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コロナ禍に「てぶくろ屋さんがつくったマスク」が大反響!香川県からSDGs経営に基づく取り組みを発信【フクシン様】

2022-11-29

株式会社フクシン 代表取締役 福﨑 二郎 様

手袋メーカーながら、新型コロナウイルス対策として、いち早くマスク開発に着手し「てぶくろ屋さんがつくったマスク」シリーズが大反響を呼んだ株式会社フクシン(香川県東かがわ市)。その後も、地球環境に配慮した自然素材の製品やクラウドファンディングによる支援の募集、中小企業同士で連携できる団体の設立など、世の中を巻き込んだ挑戦を続けています。アイデアの源泉は「SDGs経営の理念に基づいたデザイン経営」だと語る代表取締役の福﨑二郎様にお話をうかがいました。

SDGs経営を体現する商品や事業をプレスリリース
Webマーケティング拡大の大きな力にも

-フクシンの概要について教えてください。

福﨑 東かがわ市は日本一の手袋産地で、フクシンは1977年に私の父が手袋の問屋業として創業し2011年に引き継ぎました。今は自社製品の割合が8割ぐらいを占め、企画・デザインに加えて、服飾雑貨中心のSPA企業(製造小売業)としてEC事業も展開しています。

株式会社フクシン外観写真 左:下からの写真 右:上からの写真
1977年設立。「たくさんの笑顔を紡ぐ」を企業理念に、地球環境や人にやさしい会社としてSDGsの実現に向けて注力している。2021年からは、本社屋上に設置した太陽光発電システムによる電力供給を開始

-プレスリリースに関心を向けたきっかけはなんですか?

福﨑 ある本を読んで「自分たちの企業活動や商品を案内するだけではなく、メディアに取り上げられて多くの人に知ってもらうことが、企業の存在をお知らせすることにつながる」と感じ、プレスリリースを中心にPRをもっときちんとやった方がいいと思うようになりました。

-他社サービスも試されましたか?

福﨑 はい。しかし、私が書いた内容がかなり添削されたり「新しい情報ではない」と言われたり、なかなか発表できず悩んでいました。共同通信PRワイヤーを使ってみると、そこまで厳しくなかったですし、提携メディアには50サイト以上の全プレスリリース転載対象サイトがある点もありがたかったですね。新しい単語やブランドを作ってプレスリリースとして配信した時に、検索エンジンの順位でトップに出たこともありました。お金を使ってプレスリリースを発表する価値が高いと思います。読んだ方に内容が残るものでなければ、その次のリアクションにはつながりません。SEO対策として検索結果が上位にあがるというのは、私たちにとってすごく大事なことです。共同通信社はニュース配信の源ですし、プレスリリースだけを専門にしている企業よりも有効な発信ができるのではないかと思いました。使い始めたところ非常に使い勝手が良い上、配信した結果がWebマーケティングの一環として残ることもありがたいです。

報道とは、第三者であるメディアからの太鼓判
メディアの力で、会社への信用と社員の意欲も醸成

-その他に感じたメリットは?

福﨑 必ず転載できる提携サイトが挙げられます。しかも、誰もが知っているメディアが含まれている点です。プレスリリースを読んでいただけると、私たちの行っていることや、福﨑二郎という人間像も分かってもらえるのではないかと感じます。実際、取材オファーも多くなっています。地元のメディアに加え、テレビ朝日、フジテレビやNHKなど全国的なメディアになりつつあります。やはり全国メディアで取り上げられると、社員やその家族のロイヤリティー、愛社精神が高まることにもつながります。メディアの力をお借りして会社の信用を高めていくという面もあります。

-プレスリリースを発表することは、企画や開発担当の社員の方にも影響を与えていますか?

福﨑 自分たちが考えたものがどんどんメディアに取り上げられるということは、社長に褒められる以上にうれしいだろうと思います。企画後に、そういうチャンスがあると分かれば仕事への意欲も上がると思いますね。第三者のメディアが良いと感じてお墨付きをいただいた商品ということは、考えたデザイナーや企画者にも自信になっていると思います。

-プレスリリースを書く時に気を付けていることは?

福﨑 長くならないように端的に書くこと。きっと最初のページのA4の半分ぐらいしか読んでもらえないだろうと思って書いています。

エコブランド「ecuvo,(エクボ)」のロゴと商品画像
2020年2月開始のエコブランド「ecuvo,(エクボ) 」。廃棄材のリサイクルや片手片足販売などユニークな製造販売で、OMOTENASHI NIPPON実行委員会による「2020年度欧米選定委員賞」も受賞

-商品情報以外にも、「SDGs」に関連した社会的な発表も多いですね。

福﨑 作っている商品も含め地球環境にやさしい事業を展開していこうとしているので、商品だけ発信するのではなく企業活動も発信することで、こういう人たちで作っていると顔が見えるようなメッセージにしたいと思っています。

-SNSも併用していらっしゃいますね。

福﨑 弊社では、5つのプラットフォーム(Facebook、Twitter、Instagram、LINE、YouTube)を運営しており、現在はFacebookとLINEや、Instagramがメインです。プレスリリース配信の際に、共同通信PRワイヤーのSNS広告オプションも活用したことがあります。

手袋の生地をマスクに、スピーディにアイデアを実現
事業の要は、社員ひとりひとりの社会的発想

-プレスリリースを使ったPRで、一番反響があった発表は?

福﨑 マスクです。2020年3月頃、マスクが足りなくて世の中が大騒ぎになった時期に、私たちも急いで商品開発をしてクラウドファンディング(以下、クラファン)を発表しました。発表から1週目に、KSB瀬戸内海放送に「地元企業がコロナに挑戦」という切り口で放送していただいて反響がありました。その2、3日後にテレビ朝日の「サタデーステーション」に放送いただいた直後には、これまでにない大きな反響がありました。

-注文が殺到したんですか?

福﨑 ええ、会社で番組を見ていたんですが、放送直後からずっと電話が鳴りっ放しでした。クラファンでしか販売していないので、電話をいただいても対応しようがなく「クラファンにお申し込みください」と言うしかありませんでした。マスクの本体は、手袋の生地の在庫として置いてあった生地を使いましたが、耳に掛けるひもは資材問屋にもなく、手袋の指の部分を細長く編み立て切って作りました。最終的には生地がなくなったため、翌週の月曜日にはクラファン募集期間中にも関わらず、応募を打ち切ったほどです。マスクがなく困っている状況は社員も同じだったので、突然の開発にも協力的でした。比較的、手袋製造の閑散期である2月~4月という時期もタイミングが良かったですね。共同通信PRワイヤーで配信したプレスリリースの2回目でしたが、メディア反響のすごさを実感しました。

株式会社フクシンが手掛けたオーガニックコットン100%のマスクの写真
2020年3月からクラウドファンディング上で緊急販売を開始したオーガニックコットン100%のマスク。手袋縫製技術とニット手袋の編立技術を活かし、熟練工が1日30枚程度を丁寧に製造

-手袋以外にもマスクやエコバックの製造、ほかには自家消費型電力供給なども手掛け、一見すると直線状にはつながりにくいビジネス展開をされていますね。

福﨑 商品展開は「たくさんの笑顔を紡ぐ」という当社のスローガンから生まれてくるもので、SDGs経営の理念に基づいたデザイン経営を進めています。その理念に基づき、毎週の商品企画会議に主要な担当者が集まって、1週間ごとに見たこと考えたことを発表し合う場があります。そこから生まれてくる商品のアイデアがブラッシュアップされ、商品になっていきます。私たちがやっていることをイメージできるような商品や取り組みをどんどん広げていきたいと思っています。

-2021年には、中小企業同士の連携を目的とした一般社団法人も設立されました。現在の活動は?

福﨑 現在は、会員数47、48名規模に広がり、盛り上がってきました。「一般社団法人エンづくり研究所」という団体名を記載してプレスリリースを配信することで、「エンづくり」という検索キーワードの結果として表示されるようになりました。SEO対策もちゃんとできているのは共同通信PRワイヤーのプラットフォームの力だと感じています。

-今後の広報の課題は?

福﨑 まずは商品ありきです。その売り上げに寄与できるようなプレスリリースを書き、メディアの方の目に留まることで、売り上げが上がるようにしたいです。

Webサイトhttps://www.fukushin.co.jp/
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