述には、資料作成などで浮いた時間を、より踏み込んだ検討や、それまで手が回らなかった業務に充てられたという声もあった。時間短縮の数値は回答者の実感に基づくもので、勤務時間を実測した結果ではない。
回答の精度や、利用の定着には課題も
一方、利用上の課題を複数回答で尋ねたところ、回答精度・信頼性が不十分だったとする人は949人、出力の編集や修正に手間がかかるとする人は627人いた。課題は特にないとした人は1,136人だった。
調査全体の6,439人で見ると、週1回以上使う人は47.8%。ほとんど利用していない人は26.2%、登録したものの全く利用していない人は5.0%で、利用登録をしていない人も21.0%いた。

デジタル庁は、AIの回答の根拠を確認しやすい仕組みを整えるほか、利用頻度の低い職員などに基本的な使い方の研修を行う方針だ。次回調査は2027年1月ごろを予定している。
